朝から心臓に悪すぎる
ピピピ、ピピピ、とアラームが鳴る
今は午前6時15分。なぜかこの時間にアラームを鳴らすと起きれてしまうのがとても謎だ
少しストレッチをして、体を目覚めさせるとするかな。
そう思い立ち、リビングへ行った
丁度やっていたニュースを適当に流し、股関節や肩周り、全身隈無くストレッチをする
この時大切なのは、全力でやるのではなくなるべくリラックスした状態でなおかつ適度な解放感が感じられるぐらいの強度ですること。これによりストレスを緩和させる事ができるみたいだ
そうこうしてたら15分が経ち、もう一人の住人が起きてきた
「おはよー、圭ちゃん」
「ん、おは…」
言葉を失った
なぜか? そりゃ簡単、だいぶアレな格好で沙希姉が来たからだ
寝間着であろうダボッとしたシャツにズボンなしで目の前に来たからだ
コレにはビックリ心拍数もマシンガンのごとく刻み始めた
「ち、ちょっと。さすがにその服装はやばいって!」
「え、何か付いてる?」
その場でくるりと回りシャツの下に隠された下着が見える…寸前で上を見た
いや、自覚無しかよ!!天然か?天然なのか!?狙ってやっているとしたらだいぶ刺激的な悪魔だぞ。どうにかやめさせないと心の中に眠る狼が暴れちまう(現在思春期)
どうにかやめさせないと
「お願いだから、早く着替えてくれ!」
ホント。これ以上は理性がBIGBANGする
「はいは~い。分かりましたよっと」
ふ~、危なかっ………。ん!?!?
「よいしょっと」
なぜかこの場でシャツを着替え始めた。おいおい嘘だろ、仮にも教師やぞ。というか男子やぞ。南海このくだりやんだよ!
「沙希姉ステイ。部屋で着替えて(食いしばり)」
「別にいいんじゃない?めんどくさいじゃん」
左様でございますか…そうこんな時こそ阿弥陀如来と素数を同時に頭に思い浮かべて・・・
ピンポーン、と間抜けなチャイムが聞こえた
「誰だ?こんな時間に…」
扉を開けるとわが幼馴染が制服姿で立ち尽くしていた
「おっはよー、圭」
扉を閉めた。また開けた
「おっはよー、圭」
いやRPGのNPCかよ!!なぜ俺の家を知っているんだ!?誰だ!?バラしたやつは…いや父さんたちしかいないわ。くそ、俺のプライバシーはミジンコと同類なのか、まったく守られていなさすぎるだろ!
「この美少女が朝から迎えに来てやったわよ!!」
「…自分から言う人って大体思考のねじ吹っ飛んでるよね…」
「ナニカイッタカナ」
「いえ!何も言ってないであります」
「圭ちゃん、そのかわいい子はだれー?」
あ、伝え忘れてた
「な、な、なんでここにいるんですか!?」
「え、私たちここに住んでいるんだけど」
「」
首がグリンとこちらを向く。いつか見た、般若を背負った笑顔でこう言った。
「部屋で話そうね☆圭君?」
我ここで散りたり。我が人生悔いしかなし。
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