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うさみすぴんなうとAW  作者: ほすてふ
召喚編

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使い魔?うさみのご主人様 6α さーどえくすぺくと 4

 メルエールお勉強会計画とは!


 ひとつ! メルエールの勉強を助けてくれる人を見つける!

 ひとつ! その人にメルエールの友達になってもらう!


 以上、一挙両得一石二鳥三は飛ばして四の五の言うメルエールの尻を叩いて実行させた。


 うさみがウサギさんの使い魔を撫でまわしたことをきっかけに、かわいい使い魔愛好会なる組織が誕生した。

 お互いのかわいい使い魔をかわいがるかわいい集いである。

 つまり特に中身はない。純粋に趣味の集まりだ。


 結成翌日にメンバーの使い魔の毛並みがよくなっていたのも偶然で、愛好会から何か通達があったわけではない。

 お互いに使い魔を愛でるといっても、実際には自分の使い魔こそ一番かわいいと思っているものが多い。

 見栄とプライドと思いやりが合わさっていつもより入念に手入れをしたのだろう。

 若い子かわいい。


 とにかく名前の通りの集まりである。できたばかりで方針も明確でない。ただかわいい使い魔を愛でる場とする以外のことは決まっていない。


 そんな組織の中核にうっかりメルエールは紛れ込んでいる。


 チャンスよメルちゃん。

 新しいことを初めて浮足立ってる子と仲良くなってお勉強を教えてもらうの。

 そしてあわよくば、かわいい使い魔愛好会の活動の中に組み込んで自然に教えてもらえる習慣を……!



 という割と雑な計画をもとに行動した結果、想像以上にうまくいった。


 鍵となったのはリリマリィ西華男爵令嬢。

 メルエールが勉強を教えてもらう相手として選んだ同級生だ。

 子犬の使い魔を連れている。

 子犬。

 犬かあ。


 うさみは犬が苦手であるので他の人にしてほしかったのだが、メルエールが選んだのだから仕方がない。

 何もかも指示していては自立できなくなってしまう。

 そういう失敗もしてきたうさみとしては、本人が選んだことは否定したくなかった。

 犬かあ。


 まあ苦手と言っても触れなくて吠えられたらいやでかみつかれそうになると怖くてできれば知覚範囲内にいてほしくない程度なのでさほどの問題ではないのだけれど。

 もしかしたらメルちゃんわたしのこと嫌いなのかしらん。

 うさみが犬を苦手ということはワンワソオ少年の件で知っているはずなのに、あえてリリマリィを選んだメルエール。うさみは今までの行動をちょっとだけ省みた。

 犬かあ。



 さておき、リリマリィ西華男爵令嬢は模範的な令嬢で、懐も深く、胸も大きく、穏やかな、青味がかった銀色の髪の少女だ。

 最大の特徴はコミュニティ能力が驚くほど高いこと。

 そして、かわいい使い魔愛好会設立の実質的な立役者であった。


 メルエールが使い魔を撫で合う集団に取り込まれた際に、すっとうさみに(・・・・)寄ってきて自分の使い魔を撫でてみないかと勧め。

 犬が苦手であることを話すと気を悪くすることなく引き下がり。

 全体の会話にタイミングよく口をはさんで、愛好会設立の下交渉をとりまとめ、その日のうちに各所に通達、上級貴族まで引き込んだ。


 なにこの子。


 うさみは大変驚いた。

 手際の良さに行動力。

 今のうさみにはないものだ。

 この“はやさ”は好ましい。

 犬さえいなければなあ。


 ただ、この若さでこれだけの能力を身に着けている人物が、何を狙ってここまでするのか。

 段取りをつけて事を進める人間は、何らかの目標を持っている。

 最終的に行き着く場所が見えていなければこうも手際よく動くことはできない。

 リリマリィが何を目標としているのか。

 それがうさみは気になった。

 かわいい使い魔愛好会自体が目標であればいいのだが。

 しかし、それ以外となると見当がつかない。


 できれば仲良くしたい子だ。

 敵に回すのは怖いし、味方に居ればなにかと頼れるだろう。

 うさみとしても、昔の友人を思わせる部分もあったりして。

 メルエールと対立することがなければいいのだが。


 もっとも、いまのところメルエールのために勉強会の段取りをしてくれるなど、こちらの意を汲んでそれ以上の成果を出してくれている。


 彼女のおかげで、メルエールお勉強会計画はちょっと都合よすぎじゃないのと思う部分もあるほど順調だったのだ。

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