新しい世界へようこそ
初投稿となります。基本仕事の合間や休みの日に投稿しておりますので、ペースは鈍足となるかもしれませんがよろしければお付き合いください。
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ただ、豆腐メンタルな為キツイ感想はご勘弁を……
突然だが、『異世界召喚』とは何か知っているだろうか?
『異世界召喚』とは漫画やゲームなどによくあるシチュエーションであり、今いる世界とは別の世界から何らかの理由の為に召喚される事を言う。
その召喚される理由の定番といえば、魔王を倒しこの世界を助けてほしい……などの勇者を呼ぶパターンだろうか。
異世界に行く為に、生まれ変わる転生のパターンある。
そして最近では、チートなる能力を授けられて異世界を救ったりハーレムを築く物が人気が出ている。
そして、この世界には確かに異世界召喚というのは存在する。
しかし、実際のところ……
『異世界召喚』とは、神様達の暇潰しなのである。
天界にいる神様達は、暇をとにかく嫌う。
そんな神様達が地球の、特に日本の娯楽に興味を持ったのが事の始まりである。
「やっべぇー! このRPGゲームってのめちゃくちゃ面白そうじゃん! 」
「ドラ○エやF○とか設定やストーリーが良いよなぁ」
「うんうん、色々な種族であったり魔物とかこんなの俺達も考えつかなかったぜ」
「俺は洋ゲーのオープンワールドが好きかなぁ。飽きるまでずっとやってられるぜ」
「みんないいか?提案がある! これらのゲームを参考に新しい世界を作らないか? 」
「それは面白そうだ! そうだ、どうせなら、このネタの提供元である地球人達を送り込んで楽しませてやろう」
「それならMMO風にするのが面白いかな。ステータス設定したり、ジョブ作ったりして観察しようじゃないか」
そうして、ゲームを参考に作られたファンタジーな世界、トワイライトへ地球から次々と人々が召喚されるようになったのである。
そして、これはそんな神様達の暇潰しに巻き込まれた1人の、平凡だった少年の物語である。
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目が覚めると、そこは薄暗く異様な雰囲気がする場所だった。
俺の足下には魔方陣のようなものが描かれており、部屋の唯一の光源ちして光を放っている。そして少し離れたところに教会でアーメンとか言ってそうな神父風の服装をしたオッサンがいて、その後ろには少し薄汚れていて、戦国時代の村人のような服を着ている人達が4人いて俺のことを見ながら、あれこれと批評でもしているようだ。
一体何が起きてるんだ?
とりあえず記憶を整理して落ち着くか。
俺の名前は紙出真王。
見た目はイケメンともブサメンとも言えない、普通の顔立ちで、今年で4回生になるオタクな趣味を少々嗜む程度の大学生である。
後で楽できるようにと1回生から単位を取れるだけ多く取ってきたので、4回生になる今となっては大学に行くのは限られた回数になっている。
さらに、大学に入ってから1人暮らしを始めていたのでバイト以外は、オンラインゲームなどをして毎日を夏休みのように日々を怠惰に過ごしており、それを咎める人もいなかった。
彼女はいなかったのかだって?
ほっといてくれ。いたら1人でこんなにゲーム三昧してないよ。
けど、友達は普通にいたなぁ。バイト先で仲良くなったやつや、大学で同じ講義受けてる奴とか。
ただ…… 親友と呼べるやつはできたことないんだよなぁ……
まあこの辺は関係ないから置いとくとしてだ。
俺は最近までやってたネットゲームに飽きて、新しいゲームを探してたはずだ。
そうそう、それでとあるゲームのプレイ日記をたまたま発見したんだ。
そのプレイ日記にはスクロールショットとか興味を惹く物はいろいろあったが、一番そそられたのはキャッチコピーだった。
退屈な毎日から卒業しよう。第2の人生の始まりだ!
基本無料だったし、すぐにインストールをしたはずだ。
ゲームを起動してアンケートに答えたところまでは記憶に残っているな。
内容は確か……
新しい世界での人生が始まります。まずは、どの種族で開始しますか?
人間
エルフ
ドワーフ
獣人
これは人間で決定かな。他の種族も試してみたいけど、どの種族も物語によっては人間との戦争に負けて見下されてるとかあるしなぁ
次にあなたのアピールポイントを決めます。新しい世界であなたは何を求めますか? 空白に入力してください。
お、自分で好きなのを入力できるのか。
迷うなぁ…… ネットゲームだし、PTプレイが大切だろうから
「仲間」
うわぁ、なんか自分で入力しといて恥ずかしくなってきたぞ……
以上で質問は終了です。これから、あなたを新しい世界にお連れいたします。
あなたの人生は今ここで一度終了し、只今から新しい人生の始まりです。
ご武運をお祈りいたします。
願わくば、私達をワクワクさせてくれるような波乱万丈で愉快な時間を過ごされますように。
それでは剣と魔法が織り成すファンタジー世界、トワイライトへようこそ。