my family is・・・・
姉弟の視点がころころ変わります。
「エピローグ」
私の名前は|前坂 美奈華≪さきさか まなか≫ 高校3年生
周りからは「クール」「かっこいい」とか言われるけど、
そんなことなくてただ人見知りなだけ。
・・・
僕の名前は|前坂 奏汰 ≪さきさか かなた≫ 高校2年
僕には1人義姉がいます。
外面はカッコいい姉なのに・・・
僕も初めて会ったときはものすごく警戒されたな。
・・・
この話は、この二人の義姉弟の話
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「姉視点」
今日もやってしまった。
実は最近告白はされる回数が増えてきている。
しかも今日は3回も呼び出された。
さらにその人たちは私が初めて会う人だった。
なんとなくそっけなく返してはみたが、傷つけてはいないだろうか。
本当にごめんなさい。
家に帰って自分の部屋でずっと落ち込んでいた私である。
そこを義弟に見られているとすらずに
「弟視点」
今日も泣いている。
最近義姉が部屋で泣いていることが多くなった。
それは告白が多くなったからだろうと察していた。
解放してあげたいと思っているが、できない。
なぜなら僕も義姉が好きだから。
こうして泣いているのを見るとその顔をしたまま閉じ込めておきたくなる。
そんな衝動に駆られてしまう。
だからそのままそっとしておく何かするその日が来るまで・・・
「姉視点」
今日はよく覚えてなかったけどバレンタインだったらしい。
友達からチョコを数個もらった。
そしてなぜか下駄箱と机の中にチョコが数十個入っていた。
それは3分の一が義弟に渡してほしいというものだった。
私はそのチョコ全部を帰りに行こうと思っていた買い物の袋の中に入れた。
家に帰ると義弟の部屋ドアノブにかけておいた。
そして私は買い物に行った。
「弟視点」
家に帰ると部屋のドアノブに袋が掛けてあった。
それは姉が買い物に行く時によく使う袋だった。
中は・・・やっぱりチョコだった。
今日は受け取れない、とクラスの女子に言っておいたのだが、
まさか義姉を使うとは本当に腹立たしいことこの上ない。
しかも、その中には義姉に送ってあるチョコがあった。
それを見た瞬間、怒りで目の前が真っ暗になった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家に帰ってご飯を作った。
食卓に晩御飯を並べていると、義弟が下りてきた。
[義姉さんご飯食べたらちょっといい?]
と言われたので静かにうなずくと笑顔で晩御飯を食べ始めた。
晩御飯を食べ終わり、皿をかたずけて、義弟の部屋に行くとそこには少し怖い顔をした義弟がいた。
[ねぇ、義姉さんこれはどういうこと?]
と義弟の手に持っているものを見ると私に送られてきていたチョコだった。(男の)
それを見て私はおどろいた。
[こ、これは私が抜き忘れただけだよ]
というと義弟は、私を押し倒した。
[へぇ、じゃあほかにもあるんだ]
すると義弟は黒い笑みを浮かべた。
その瞬間私は怖くなった。
[や、やめて!離して!]
[ば~か、だれが離すかよ]
すると義弟は私にキスをしてきた。それは私がしたこともないようなキスだった。
[っう・・・んっー]
[ちゃく・ちゃく]
義弟が口を離すと、
[これからは他の奴のものもらうなよ]
[・・・・・・は、はい]
[次もらったら・どうしょうかな?じゃあもっとえろいことしちゃおうかな~?]
というと私を起き上げさせてくれた。
[せいぜい気を付けることだね。じゃあおやすみ、大好きだよ義姉さん]
[お、おやすみなさい]
そうすると私はささくさと部屋に戻った。
恥ずかしくてその晩ずっとドキドキしていた。
次の日から私はほかの男の人からもらわないように善処した。