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02 決意

王座の間に続く廊下をぞろぞろ歩く俺たち。

廊下では、メイドさんやら執事に騎士までたくさんの人たちとすれちがった。

メイドさんや執事はきれいな礼をするし、騎士たちは敬礼している。


なんだか緊張してきた。あ・・・、今のメイドさんかわいいな~~。ゾクッ

なんだか背中から冷気を感じるな~~。なんでだろ、振り返るの怖いな・・・

ゆ~くり振り返ると、満面の笑みの麗と水無月が・・・・目だけ笑ってないよ~~


 「「どうしたの?アマト? 何か用?」」

 「な、な、何でもないです!」


俺は初めて女の子を怖いと思った。

絶対あの二人を怒らせちゃあかん。どうなるか想像がつかん、と戦々恐々としていたら王女の声が聞こえてきた。

 

 「ここが王座の間の入り口です」


そこには、大きな扉があった。高さ3メートル、横幅2メートルほど。

この世界には、そんなに大きな種族がいるのだろうか?


扉の前に立っていた全身鎧でヘルムだけを着けず、槍を持った騎士?の人が声をあげた。


 「ここから先には、陛下がおられる。

  くれぐれも失礼のないように。では、行きたまえ」


扉を開けた先には、たくさんの人たちが立っていた。

真ん中の椅子には、王冠をつけた40歳くらいの男が座っている。

右側には、軍服を着た屈強な男たちが・・

左側には、目つきの鋭い男たちが・・

その周りを脂ぎった腹をした男たちがこちらを品定めするような目で見ている。


 「お父様。勇者様方をお連れしました」

 「うむ。ご苦労、ミィーシャ。こちらに下がれ」


 「ようこそ来られた。勇者の少年少女たちよ。

  われの名は、ジークネス=シェイド=アカネイアである。

  そなたらの案内をした王女の父であり、この国の王である。

  して、勇者の少年少女たちよ。王女から話は聞いていると思う。

  もちろん君たちの衣食住は保証する。戦闘がしたくない者、

  または戦闘に適したスキルがない者はダンジョンに行かなくてもよい。

  客間を用意するからよく考えてくれ。

  明日、またここで話を聞こう。

  それと君たちをこんな世界に呼び出してしまって、ほんとにすまない。

  できるだけ君たちが快適に過ごせるように手を尽くすがなにかあれば、

  メイドたちに言ってほしい。

  君たちにも向こうの世界での生活があっただろう。

  本当にすまなかった」

  

周囲がざわつく。

代表として、早乙女が前に一歩出て話し始めた。


 「わかりました。頭をあげてください、王様。

  僕たちは、ただの学生でした。戦闘というものに耐えれないクラスメイトも出てくると思いますが、できるだけ力になれるようにしましょう。

  ここに来る前に会った神様にも邪神を討伐できたとき、帰れるといわれたので・・邪神を討伐することが僕たちの願い・希望でもあるのですから」

 「ただ、戦闘に出れないクラスメイトに危害などを与えないことを約束してください」


 「うむ。我が名において約束しよう」


 「では、これで解散とする」

 「勇者たちを客室に案内してやってくれ」


そうして、俺たちは客室へ案内された。


 「本日は、食事が19:00より食べれます。入浴も19:00からになります。

  また、御用がありましたらそちらの壁にありますボタンを押してください。

  すぐにメイドが駆けつけますので」


そう言い、案内してくれたメイドさんは、部屋から出て行った。

みんなも今頃、他のメイドから同じ説明を受けているだろう。

俺は、そう思いベットに転がった。


30分くらいたっただろうか。うとうとしていると、扉がノックされた。


 「アマト~。麗とティアラちゃんなんだけど、今話せる??」

 「あぁ。入っていいぞ。カギはしてない」


麗とティアラが入ってきた。

 

 「どうした?」

 「あのね、王様言ってたじゃない・・戦闘をするしないは自由だって・・・。

  だから、アマトはどうするのかな?と思って」

 「俺はダンジョンに行くぞ?お前たちを守れる力をつけたいからな」

 「でも、命の危険があるんだよ?」

 「それでもだ。この王城がいつまでも安全だという保証はどこにもない。

  なら、力をつけて俺は守りたい。お前たちのことは、何よりも大切だからな」

 「そう。わかったわ。私たちもアマトと一緒に強くなる。

  だから、絶対に死なないでね。生きて私たちを守ってよ?」

 「あぁ。任せろ。お前たちは絶対に死なせないし、俺も死なないよ」


そうして、夜を迎えていくのであった。




学校があるので一週間に一話程度しか投稿できないかもです。

読んでくれている人、ありがとうございます!!

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