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01  異世界!

気が付くと教会のような内装の大きな広間に立っていた。

榊 天翔は、冷静に周りを見渡した後、怪しげな黒いローブを纏った大人たちに視線を向けた。

黒ローブたちは、20人ほど立っている。


 「やった。成功だ」

 「これで戦える」などなど・・・


どうやら黒ローブたちは、興奮しているようである。

中には、大粒の涙を流している者もいる。

 


その黒ローブの集団の後方から、ドレスを纏った少女が歩み出てきた。


 「こんにちは。異世界から来られし、勇者様方」

 「「こんにちは」」  


クラスメイトたちが返事を返す。

どうやら全員神から事情を聞いているらしい。


ここで我らがクラスのリーダー「早乙女 騎士ナイト」が前に出る。


 「あの~。ここはどこで、あなた方はどちら様でしょうか?」


 「すみません。ここはアカネイア王国の王宮内にある神殿の中です。

  そして、私はこのアカネイアの第1王女のミィーシャ=シェイド=アカネイア と言います」


(王女だって。 すごーい。 本物だ~)

クラスメイトたちのひそひそ声がそこらかしこから聞こえる。


ざわめく天翔アマトたちに王女はつづけた。


 「このたび、あなた方異世界の勇者を召喚したのは、この世界を救ってもらうためです」


女神の説明に有ったように、いまこの世界は邪神の影響が出始めているらしい。

具体的には、各地の魔物たちの活性化、出現地域の広域化が発生しているらしい。

いまは各地域にいる冒険者たちの手によって、大事には至っていないようだ。

そして、来るべき邪神との戦いの切り札として俺たちは呼ばれたらしい。



しかし、召喚された俺たちのほとんどはただの高校生である。

戦闘経験もなければ、そういう知識もないだろう、と思ったがみんな目が輝いている。

一応神からスキルをもらったからそれなりにワクワクしているのかもしれない。


 「では、これから皆様のステータス及びスキルの鑑定を始めたいと思います」

 

1人の黒ローブが水晶?のようなものを持って現れた。


 「それでは、1列に並んでください」

言われるがまま並ぶ俺たち。

もちろん俺は最後尾に並んだ。

なぜかって、そりゃな他の勇者のステータスやらスキルを聞いて、俺のを調整するためだよ?

そんな俺のもとに麗と水無月がやってきた。


 「アマト~。どこいたの?アマトだけ私たちのところにいないし、しんぱいだったんだよ~~」

と、麗。

 「ケガとかしてない?大丈夫?」と、水無月。

相変わらずいつものように心配そうにしている上目づかいの水無月は、かわいいな~~。と、思っていたら、声に出ていたらしい。

水無月の顔がまっかだ。そして、麗はすっごいジト目を向けてくる。

何とか水無月をもとに戻したり、麗の機嫌を直したりしていると俺たちの番が来た。

まずは、水無月からだ。


<ステータス>

姫冠ティアラ・水無月 女 16歳

職業 勇者    LV.1

HP:500/500  MP:600/600

STR:300

DEF:250

VIT:250

INT:450

DEX:500

AGI:450

LUK:400


スキル:

光魔法LV.1

水魔法LV.1

瞑想

結界LV.1

異世界言語理解LV.-


称号:

異世界人

勇者

恋する者


なかなか優秀なんじゃないだろうか。

へ~~~。水無月、恋してるんだ~。やっぱ早乙女のことかな?あいつイケメンだし・・・


ちなみに、こっちの世界の一般人のステータスはこんな感じだ。

       20歳

       LV.10

HP:1000/1000  MP:1000/1000

STR:600

DEF:500

VIT:600

INT:300

DEX:400

AGI:400

LUK:300


ちなみに俺たち勇者はレベルアップのさいに成長補正が入るらしい。

レベル10のときには、今のステータス1.5倍にはなるらしい。


次は、麗のステータスだ。


<ステータス>

うらら・高梨  女 16歳

職業 勇者    LV.1

HP:500/500  MP:1500/1500

STR:300

DEF:300

VIT:400

INT:600

DEX:500

AGI:400

LUK:400


スキル:

聖魔法LV.1

回復魔法LV.1

MP自動回復LV.1

回復効果上昇

異世界言語理解LV.-


称号:

異世界人

勇者

恋する者


麗は、回復タイプみたいだな。

それに・・・・

恋する者だと・・・。麗に好きなやつがいたとは・・・・・俺、もしかして邪魔かな・・




まあいい、最後は俺のステータスだ。


<ステータス>

天翔・榊  男  16歳

職業 勇者   LV.1

HP:1000/1000  MP:2500/2500

STR:550(+50)

DEF:500(+50)

VIT:450(+50)

INT:400

DEX:400(+50)

AGI:600(+50)

LUK:500


スキル:

(薄刃流古武術LV.8)

挙闘LV.5

身体強化LV.5

鑑定LV.3

(隠蔽Lv.5)

HP・MP自動回復LV.1

(魔剣生成)

(限界突破)

闘気

(魔法全属正適正)

異世界言語理解LV.-


称号:

異世界人

勇者

(薄刃流古武術を引き継ぐ者)

(女神に認められし者)



(   )に入っているのは、隠蔽で隠したものだ。

俺の隠蔽スキルレベル5よりしたの閲覧効果を持ったスキル、またはアイテムからの干渉をはじくことができるらしい。鑑定まじ便利!!


目を付けられると何かと不便だしな。

ある程度実力を隠して、そのうち王城から出るつもりだし・・・。

こんなもんでいいだろ。


そうして、俺たちのステータス確認は終わった。



 「では、勇者の皆さま。

  これから我が国の王、私のお父様が待っておりますので・・・

  王座の間に行きましょう!」


 「ついてきてください」


歩き出した王女の後を俺たちは、ぞろぞろとついていった。





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