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プロローグⅢ ~俺と女神とチート~

  「ここは・・・・」


ふと気付けば視界いっぱいに広がる真っ白な空間。

辺りは静けさが満ち、そこには自分以外の気配がない・・・。

 

  「おーい。こっち、こっち」


気配がないのに耳心地のよい女性の声が後方から聞こえてきた。

振り向くと艶のある金髪が特徴的なスタイル抜群の美女がいた・・・・・えっ・・空中に浮かんでる?


  「はっ?なんで浮いてんの??」


金髪の美女は答えた。


  「だって私、女神だから。」


ふむふむ、女神ね女神。道理で美人なわけだ・・・ってなるか!!!


  「はああああああああぁぁぁっっ!!??」


思わず俺は叫んでいた。


  「そんなことより、榊 天翔君よね?

   あなたたちは今、異世界の魔法使いによって地球から召喚されているわ」


はい?


異世界? 魔法? 召喚?

どういうこと?

   

  「要するに君は、異世界から勇者召喚されたというわけ。わかった???」


あ、あぁ。


  「それで、この空間にはあんたと俺しかいないわけだが、ほかの連中は?」

  「麗は?無事なんだよな?他にも、水無月も早乙女もクラスのみんなも大丈夫なんだよな?」


 「えぇ・・。 無事よ、全員」

 「自己紹介がまだだったわね。

  私は、女神の1柱である アリスよ。

  <運命の女神 アリス> とも呼ばれているわ」


 「本題なのだけれど・・・異世界の魔法使いたちがあなたたちを召喚しようとしたのは、邪神があと5年以内に復活すると神託があったからなの」


 「あんたが原因じゃんか!!!」


 「そうね。私たちが原因ね。

  ここからは、神界の話になるのだけれど、ある神が反乱を起こして神界を追放されたの。

  追放のとき、記憶を消去して、ただの人間として送り出す予定だったのだけれど・・・連絡ミスがあったみたいで、記憶を所持したまま異世界に転生したみたいなの」


 「それで異世界に神託をしたのだけれど・・

  まさか勇者召喚の魔法がいまだに実在すると思ってなかったわ。

  あれは5,000年前、私たちが人族に世界の危機のときに使えと渡したものだったの。

  まさか5,000年も残っているなんてね。

  ほんとに申し訳ないわ。これを機に神界の制度を一新しようと思っているからこれ以上は召喚されることは無くなるわ。

  でも、あなたたちの場合は召喚を止めることができなかったの。

  だから、お詫びにスキルを与えて異世界に行ってもらうことにしたの。

  もちろん邪神を討伐した後には異世界に残るか、地球に帰るか選べるようにするわ。

  ただ、あちらの世界では命のやり取りが多い危険な地帯が世界のほとんどだから・・命を落とすと帰ることができなくなるから」


そうか・・・・。

もう止めることは、ほんとにできないのだな?


 「ごめんなさい」


わかったよ。

俺は、俺にできることをする。

麗を、俺を救ってくれた麗を必ず地球に返す。

俺の邪魔をする野郎は、排除しよう。

だから、アリス。いや、女神さま。

もし、俺が死ぬことがあったら麗から俺のことについての記憶をすべて消してくれないか?

頼む!俺のせいで麗に傷ついてほしくないんだ。頼む!!


 「なら、死ななければいいじゃない。

  それに女神は直接あの地に干渉することはできないから、その願いは叶えられないわ」

 「それに男なら最強になってみなさい。あなたならできるはずよ。

  麗ちゃんもあなたに守ってほしいに決まっているでしょ。

  何のために古武術を習ったの?体を鍛えたの?守るためでしょ。

  それを忘れなければ、あなたは最強になれる。女神である私が保証するわ」


そうだな。

目が覚めたよ。ありがとう、アリス。


 「迷惑をかけたのは私たちだから、礼はいらないわ。

  あなたたちが召喚された世界の名は、アグナキア。

  人間・亜人・魔人・精霊・魔物たちが生活をしているわ。大きさは地球の3倍といったところかしら」


広いんだな。

種族間で戦争とかはあるのか?


 「特に種族間での戦争はないわ。共通の敵として、魔物。そして、ダンジョンがあるから」


種族間にないということは、同族どうしならあるということか?


 「えぇ、そうよ」

 

 「次に、待望のステータスとスキル決めよ。

  スキルは5つまで好きなのをあげるわ。あ、不死とかは無理だから」

 「じゃあ、<ステータスオープン>って言ってみて」


<ステータスオープン>

 天翔アマトサカキ 男 16歳

 

 職業: 学生・勇者  LV:1

HP:1000/1000

MP:2500/2500

STR:550(+50)

DEF:500(+50)

VIT:450(+50)

ING:400

DEX:400(+50)

AGI:600(+50)

 LUK:500


スキル:

薄刃流古武術LV.8

挙闘LV.5

身体強化LV.5

鑑定LV.3

限界突破

闘気

異世界言語理解LV.-


称号:

勇者

薄刃流古武術を引き継ぐもの

女神に認められしもの


意外に俺はすごいらしい。スキルの概念がない地球でこれだけレベルの高いスキルを多く持っているのは、なかなかいないらしい。


スキルのレベルだが、

LV.1   初心者

LV.2   脱初心者

LV.3   一人前

LV.4   中級者

LV.5   上級者

LV.6   達人

LV.7   才能のない者の限界点

LV.8   英雄クラス

LV.9   伝説級

LV.10  神級



「さて・・・スキルを5つもらえるから・・・・・・・・・・・・・。

 うーーーーーーーーーん。よし」


 「まずは、魔法使いたいね。全属性適正っていうスキルと

  2つ目は、隠蔽スキル。3つ目は、魔剣生成スキル。 

  4つ目・5つ目は、HP・MP自動回復スキルでお願いしてもいいかな?」


 「了解。じゃ、転移のときに付与するから・・」



 「じゃ、そろそろ飛ばすわね」


 「わかった。ありがとう、アリス。短い間だったけど、世話になった」


 「それじゃあ、元気で。

  天翔の人生に幸が多いことを神界から祈ってるわ。いくわよ。ゲートオープン!」


 「ありがとう。アリス」


そう言い残して天翔は、ゲートに飛び込んだ。




 「行っちゃった・・・」


 「お前が残念がるとは珍しいな。アリス」


 「あら、マルスじゃない。どうしたの?」


 「なあーに・・・ほかの転移者たちに説明に行っていただけだ。

  ずいぶんとあの少年に肩入れしたみたいだが・・・。

  あいつは本物か?」


 「私は、私の目を信じるわ」


 「そうか。お前が言うなら信じてみよう」



そうして、白い空間から神たちは消えていった。



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