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「神子と女神の冒険」 外  作者: スルー
9/13

フォーナ、友の地へ

 今日も友達である愛し子らに呼ばれて姿を会いに出てみると、そこは隣大陸の国だった。

 前にいちに町に尋ねられて、その関係者にも会っているので不思議ではないが、本当に行動範囲が広いと思うのじゃ。呼び出された理由は一緒に(行動)をしたい、愛い奴じゃ♪。

 海に近いこの場所は知っていて、近くには・・・、ふむ、せっかくだしあやつに会いに行ってもよいかと思い提案してみるとすぐに同意してくる、信頼に胸が熱くなる、何やら依頼を受けていたみたいなので1キロ内を探ってやってから鮮やかに討伐して向かうと森が見えてくる

「あそこが目的の()じゃ」

「森です?」「近かったね!いこー!」

キーアはニパッと嬉しそうに指を指す、可愛い…

 目的地ということで再度呼び直してくれる、すぐ別れることになるから、その必要はないがな。

 相変わらず薄暗い森で好かないな…、予定通りすぐに立ち去るとする、試練じゃ

「ふふふ、では検討を祈るぞ♪」

さて、あやつの聖域へと辿り着けるかな♪

 この森に実は看板が立っているのだが、純粋な心の持ち主や特別な力が無い者には「迷いの森」としか見えないようなっていて、その名の通りどんなに歩いても引き返さない限り看板の場所に戻って来れない風になっている

「予定は無さそうじゃから、一日経っても呼び出しも無く、森を通過出来ない場合は迎えにいけばよいか」 呼び出された場合は助言をしてやるつもりでウキウキしている、妖精の森を見つけてくれる魔法は使っているだろうから、この大陸に道が無く意味がないことは知っているだろう

「クク♪」

 実はあの森の中で使うと違う風に干渉して教えてくれるのだが、そのことを思うとおかしくなってしまい笑いが漏れた。

・・・。

 まだ1時間くらいか?経ち呼び出された。

 粘ることはしなかったか、と思い応じて出るとそこは聖域で風の精霊がいるでないか!、あまりの速さにとても驚いてしまった

 ずっと昔から(・・・・・・)風の精霊は「ヒュー」と名乗っていたが、ずっと「風の精霊」と呼んでいる、礼儀として挨拶をすると

「水の精霊、君が『綺麗でかわいいフォーナ』なのかな?」

近しい奴にそう言われ、なんとも言えない気持ちになって気恥ずかしさも…。

 もう一度自分の聖域へ帰り、再び呼ばれるのを待っていると川か泉か分からぬが呼ばれる

 しかし呼ばれた場所は出入り口からもそんなに離れていない場所、冷静に状況を確認すると何でもない空間に自然の滝(・・・・)が出来ていている、森人族がいて食べ物が用意してあることからすぐにキーアによる提案だろうと理解し、みなに挨拶する。森人族は崇拝する信念が強いから少しでも楽にしてもらおうと軽く言ったが多分効果は殆ど無いだろう、構えは解いてくれるのじゃがな…。

 場がシーンと静まり返るとキーアが明るい声で食事会?交流会?の始まりを宣言する

 しかし分かっていた通り誰も動かないので主の風の精霊が率先して動く、すると森人族等も少しずつ見慣れない食べ物へと手を伸ばしいく

 キーアも「ちょっと行ってくる!」と交流に出て行った

「君は一緒に行かないの?」

「はいです、あまり人が多い所は苦手です」

「そうなんだね」

レティはここに一緒にいるようだ。そしてヒューは次から次へとお菓子をパクパクしていると

「フォーナはぼくにこの子(キーアたち)を紹介して何かあったのかな?」

 妖精、それも片手程の人数しか交流を持たない水の精霊が他の者を連れて来た(誘導した)のを不思議に思って尋ねる

「特に理由はないぞ。近くで呼ばれたからな、お主に会うついでに誘ってみただけじゃ」

ヒューにはこの答えがとても驚きだった。

 ニコニコと頷くヒューを少し不快に思いつつ、この会を楽しむ

「ヒュー、少し魔法見せて欲しいです」

「うん?いいよ♪何がいい?

一般的な魔法は火・土・闇魔法は使えないよ」

「相変わらず規格外なやつじゃな…」

 高位精霊とは言え、自分の属性にプラスで二つほど使えるくらいなのだが、ヒューは色々な種類の魔法を自分の風魔法の扱いに少し劣るが一般を超越した力で使用することが出来る。その中には複合魔法と呼ばれる異なる魔法を同時に組み合わせ発動させる魔法も得意としていた、これが出来るのは風の精霊様だけである。

 レティはどんなことが出来るかはわからないので任せると言うと、風の精霊は一つ頷くと両手の中にそれぞれ風魔法と光魔法を二つの同時展開した。これだけでも凄いことだが、これなら出来る奴はいる、勿論フォーナも。

「これはそれぞれを想像することで起こしているよ」「凄いです!」

風の精霊は満足そうに頷く、そして魔法を消して分かりやすいように両手を合わせ受け皿を作ると

「!!、、、きれいです…」

「うむ、見事じゃ…」

光輝きながら光が流れるように上へ飛び3人の場所に光の粒がキラキラと幻想的に舞う

「あははは♪これが組み合わせて使った場合だよ

 バラバラに使うと強い方が片方を呑み込んじゃうでしょ♪」

「はいです…、ありがとうです!」

「どういたしまして♪」

周りの見ていた人も深くお辞儀をしていた


 それからはチルネ・アトアルディ・メシル・トリカルート・……。と森人族たちが次々と挨拶しに声をかけに来てくれる、それは(挨拶に来る)あり得ないことなのだがそれぞれが柔らかい態度を精一杯心掛けているようで頑固で固い奴は代表であるアレイユくらいだった

「みんないつもと違って優しい感じがするよ」

風の精霊の呟きにキーアの方を見る、どうやら終わってこっちに向かって来ている

「そうじゃな」

この会に目的はないが成功だろう、本当に巡り逢えたことに感謝する、そう心から思うフォーナであった。

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