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プロローグⅠ ~はじまり~

俺の名前はサカキ 天翔アマトだ。

俺は地球に住んでいる高校生だった。否、正確には、俺ではなく、俺たちだな。


「やった。成功 」


天翔たちは興奮していた。なぜなら、目が覚めたらいきなり黒いローブを着た大人たちがはしゃいでいて、その周囲には鎧を着た騎士らしきひとたちがいたからである。周りを見渡せば教会のようなところであることが見て取れた。

天翔は、そんな中いつものように冷静沈着に状況を分析していた。

「ここが異世界か・・・。あの美人さんが言った通りだな・・」

そう、天翔が普段のように落ち着いていられるのは、彼がここへ来る前にある場所へ行っているからである。


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