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第2の俺

間違って先にアップしちゃいました……


ごめんなさい、今訂正しましたのでまたよろしければ確認してやってください。

い……ってて。

どうしたんだろう、何故か頭がずきずきと痛むぞ?

それに、どうして俺は寝ていたんだ?

確か俺はさっきまで牧場にいたはずだよな?

それがどうしてこんな所で寝ていたんだ?


……ダメだ、思い出せない。

しかもなんだここは、真っ暗だぞ?


辺りを見回してみるとそこは灯りが何もない真っ暗な場所で、怖いくらいに静まり返っていた。


とりあえず、こんな怖い場所からどうにか出ないとな……しかし、全くの暗闇ってなるとむやみに歩くと危険だよな。足下に何があるのかも分かりゃしないんだから。


目が慣れるまで待つか?

でも人間の目は少しの光を網膜が捉える事で見えるようになるらしく、光が全くない完全な暗闇だといつまで経っても目が慣れないって聞いた事があるぞ。だから、目が慣れるのを待っているだけってのは危険だ。


……とりあえず助けでもよんでみますか。何にも音がしないから望みは薄いとは思うけど、やらないよりはマシだろ。


「おーーーい!誰かいないかー?」


『おや、やっと起きられましたか?ずいぶんお時間がかかりましたね』


「だ、誰だ!?」


諦め半分の呼び掛けに対し、間髪いれずに応答され驚いてしまう。マジでびっくりしたわ、思わず変な声が出そうになったし。しかも、声がすぐ近くから聞こえたから余計に驚いたしね。


さらに、声の方向を向いても暗くてそこに何かいるのか分からないしさ。見えないけど誰かがいるって分かるとさっきよりも余計に怖く感じる……


『おや、驚かせてしまったようですね。申し訳ございません。ところで、お体に何かおかしな所はありませんか?』


姿も見えない声の主に突然体を気遣われる。もしかすると、この声の主は俺が何故こんな真っ暗な所で寝ていたのかを知っているのだろうか。


言われるがままに体の調子を確認しつつ、その辺の探りを入れてみるか。


準備体操のように体を動かしてみるが、特に痛みなどは感じない。どうやら、体には何も異変はなさそうだ。


「体は何もおかしな所はなさそうだ。それより、あんたは一体誰なんだ? ここは一体どこなんだ? 俺がここにいる理由を知っているのか? 何か知っているなら教えてくれ!」


『お答えしましょう。まず、私はあなたの中に芽生えた自我とでも言いましょうか。ログの自動取得等のサポートを行います。次にこの場所は現実の世界ではなく、あなたの心の深層です。実際のあなたの体は気を失って眠っています。あなたはログの自動取得モードへの切り替えの際に情報の多さに耐えきれず身を守るように気を失いました。なので、目覚める前に体に異変がないのかどうかを確認して頂いたのです。ですが、どうやら体におかしな所はなさそうですね。であれば、もう少しすれば無事目が覚めるでしょう。そうすればこちらから意識が現実へ戻ります。それまではまだ時間がありますので、何か質問があれば答えましょう』


「えっと、今の状態を簡単に言うと夢でも見てるような感じなのかな? 体が無事なので、夢が覚めれば元に戻るって事かな?」


『厳密に言うと違いますが、その理解で問題ないでしょう』


なるほど。どうせ時間が来て起きるなら、今の内に聞ける事聞いておくか。


「今回の強制切り替えってのはそれをするまでと一体何が変わるんだ?」


結構キツかったし、ログが頭に流れてくるってだけじゃないだろ。


『カタログに載せていたログをご覧になられる事が少なく容量がパンクしそうになりましたので、頭に直接流す事によって溜めないようにというのが一番ですね。パンクしてしまった場合は報酬がなくなるなどの可能性がありました。さらに、情報のサポート等私がサポートに入ります』


あれ? ログ頭に流す事で報酬の取り逃しをなくすだけなの?

いや、待てよ。サポートってので何かあるんじゃ?


「サポートっていうのは具体的にはどんな事をしてくれるの?」


『今できる事であればあなたの質問に対する応答から、戦闘の狙撃の補助であったり、あなたが分身を操っている最中の体のサポートなどですね。勿論、その逆の事も可能です。それに、あなたがスキルを獲得などすればさらにできる事は増えるかと思われます』


おぉ!? なんか想像してたのよりも遥かにハイスペックなんだけど!?


並列思考できたら良いなって思ってたけど、これほとんど同じ事できちゃうんじゃね!?

自分の体を任せるのはちょっと怖い気もするけど、放心状態で誰かに預けておくよりは全然マシだよな。それに、分身の方を操ってもらえばその心配も無いしできる事が色々増えるな!


おぉ! なんか得した気分!


『もうそろそろ時間になりそうですので、質問に答えるのは一旦ここまでにしてログを確認して貰ってもよろしいですか?』


「オッケー、オッケー! もちろん良いに決まってるじゃないか」


********************

報告


・勇者アキヒト(笑)との戦闘によりスキルのレベルアップと新しいスキルが発芽など、成長しました。

『分身召喚スキルLV1』→『分身召喚スキルLV3』

『魔弓LV3』→『魔弓LV5』

『視野強化スキルLV1』 新

『身体強化スキルLV1』 新

『器用さスキルLV1』 新


・ダンジョンメイキングにより、ジョブレベルとスキルが成長しました。

ジョブ『ダンジョンマスターLV3』➡『ダンジョンマスターレベルLV5』に上がりました。


スキル『ダンジョンメイキングLV5』➡『ダンジョンメイキングLV6』に上がりました。


・妖精族の群れが支配下に入りました。


・妖精族との戦闘でクロが成長しました。


クロ

ジョブ『ダンジョンコアLV5』➡『ダンジョンコアLV30』に上がりました。

称号 残虐なる者獲得 中級ダンジョンコア

 スキル 『雷魔法LV1』→『雷魔法LV10』


目標


・ダンジョンモンスターを増やそう 済


・ダンジョンを大きくしよう 済


・モンスターを育成しよう 新


・冒険者を100人呼び込もう 新




・目標2つ達成に伴い、報酬を確認しました。


『ガチャチケット1枚』『ダンジョンポイント5000』


**************************


『それでは、そろそろ時間のようですね。何か質問があれば心で思っていただければすぐにお答えいたしますので』


えっ、心の声全部筒抜けって事!?

エロい事とか考えてても誰かにずっと見られてるとか超恥ずかしいんですけど!?


それに、今頭に流れてきたやつもまだ理解してないんだけど!!

起きた後にまた見れるんだろうな!?




……



結局返事を聞けないまま俺は現実へと目を覚ますのだった。

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