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03  未知の体験とダンジョン

次の日の朝。

俺は、朝早くに目が覚めた。

体が重い。手に何とも言い難い感触がある。

これは何だろうか?寝ぼけた頭で考える。

とりあえず握ってみた。あ・・・やわらかい。程よい弾力が俺の手に伝わってきた。

ん・・・・。やわらかい?

そのとき俺の耳に「あん・・・」という声が飛び込んできた。

そのとき俺の脳は、急速に覚醒した。


「うわぁぁぁぁ~~~」


俺は飛び起きた。そして、ベットから降りようとして降りれないことに気付いた。

上半身を起こした俺が見たのは、俺の腰に顔をつけて眠る2人の少女の姿だった。


なぜここに麗とティアラが?

思い出せ俺。昨日何があった?何をした?

服は着ている。あぁ、よかった。しでかしたわけではないらしい。

ではなぜ?


 「あぁぁぁ~~~~~~思い出した。

  確か夜中に誰か訪ねてきて、不安で寝れないからとか言ってた気がする・・・・

  寝ぼけてた俺は確かそのままベットへ行ったんだっけ?」


じゃあ、こいつらは自分から入ったの?男が寝るベットに?

まじ?


まあ、とりあえず起こすか。

 

 「お~い。起きろ。朝だぞ~。」

 「あと5分。」

 「そんな事言う子にはいたずらしちゃうぞ~」

 「起きるからやめて~~~」

 「いつから、起きていた?それに俺のベットで寝てるのはなぜだ?」

 「昨日の夜訪ねたあと、私たちほっといて寝るから・・・。

  だって、不安で来たのにほっとくんだもん。ね~~、ティアラちゃん。」

 「そ、そうよ。あんたが悪いんだからね。こんなかわいい女の子をほったらかすんだから。」

 「悪かったな。ごめん。

  俺、寝ぼけて手とか出してないよな?」

 「大丈夫よ。ぐっすり寝てたから。

  あんたの寝顔見てたら安心できたから、帰ろうと思ったのだけれど麗ちゃんが気付いたらあんたの隣で寝てたのよ。

  だから、間違いが起きたらいけないから、仕方なく私もここで寝たのよ。 文句ある?」

 「ないけどさ~お前ら2人ともかわいいんだから、こういうことは他の男にしちゃだめだぞ!

  わかったか?俺じゃなかったら勘違いして襲われるぞ?」

 「「アマトになら襲われてもいいもん!」」

 「おい!それってどういう意味だ?」

2人はそう言うと、部屋から飛び出していった。


 「おいおい。まじか・・・・

  あいつら俺の事が好きだったのか・・・・・・。」


天翔アマトは2人が飛び出して行った半開きの扉を見つめ、1人悶えるのであった。


そのころ、飛び出して行った2人は・・・・・

 「言っちゃったね。」

 「うん。」

 「日本だったら一夫多妻できないけど、ここなら可能って聞いたよ。

  だからね、私もう我慢しないから。勝負だよ、ティアラちゃん。」

 「もちろんだよ。麗ちゃん。私だって負けないんだから。

  第1夫人は私がもらうんだから~」


しばらくして・・・・


そうして昨日と同じように王座の間に勇者たちが呼び集められた。

すると、なんと全員が参加すると言ったのである。

これには王も驚愕した。

 「ほんとにいいのか?勇者たちよ」

 「「 はい。」」

 「そうか。ならば王国としても全面的にバックアップしよう。」

 「今日は、とりあえず騎士団員たちと共に初心者ダンジョンに入ってもらう。

  スライムとゴブリンしか出ないダンジョンだ。まずは、そこで戦闘に慣れてもらう。」

 「わかりました。」

 「では、勇者たちに武器・防具を選んでもらえ。

  そして、騎士団員20名を連れて、ダンジョンへ向かってくれ。

  わかったな。騎士団長。」

 「 御意。」


 「では、勇者の皆さま。

  こちらの武器・防具から好きなもの選びください。

  わからないことは、こちらの者たちに聞いてください。

  全員騎士団員ですので、アドバイスが聞けますよ。」


俺はもちろん刀を選んだ。

防具は動きを阻害しないミスリルの糸で縫われた服にした。

後は、上に黒のローブを羽織っておけばいいだろう。


 「全員選べたようだな。では、ダンジョンへ行くとしよう。

  ダンジョンはここから歩いて15分の距離にある。

  心配するな。スライムやゴブリン程度、10歳の子供でも倒せる。」


 「では、行くぞ! 騎士団は準備できてるな?」

 「準備完了しております。団長!」

 「では、勇者たちついてまいれ。」


・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

ダンジョンについたらしい。

少し離れたところに横穴が見える。大の大人が2人ほど並んで入れそうな穴だ。

よく見れば、穴の中は明るい。なぜだろう?

俺は近くにいた騎士団員のお兄さんに尋ねてみた。


 「すみません。ちょっといいですか?

  あれがダンジョンですよね?なぜ中は明るいのですか?」

 「あれはね、ダンジョン内の壁が適度に発光しているんだよ。

  なぜ発光しているのかはわかってないのだけれど・・・。

  だから、ダンジョン内は暗くないんだ。仲が真っ黒なダンジョンも確かあるんだけどね・・・」


 「ありがとうございました。あと、スライムやゴブリンに弱点ってありますか?

  あと、してはいけないこととかもありますか?」

 「いい質問だね。あとで団長も言われると思うけど・・

  まずスライムは、弱点がない。だけど、スライムは体の中にある魔石と呼ばれるコアを破壊することで倒すことができる。

  このダンジョンに出てくるスライムは蹴っただけでも倒せると思うけどね。

  次にゴブリンだ。ゴブリンは、人型の魔物だ。

  傷をつければ緑の血を流すし、首を飛ばせば簡単に殺すことができる。

  弱点の場所は、人間と同じと思えばいい。

  ただこいつらは、人型だ。殺すのが無理だと思ったものは、今日はスライムにしておいたほうがいいかな。」


 「ありがとうございました。とても参考になりました。頑張りますね。」

 「礼はいいよ。 頑張れよ、少年。」

 「はい。」


俺は、返事をした後みんなのところへ戻った。


 「今からダンジョンへ入る。君たち勇者は五チームに分かれてくれ。

  各チームに騎士団員4人ずつつけてダンジョンに入ってもらう。」

 「僕たちは確か40人だったはずだ。8人ずつに分かれてくれ。」

リーダーの早乙女が声を出した。

俺は・・・どこに入ればいいんだ?男子は17人、女子が23人だから・・・俺、余っとるやん!

すでにアマト以外の男子はチームを組んでいた。


 「お~い。アマト~~。あたしたちのチームに入れたげる。感謝しなさいよ。」

ティアラが声をかけてきた。

男子たちはようやく俺を1人にしたらあかんかったことに気付いたようだ。

 「了解。ありがと。ティアラ。」

悔しそうな男子たちを横目に俺は彼女たちのほうへ移動した。


 「では、これからダンジョンへ入る。くれぐれもはしゃいだり、列を乱さないように。

  それから、騎士団員たちの指示には絶対に従え。いいな。」

 「「「 はい!!」」」


俺たちはついにダンジョンへ入っていくのだった。







次は完成次第投稿します。

金曜日には投稿できればいいのですが・・・・

学校があるのでご了承ください。

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