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大学将棋、時々ホモとか  作者: 筋違い
31/38

トニー 2年目

春休みも終わり、大学の部活・サークルの新歓期間が迫っていた。


部室で新歓に向けての話し合いが行われる。

とはいえ、まだ春休み中であり、実家に帰省している部員もいる。

そのため、集まれるメンバーだけで集まって、

話し合いの結果を、

ラインのロケット大学将棋部のグループにアップして共有するとのこと。

いやー便利な時代になってますねーと。


トニー「新歓期間ってどういうことをすればいいんです?」


Bさん「とりあえずはビラ配りと、ポスター掲示と、部室待機とかかな。


    ただ、ビラにはどこまで効果があるのか分からないんだけどね(^_^;)

    例年、ポスターを頼りに将棋部室に来たって人はいるけど、

    ビラを頼りに来たって人はほとんどいないから。

    だから無しでも構わない気もするけど、

    せっかく大学側でビラ配りの許可を出してるから、

    とりあえずやっちまおうぜって感じかな。」


Bさん「だから一応今回もやるんだけど、

    翌年以降もやるかどうかはトニー君に判断してもらってもいいよ(*^_^*)

    どうしても新歓期間のビラ配りは、

    テニスサークルとかに流れる層が多いだろうし。」


Cさん「そもそも部活動の紹介文なら、学友会の冊子に書いてありますしね。

    真面目な人はそれを読んで判断してくれるでしょうし。」



Bさん「それで、今日は、

    ビラ配りをやってもらう人と、

    部室待機のシフトを、

    決めたいと思うのさ。」


Cさん「ビラ配りについては、

    時間のある人はなるべく参加してもらいたいです。

    配れるのは基本的に、入学式やガイダンスの日がメインなので、

    それらの日に時間のある人は、やってほしいです。

    部室待機のシフトというのは、

    授業が始まってから、

    新入生が昼休みや午後に部室を訪ねてくることが想定されるので、

    その時に、誰もいないと困るでしょうから、

    というものです。

    

    もちろん水曜日の活動時間には全員集まってもらうんだけれども、

    それ以外の時間であいてる時は、

    なるべく部室に誰かいてもらいたいのです。

    もちろん学業に支障のない範囲でですが。」


トニー「なるほど、分かりました。

    ちなみにビラとかポスターのデザインって決まってるんです?」


Bさん「一応、こういうデザインでやろうかなって考えてるよ。

    本当は事前に話し合ってデザインとか決めるべきだったんだろうけど、

    すみません、すっかり忘れてて、

    こっちでデザイン決めちゃいました。

    今からでも変えることはできるんだけど、これでいいかな?」



ビラおよびポスターとも2種類あって、

将棋部の簡単な説明や、初心者歓迎、経験者歓迎、

文化部室棟3階との記載があり、


1つは真面目な将棋の駒のイラストで、

もう1つは萌えキャラが描かれていた。


トニー「これは2つともBさんが描いたんですか?」


Bさん「いや、将棋の駒の方は昔から使ってるやつで、

    萌えキャラの方はFが漫研の知り合いに描いてもらったんだってさ。

    けっこう上手いし、萌えるよね。

    認めたくはないものだが、

    将棋部=二次元好きな人が多いのも事実なので、

    真面目系と萌え系のポスターで勧誘してみるってことっす。」


そうだったんだ。

でも言われてみればそうかもしれないな。

団体戦の会場で、オタク系の話で盛り上がっている人が多かった気がする。

自分はキャラ萌えはそんなに強くないけど、

アニソンは聴くからね。


そんなこんなでビラ配りと、部室待機のシフトや方法について決めていった。




ビラ配り当日。

新入生の列がビラ配りゾーンを通っていく。

そこで、多くの部活やサークルが思い思いにビラを配っていた。

中には、いつの間にかビラを10枚以上持たされている新入生もいた。


将棋部もそれに乗っかってビラ配り行うが、

こんなんで興味持ってくれる人いるのか?

大体はもらってすぐゴミ箱行きじゃないのか?


と、疑問に思う。


Cさんは誰彼かまわず、

いかにも遊びたい盛りの金髪新入生や、茶髪女子にも配っていたが、


それって意味あるのかな?と疑問に思っていた。


ビラ配り後、Bさんに聞いてみると、


Bさん「確かにね。そうなんだよね。

    ビラ配りは意味があるのかどうかは分からないんだよ。

    すぐにゴミ箱行きかもしれない。

    でもさ、その中の何人かに将棋部があるということを知らせることは、

    できるはずなんだよね。

    将棋部があるのを知ってもらうだけでも十分だと思うんだ。


    なんて、かっこよく言ったけど、

    ここ何年もビラを頼りに将棋部の門を叩いた人はいないようだから、

    最初にも言ったように、来年からやめてもいいんだけどね(^_^;)

    それはその時の、部員の判断で。」



そして、授業開始前の水曜日の部活で、

新入生が来た時の接し方の説明を受ける。



話しかけ方

・すぐに入ってほしいなど焦っている感を出さない。

・もしよければ、水曜午後に活動なので来てみてくださいというスタンスで。

・敬語で話すか親しげな感じで話すかは、

 相手の印象などその時接した人に任せるが、

 その使い分けに自信がない人は敬語で。


将棋

・基本的に手を抜いて指す(初心者、初級者の場合)

 平手でボコボコとか、10枚落ちでボコボコとかしないように。

・経験者が来た場合には、真剣勝負でいいと思う。



Bさん「これが基本だけども、

    例外もあるから確実なことは言えないんだけどね。」


トニー「どんな例外ですか?」


Bさん「一般的には、

    焦っている感を出さない方がいいとは言われているんだよ。

    焦っている感を出されると、相手が引いてしまうことが多いのでね。

    ただ、中には、

    焦っている感とか熱意のある言葉がけをされた方が、

    入るって人もいるんだよね。

    俺なんかも、君の力が必要なんだと言われて、

    いい気分になったし(^_^)v、

    夜倉先輩なんて初心者なのに、

    そんな風に言われて誤解(?)して入ることにしたらしいし。

    だからそういう例外も大いにあると思うけれども、

    基本線はこんな感じで。

    

    いや、正直難しいんだけどね。

    どういう言葉がけがイイってのも相手によって違うだろうし。」




そして授業が始まり、毎日ではないが、

着々と、今日何人来ましたよとの報告がされていくようになった。


自分1人だけが部室にいる時も、初心者らしい新入生が来て、

平手で伸び伸びと指してもらって、

良ければ活動日に来てみてくださいと言うだけでなく、

大学のことや、授業のことも楽しく話せてたはず。


しかし、その人はそれ以降姿を見せなかった。

自分の接し方がわるかったのかなーとBさんに相談すると、


Bさん「いや、そんなん気にしてもしゃーないよ(*^^)v

    大学って数多くの部活・サークルがあるからさ。

    俺やトニー君みたいに、

    最初から明確な目的を持って将棋部室に来る人の方が少ないよ。

    特に、うちみたいな弱小大学はね。

    会ってないから分からないけど、

    たぶんその人も、久しぶりに将棋が指したくなって、

    将棋部室に来て、

    雰囲気とか合ったら入ってみるって感じだったんじゃない。

    それで他の部活・サークルを見ているうちに、

    そっちの方に入ったとか、

    もしくはバイトにハマったとか、勉学にハマったとか。

    それは分からんよ。

    とにかく最低限の接し方(将棋でボコボコにしないなど)

    さえしてもらえてれば、

    トニーくんが気にすることはないから。」



そして団体戦2週間前になるも、

未だに新入生は入ってこなかった。


おかしいなー、

普通の将棋漫画とかなら、強い新入生が入ってきて、

俺たちもウカウカしてられないなって展開になるはずなのに、

それはやはり漫画の世界だからかな。

強豪大学ならそういう漫画的な展開があるんだろうけど、

うちは全然ない。



このまま6人で、

最初から不戦敗確定の状況で団体戦を戦うことになるのかなーと、

不安に思っていた矢先、

その週の水曜の活動日に、


「こんにちは。以前も来たんですけど、ぼくたち入りたいと思います。」


と、新入生のHくん、Iくん、Jくんが入ることとなった。


とはいえ3人とも初心者~初級者ではある。


初心者で入って強くなった夜倉先輩のような人もいることだし、

これは自分たちの教え方次第で化ける可能性はあるんだろうな、

と言い聞かせるが、

春の団体戦はすぐそこまで迫っていた。



というわけで現部員のおさらい。


(名前・現在のネット将棋戦闘力)

4年

Bさん 1624


3年

Cさん 724

Fさん 312

Gさん 489


2年

トニー 1411

Eくん 903


1年

Hくん 109

Iくん 46

Jくん 0


自分とBさんとEくんとCさんが勝たないと、団体で勝てないのか。

これは4部の残留も厳しいかもしれないなと思いながら、

団体戦直前の活動日を迎える。

約1ヵ月半ぶりの更新になります。

やっぱり書く習慣がなくなると、書き始めがなかなか進まないですね。


今回の話は、

新歓期間の話を長くつらつらと。


そうなんですよね。

A級とかB1級のような大学だと強い新入生が入ってきてレギュラー争いが

厳しくなるという漫画的展開(?)が毎年のようにあると思うのですが、

うちらみたいなところはそんなことなく、

ほとんど運でしたね。どれぐらいの棋力の人が入ってくるかは。


ただ、できるだけ見学しにきた人に落ち着いてもらえるような雰囲気とか、

そういうのは作りたいなと思いつつも、

当時を振り返ると、できてなかったような気もします。


ま、何はともあれ2015年もよろしくお願いします。

更新は不定期ですが、なるべく更新したいと思います。


作者の今年の目標は、地元の将棋大会で優勝する事です。

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