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爆縮と体温の機知(6)

創造した悪魔へ

爆発的に広がる火には

慈悲など無く

周りの物に引火して

次々と煙を出し

空気と呼吸を道連れにする

気づいた時には淵に居て

何処にも道は無く

感覚が遠のく時に思う単純な物は

一番綺麗な形である


唐突という物に

突き刺さる日は

足元にある物が不安定になる

在るものが無くなるという形に

何処か、遠くを見ようとする

素直に逃げる

人間の姿だ

悪魔を作り出したのは人間で

悪魔に成れるのも人間だと

創造した人間は思わずに

暮らしている


手を取り合うのが

人間らしく素晴らしいと

変に綺麗な人は云う

どんな形であれ

素晴らしいのだと

口に押し込んで来る

その得体の知れない物体は

人間が

生きている形を

盗んでいることに

興味が無いのかもしれない

もしくは

そんな日が来ることを

創造していないのだ


時間が経てば

全ては変わる

忘れることは

ストレスにならないからだ

忘れていたんじゃないかと

思うことが

舞台裏には沢山あるから

無理してでも

思い出さなければいけない

あの時のあれは

仕舞われては取り出される

魂が一つ


変な綺麗さの無い

素晴らしい物が

消える時の悲しさは

模様の無い月を見るようだ

過ぎ去ったことなら

許さなければならない

許せないことを

どう許すのか

人間が創造した悪魔に

対抗できるのは

そこにある

不純物の無い明かりだけで

他には

まだ創造できていない




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