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大学将棋、時々ホモとか  作者: 筋違い
14/38

秋の団体戦初日

大学の秋学期も始まり、

とうとう今度の日曜日が秋の団体戦初日となった。


団体戦直前の水曜日の活動時間に、

Aさんから発表がある。


Aさん「みんな、秋の団体戦はいよいよ今週だね。

    夏休み中の目標を達成できた人も達成できなかった人も、

    とにかく気にせず弾けていこうぜ。

    そして、できればなんだけど、

    団体戦以降の選抜の日の予定もあけていてほしいんだ。」


トニー「選抜って何です?」


Aさん「選抜とは、全国大会への切符をかけた戦いさ!!

    春の団体戦は1部リーグの1位と2位が自動的に全国に行くんだけど、

    秋の団体戦は1部リーグの1位のみが自動。

    残る1枠を争って、

    1部の残留校(2位~6位)、

    2部の1位・2位、

    3部の1位・2位、

    4部の1位・2位、

    5部の1位の

    12校でトーナメント組んで、

    その優勝校が全国大会への切符を手にするのさ!!

    だから理論上、4部の俺らも、

    全国大会に行ける可能性があるわけ!」


Bさん「と言っても、

    全国大会の切符を手にするのは、

    ほとんど1部の残留校だけだけどね。

    2部以下の大学には一応出場権があるけど、

    まったく勝負にならないことがほとんど。

    そんな感じで、

    勝負にならない&人数が集められないから、

    出場権を得ていても、結局、棄権する大学も多いけどね。」


トニー「ということはAさんは何を狙ってるんですか?」


Aさん「もちろん、全国だよ!!

    年末に行われる、

    学生王位戦に出場したいじゃん!!


    ま、本気でそこまでは考えていないけどさ(笑)

    でも全国行きたいじゃん!

    とりあえず昇級を目標にしてやってるから、

    それ前提とすると選抜にも出れるから、

    その週もあけておいてくれってこと。

    できるだけ棄権はせずにで、

    ガチのA級校とガチでやって引退してみたいしね。」


Dさん「ガチのA級とは先月のオール団体で対戦して、

    0-5負けだったじゃないか。」


Aさん「いや、あれは5人制だから。

    それに大学将棋の団体戦に比べれば、

    本気出せる精神状態でもないし。」


Dさん「何言ってんだか、こいつは。」


Aさん「何はともあれ、みんな日程開けといてね。

    そのために昇級が必須だけど。」


トニー「ちなみに日程っていつになるんです?」


Aさん「そのうち大学将棋の公式のページにアップされると思うけど、

    だいたい団体戦最終日の2週間後ぐらいが最近の流れかな。

    11月の1週目とか各大学の学祭とかぶったりして、

    なかなか会場の確保とかも難しいから、

    11月の2週目になることが多い気がする。」



Aさん「ではでは、みんなお待ちかねの、

    オーダー表を発表させていただきます。」



ロケット大オーダー表


大将   E・1年・967

副将 トニー・1年・1343

三将   B・3年・1644

四将   D・4年・1246

五将   F・2年・354

六将   A・4年・1057

七将   G・2年・426

八将   C・2年・696


現在の戦闘力を聞いて、まず思ったこと。

あれ、GさんとFさんの戦闘力が、

低いレベルでのことだけど、

逆転している。

こないだの団体戦でアヒルで勝ったのが、

よほど嬉しかったのかな、Gさんは。






そんなこんなで、秋の団体戦初日を迎える。


場所は、武道場が近くにある、

カラフル大。


4部の教室に着くと、


当然のごとく、夜倉先輩がいた。


夜倉先輩「みんな、おはよう!」


全員「おはようございます!」


あれ以来、夜倉先輩に会ってなかったから、

何となく気まずいなと思いつつも、


トニー「夜倉先輩、おはようございます。」


夜倉先輩「おはよう、トニー君。

     元気してた?」


トニー「はい、それなりに(笑)」




運営の係りの人が来て、

4部のリーグ表を黒板に書く。


おさらいになるけど、

今回の4部は、


1トレーダー大(去年の学生名人、他に戦闘力2000超えも複数人。2部にいてもおかしくない。)

2プリンス大

3メリケン大

4ロケット大

5ギャラクシー大

6メトロポリス大

7ロマンス大

8ミラクル大


であり、下馬評の時点から、

2着争いについて、ネットの予想家を悩ませていた。


ロケット大の対戦は、

初日:ギャラクシー大、ミラクル大

2日目:メリケン大、プリンス大、トレーダー大

最終日:ロマンス大、メトロポリス大


いきなり初日で葵くんのいるミラクル大と当たってしまうけど、

そこは割り切って、やるしかないよね。


葵くんと目が合ったけど、

言葉は交わさず。


葵くんもミラクル大の「残留するぞ!」という

緊迫した雰囲気に、緊張感を持っているようだ。




そして、

1R目 VSギャラクシー大


ロケット大のオーダーは、


大将   E・1年・967

副将 トニー・1年・1343

三将   B・3年・1644

四将   D・4年・1246

五将   A・4年・1057

六将   G・2年・426

七将   C・2年・696


初戦だからいじりようもないので、

現在のベストメンバーだ。


ぼくの相手は、

春と同じ人だった。


春を思い出し、

そういえばギリギリ勝てたんだよな、

この人には。

今回もギリギリでもいいから勝ちたい!!


戦型は、

三間飛車VS中飛車という

相振り模様の将棋となる。


中飛車にして玉を左側に囲うという

最近流行っている、相手の指しまわしに翻弄されそうになったが、

なーに冷静に対処すれば、

どうにかなる相手の戦闘力だったということか。

冷静に対処して、僕は勝ち。


団体としても、

Gさん以外全員勝ちの、

6-1で、

昇級を狙うには上々の立ち上がりとなった。



そして同じく行われていた、

トレーダー大VSミラクル大の方を見る。


そこには、

悔しそうな顔で感想戦をしている葵くんがいた。


ということは、葵くん、

負けちゃったのかな。


周りの人達から、

スコアを聞くと、

トレーダー大7-0ミラクル大とのこと。



やっぱり、トレーダー大は強いんだな。



昼食休憩をはさみ、2R目。

ロケット大は昇級ムードで気合いが入っており、


対するミラクル大は

連敗したら、残留できなさそうという

鬼気迫る感じの気合いの入り方だった。


雰囲気的に葵くんと話す間もなく、

2R目が始まる。


2R目 VSミラクル大


ロケット大のオーダーは、

大将   E・1年・967

副将 トニー・1年・1343

三将   B・3年・1644

四将   D・4年・1246

五将   F・2年・354

六将   A・4年・1057

七将   C・2年・696


であり、

GさんとFさんが交代した以外は、変わりがなかった。

というか8人しかいないから、

変えるとしたら、そこぐらいしかないしな。


1R目の葵君の対局位置でも想像はついてたけど、

葵くんと当たるのはDさんだったので、

正直ほっとしていた。


たぶん人数が多い大学なら、

葵くんに当て馬を当てるとか、

そういう戦略も取れるんだろうかなと思いつつ。


とはいえ、僕も負けるわけにはいかない。


戦型は、

僕の三間飛車VS居飛車急戦。


途中、これは明らかに無理攻めじゃないかなという

攻めが来る。


よしよし、これを受け間違えなければ、

この勝負はもらった!だろうと、

少し安心していたんだけれども、


局面が進むにつれて、

あれれ? おかしいな?

いや、これは無理攻めのはずだ。


と、独り言で焦りまくる自分がいた。


無理攻めのはずなんだけど、

攻めが鋭くて、

常に押されているような感じだった。



こ、こんな無理攻めに負けるのか!?


僕は玉が詰まされても、

しばし呆然としており、

チェスクロックの「ピ、ピ、ピ」の音に気づいてハッとしてから、

「負けました」と投了した。


団体としては、

勝ったのがBさん、Cさんのみの、

2-5負け。


これが3-4だったら戦犯扱いだったろうなと思いつつ

自分的には少し安心するも、


2Rが終わった時点でロケット大の雰囲気がガラッと変わった。


トレーダー大に負けるのは織り込み済みだとしても、

他の大学に負けるなんて想定していなかったからだ。



夜倉先輩は、

「なーに、切り替えて、次っしょ次!!」


と能天気に言っていたが、


Aさん、Dさんのテンションはどんよりと暗いままだった。


葵くんと話したいなと思ったけど、


ロケット大の雰囲気が雰囲気だったので、


本日は、足早にみんなと一緒に帰ることとした。

僕が、この時のトニー君にかける言葉があるなら、


「いや、団体戦よりも恋愛っしょ。

 葵くんとホモホモできるように、

 ロケット大のグループ抜け出していけば。」


とか言いたくなるんだけどね。


今日は、後書きもイマイチ、

いい感じのが浮かばないっすわ(笑)

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