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説明会1

碑石に触った途端、周りの景色に変化が起こった。

 

一瞬目の前が真っ暗になったかと思うと、先程までいた協会の中とは別の風景が目の前に現れた。


さっきの碑石で違う場所に飛ばされたのか?


唐突すぎて訳が分からないが、今いる場所は一面見渡す限り草以外何もない、平原のようだ。


ただし、普通の平原ではない。


色彩がおかしいというか、あり得ない色になっている。


茶色、いや、セピア色というのだろうか。


アニメ等で時間が止まって入るときに使いそうな色だ。


現状を把握する為に思案していると、不意に後ろからトントンと肩を叩かれる。


「ん? 」


ぐにっ


確認の為振り返ったら、頬に指が刺さった……

小学生かよ! ?


「わーい、引っ掛かった引っ掛かったー。マオ君変なかおー(笑)」


「誰か知らないけどとりあえず殴っていいよね?ダメって言っても殴るけど」


俺が怒りのままに拳を作ったところで、その人物は即座に反応して態度を変えた。


「ちょっとちょっと、ごめんごめん。リラックスしてもらう為の単なるジョークなんだからそんなに怒らないでよ。おっと、まだ言ってなかったけど、何を隠そう僕が君をこの世界に召喚した神様なのだよ。驚いた?スゴいっしょ?あー、でもこの世界には神様って種族の数だけいっぱいいるから、この世界を作ったゲームマスターって言ったほうが分かりやすいかな? 」

 

「色々とツッコミどころ満載ですね。まず、そんなやり方じゃリラックス通り越してイラッとくるよ。次に、あんたの見た目だけど、何もかも中途半端ですね。そして最後に、神様がいっぱいいるってのは物に神様が宿るって日本の考え方的な感じですか?」


「中途半端かー、面白い事言うねーマオ君ってば」


この人物を何もかも中途半端と言ったのは男か女か見た目で分からないのと、服装も和風なのかゴスロリか分からないからだ。

髪型はショートカットで茶髪。

顔立ちは幼く見えるが整っている。

身長は160cmくらいで、華奢な体躯。

服装は和風ロリィタとでも言うのかな。着物っぽいんだけど、下半身がヒラヒラのスカートになってる。

色は白と赤だから袴っぽくも見える。

年齢に関しては俺よりも若く見える。


「おっとぉ、無駄話ばっかしてると時間なくなっちゃうからそろそろ本題に入ろっか」


「あんたが無駄話とか言っちゃいますか」


「ハハハ、細かい事は良いじゃないの。あと言っとくと、、この空間は君に説明する為に僕が夢を見せているに過ぎないからね」


「時間が止まっているからこんな色なの?」


「まぁ、そんなとこだね。あ、君の名前は知ってるからこのまま話を続けるよ。この世界はトワイライトと言い、僕たち神様が創った世界で、君のいた元いた世界とは違う、ここまでは把握できてるかな?」


「あぁ、村人に少し話しを聞いたしそうじゃないかと思っていたけど、本当にそうなんだ」


「呼ばれた理由とか聞いたんだね?じゃあそこは割愛するね~。マオ君にしてほしいことはここで生活をしてほしいってだけなんだよ。もちろん、召喚した人々の願いを叶えてあげるって条件付なんだけどね」


「勝手なことばかり言ってるけど、それはそっちの都合で俺は呼ばれただけなんですけど?それをするメリットは何かあるの?そして元いた世界へは帰れるの?」 


「ん?おかしなこと言うねマオ君は。メリットしかないじゃないか。君は元の世界に退屈していただろ?だからこの世界に呼んだんだ。この世界では退屈なんてさせないよ?なぜなら僕たちが創った自信作だからねん! ちなみに、帰りたいならすぐ帰れるさ。この世界で死ねば、この世界の記憶はなくなるけど元の世界に戻ることができるのだよ。浦島太郎状態にもならないからご安心を」


「確かにそれならメリットしかないね。だけど、元の世界に簡単に戻ることもできるとか話が旨すぎないかな? 異世界物は戻れないか、ラスボス倒したらってのが定番だからね」


「今度はメリットしかないことに警戒しちゃったか。僕たちはね、自分たちが作った世界をより一層楽しくしたいだけなんだよ。だからイレギュラーとして異世界召喚を取り入れてるんだ。マオ君以外にも召喚されてきたのはいっぱいいるよ。それこそ定番の勇者から、その辺の商人でのんびり暮らしてたりさ。君もゲーム感覚で楽しんでよ。ただし、死ぬまでは痛みももちろんあるし、病気や寿命もあるけどね」


「なんだ、ここまでお膳立てされたら楽しむしかないよ。むしろ、こんな展開にワクワクせずにいられないじゃないか。」


「それで良いんだよ。とりあえず、納得して貰ったのでやっとチュートリアルに入れるよ」


「そこまでゲームっぽくしてるのか」


「日本のゲームを参考にしたんだよ。あんな感じにしたら評判よくてさ」


「評判?誰の評判?」


「君達召喚された人達だよ。最初の方は上手く伝わらなかったせいか結構すぐに、死ぬ人が多くてつまらなくてねぇ。でも今では面白い奴が結構でてきたんだよね。」


「じゃあこのチュートリアルで結構重要なこと教わったりするのかな」


「うん、ではさっそくいくよ」


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