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夜もさらに更けていく、どれくらいの時間が経ったのだろう。
彌眞はうとうとしながらも、気を張って周囲を警戒していた。
寝返りをした瞬間、視線の先に気配を感じた。
驚いた彌眞だが、寝ているふりをしながら様子をうかがった。
薄目を開けて目を慣らす。
四人の人影が二人の周りを囲んでいる。
誰だ。
彌眞の心臓が激しく脈打つ。
さらに状況を把握しようと耳を澄ませ、感覚を研ぎ澄ませる。
人影はあちらこちらと探りを入れながら物色している。
盗賊のようだ。
幸いにも来たばかりで何も手をつけていない。
彌眞は息を殺して、ゆっくりと静かに弓へ手を伸ばす。
気づかれずに掴むと、ほっと息を吐き、呼吸を整える。
意を決し、
「うぉー!」
と、怒号をあげて跳ね起きる。
弓矢に弦をつがえて弓をしならせる。
一人の盗賊に弓を向ける。
彌眞の大声に肝を抜かれた、盗賊たちは虚をつかれて立ち尽くす。
十六夜もその声に驚き、
「はっ!」
と身を起こす。
ぼーっとした頭で周りを見渡す。
「!」
咄嗟に彌眞の鏡片の入った袋を両手で掴むと、胸元に引き寄せた。
盗賊は彼女のその動きで、袋の中身が価値あるものだと分かった。
彌眞に弓を向けられている者以外は、一斉に袋へ視線をうつす。
彼は弓を引き絞り、声を出し威嚇と牽制する。
狙われていた男は腰を抜かし、その場に倒れる。
盗賊の視線は再び、彌眞へと向けられた。
「速やかに立ち去れ!」
彌眞は低い声で相手を脅す。
「さもなくば、この者を射る」
警告する。
盗賊三人はお互いの顔を見合わせ、何事かを言い合うと十六夜の方を見た。
「おっ、おい」
男は消え入りそうな声で仲間に訴える。
三人の内の一人が、男に向かって怪しい笑みを浮かべた。
「本当に放つぞ!」
彌眞は最後通告ばかりに叫んだが、三人は応じそうない。
今にも十六夜に飛びかかりそうな状況だ。




