表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
静かな雨は図書室で  作者: greed green/見鳥望
一章 図書室の幽霊
1/25

プロローグ

雨は止まない。


断続的に顔を打つ雫の粒達は、私の気持ちをよそに楽しげに舞い踊る。


制服もびしょびしょだ。早く帰らなくちゃ。


でもこんな姿で帰ったら、お母さんに怒られるだろうな。


そんな自分の気持ちとは裏腹に、私の体は一切動かない。


別に雨を浴びていたいわけではない。真上から降り注ぐ雨は、そろそろ鬱陶しいぐらいだ。


それでも、私はこの場を動かない。


この場を動けない。


自分の掌についた鮮血を確認し、私はゆっくりと目を閉じた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ