表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/57

幻想郷へ 「リメイク」

幻想郷×戦闘×人里をリメイクしました~!


何故か三分に分かれましたけどネ...



~自宅~


桜花視点


あれから一週間

自分は、学校の退学の手続きやら引越しの手続きやらで

いろいろと身の回りの事をやっていた。


中でも、本当に...数少ない友人に別れを告げるのが

とても辛かった。


数少ない友人の内の一人

自宅から少し行ったとこにある神社。


神社の名は守矢神社。


そこで巫女をやっている東風谷早苗と言う

女性の友人がいる。


学校でも同じクラスで

近所でもあるしで、早苗とは

友達の中でもかなり面識がある。


そして早苗も...


早苗「絶対...!また、会えますよね?」


と、涙を流してまで言ってくれた

早苗の問いに対し

自分は、きっと、と答えてしまった。


この世界とは別の世界に行くと言うのに...

正直言って、今は後悔している。


嘘をついてしまったのだから...。


それからは、あっと言う間に日が過ぎていった。


そして今、俺はこの

何もなく、空になった部屋に居る。


何もない部屋の窓際に立ち

外を眺める。


蒼い空...

今の自分の心とは逆の空。


何故逆か...

それは、やはり早苗に嘘を言ってしまった事だ。


今からでも行って言うか?

いや...もうすぐで紫さんが向かえに来る時間だ...

やはり...諦めるしか。


そう思っていたとこに

自分を誰かが、背後から抱きしめてくる。


紫「準備は終わった?」


自分を背後から抱きしめ

準備は終わったかと聞いてくる紫。


自分は、実は問題が...と言って返事する。


すると紫は...


紫「守矢神社の子の事でしょう?」


桜花「え...?どうして...わかったのですか?」


驚きだ...

何も言ってないのに、自分の問題を当てた...


自分の問いに紫は


紫「スキマの中では、いろいろとお見通しよ♪」


そう言ってから、自分を離し

空間らしきものを、自分の目の前で開く。


ギョロっと、無数の目がこちらを見つめる...

この空間が先ほど紫が言っていた

スキマらしい。


紫「今度はちゃんと答えるのよ?」


紫がそう言うと、自分の足元にスキマが開く。


桜花「え...?」


自分はスキマへと落ちる。


~守矢神社~


早苗視点


早苗「はぁ...」


あれから、どれくらいの溜息を吐いただろう...

こんな姿を見られたら、参拝客...じゃなくて

信仰が減ってしまいます...。


だけど、そうだとわかっていても

私は溜息しか出なかった。


それは何故か...

私にとって一番親しかった人が居なくなるから。


それは突然だった。


私の一番の...大切な友人...いえ...

私の好きな人の御神桜花さんが、ある日。


学校を休み、どうかしたのかと

心配になって家に行っても

何故か冷たく断られる。


それから桜花さんは、私を避けるようになり

4日が過ぎた。


私は悩んだ

どうして私を避けるのだろうか...

何か嫌な事をしてしまったのだろうか...

いろいろ考えた。


でも、何かした覚えなんてない...。


このままじゃいけないと思い

とりあえず謝ろうと心に決めたある日

桜花さんが、神社にやってきた。


そして...桜花さんの口から

とんでもない事を聞かされる。


桜花「早苗...俺さ...引っ越す事になったんだ...」


早苗「え...」


頭が真っ白になった...

謝ろうと思ってた気持ちも消えて...。


そんな私を無視して、桜花さんは言った。


桜花「...って訳で...中々言い出せなくて、避ける感じになっちゃったけど...ごめんね...」


私は黙って聞くしか出来なかった

行かないでって気持ちもあったし、何よりも伝えたい事もあった。


だけど...


桜花「だから...さよなら」


何も言い出せなかった...。


桜花さんは、クルリと私に背を向けて

鳥居の方へと歩き出す。


このままじゃ桜花さんは本当に行ってしまう...

そんなの嫌...私は...まだ言ってない事がたくさんあるのに!


涙が出た...

本当に行ってしまう...

もう会えなくなる...

そう考えたら涙が出た。


私は、縛られたように動かない口をやっとの思い出動かす。


早苗「ま、まって!」


私の言葉に、桜花さんはピタリと動きが止まる。


あっ...どうするの...?

とっさに止めてしまったけど...

何を言えば...。


私は考えた

今の気持ちは伝えられなくとも...きっと...

また会える事を信じて...


そして...


早苗「絶対...!また、会えますよね?」


私は言った。


これしか頭に思い浮かばなかった...。


私の問いに桜花さんは


桜花「きっと...」


こちらに振り返って、私に笑顔を見せて

きっと...と言う。


そして、桜花さんは再び私に背を向けて

鳥居へと歩いて行った。


桜花さんの姿が見えなくなったとこで

私は脱力したように膝を着き、両手で顔を隠すようにして泣いた。


それから3日が過ぎた。


あの日から、私はどこか...

何かが足りない...そう感じていた...いや

実際には足りないのだ。


いつも見ていた

彼の笑顔が...。


私はまた、はぁ...っと目を瞑りながら溜息を吐き

ゆっくりと目を開くと。


桜花「.....や...やぁ...」


問題である彼が、私の目の前に居た。


早苗「えっ...えぇ!?」


彼が目の前に居たという驚きも含めて、私は驚いた。


と...とりあえず落ち着け!私!!


私は深呼吸をした。


早苗「すぅー...はぁー...すぅー...はぁー...」


桜花「えっと...早苗?大丈夫?」


早苗「はい、私は大丈夫です、問題なしです、オールグリーンです」


と、何を言っているのかわからない私。


そんな私を見て、若干ひきつっている桜花さん

私のイメージがっ!!


桜花さんは、顔をひきつらせながら言う。


桜花「早苗...あのな...実は...言ってない事があるんだ...」


早苗「え...?」


桜花さんはそう言うと

今度は言いにくいという雰囲気を漂わせる。


すると、突然

桜花さんの横に、目らしきものが無数にある空間みたいなものが開き

中から、妖艶と言う言葉が似合いそうな美しい女性が出てきた。


紫「はぁい♪はじめまして、私は八雲紫と言う者ですわ♪」


早苗「あっはい、これはご丁寧にどうも...私は東風谷早苗...じゃなくて!桜花さん!!後ろに変な人が!!」


桜花「落ち着いて早苗、この人は変な人では.....悪い人ではないよ」


紫「ちょっと桜花...どういうことなのかしら?」


と、少しお笑い的な展開が広がる。


楽しい雰囲気ですが...

私は雰囲気を壊すように問う。


早苗「あの...一体?」


私の問いに桜花さんの後ろに居た八雲さんは


紫「桜花、幻想郷の事は話してもいいわよ」


八雲さんがそう言うと桜花さんは


桜花「わかりました...じゃあ...早苗、実はね...」


~青年説明中~


桜花「....と言う事なんだ」


えぇっと...

桜花さんの言う事では

幻想郷と言う、私達が今居る世界とは別の世界に行くから

もう会えないと...。


これは...何ですか...

You!言っちゃいなYo!って事ですか...。


私が考え事をしていると


紫「終わったわね」


桜花さんの後ろで黙って話しを聞いていた八雲さんが

桜花さんの背後に、さきほど見えた空間らしきものを開く。


そして、桜花さんはその空間に入っていこうとする。


え?まさか本当に...?

冗談かと思ってた...じゃなくて!!

桜花さんが本当に居なくなってしまう!


早苗「待って...ッ!?」


桜花さん!と名前を呼ぼうとした瞬間

金縛りにあう。


嘘っ!!何でっ!!


必死に体を動かそうとしてる中

桜花さんはピタっと動きを止めて

こちらを振り返り言う。


桜花「早苗...今まで...ありがとうな...後」


そして...


桜花「好きだったよ...」


そう言って空間の中へと入っていった

それと同時に金縛りが解けた感じを得た。


行ってしまった...

思いも伝えれず...

もう...会えない!


私は涙を流した

思いを伝えれなかったからじゃない...

彼に...もう会えないからだ。


私が泣き崩れていると

八雲さんは言う。


紫「ごめんなさいね...あなたの動きを少し封じさせてもらったわ」


早苗「え?」


紫「あなた...桜花の事好きなんでしょう?」


早苗「ふぇ!?」


え?なんで?

何で私が彼の事好きだってわかったの!?


と...とりあえず!

どうして邪魔をしたのか聞こう。


早苗「どうして...?どうしてッ!!邪魔をしたんですか!!」


自然と動けなくなったのならば

自分のミスで、誰にも何もいえない。


けど、この人は言った

「少しだけ動きを封じさせてもらったわ」と。


私はかつてない怒りを覚えた

この人のせいで私は何も言えなかったのだから。


私が、八雲さんに向かって怒鳴っていると

背後から二つの声がする。


?「も~うるさいな~...どうしたの?早苗~」


二つの目が付いた帽子...?を

被った小さな人

この方は洩矢諏訪子様


?「むっ...小さいは余計だよ!」


早苗「心を読まないでください諏訪子様」


?「そうだぞ諏訪湖、今の早苗は恋する乙女なんだからな」


早苗「か、神奈子様!!」


この、背中に丸い輪のような

超!ねじれた注連縄を背中に付けてる方は

八坂神奈子様


このお二方の詳しい事は、またいずれ

それよりも...。


神奈子「うちの早苗に何か用なのかい?紫」


紫「何もないわ...まぁ、言うならばその子の好きな人はこの世界には居ないと言う事」


諏訪子「どういうこと?」


紫「二人も知っているでしょう?その子の好きな人を」


神奈子「あぁ確か、御神桜花って言うまるで女性みたいな男だろう?」


早苗「ちょっと!皆さん!」


紫「そうよ、桜花は私が幻想郷に連れて行く事にしたからもうこの世界に居ないわよ」


私を無視して、話しを進める八雲さん

無視ですか...そうですか...。


諏訪子「あーうー...桜花が幻想入りしちゃったよ...神奈子どうする?」


神奈子「ん?別に良いのではないか?」


カチン←(頭にきた音)


別に良い?

確かに神奈子様や諏訪湖様からしたら別にいいかもしれません

けど、私にとって彼はとても大切な人

誰よりも近くに居てほしい人なのです!

それをどうでもいいと言われて

黙っていられますか!?


諏訪子「か、神奈子!」


神奈子「ん、どうしたさね諏訪...子」


紫「あ~あ...怒らせたわね...じゃっ私は退散~♪」


神奈子「あっ!こら!!逃げるな紫!!」


諏訪子「あーうー!神奈子!後は任せたよ!!」


神奈子「えぇ!?諏訪子!?」


早苗「神奈子様...」


いかにもゴゴゴゴゴと言う文字が浮かび上がりそうなほど

お怒りの早苗。


神奈子「さ、早苗...お、落ち着いて...ね?」


早苗「許しません!!」


~脇巫女2P、説教中~


早苗「わかりましたか!神奈子様!!神奈子様はよくても私はダメなんです!!」


神奈子「はい...ごめんなさい」


早苗に1時間ほど説教されて

シュンと小さくなっている加奈子。


神奈子「でもね早苗...」


早苗「なんですか」


まだ怒ってますと言わんばかりに

目がいつもの早苗じゃない...


言えば、顔は笑っていても

目がマジみたいな感じだ。


そんな早苗にビビリながら神奈子は言う。


神奈子「私らも幻想郷に行くんだよ?」


早苗「そんな言い訳が通るとでも...え?」


え?今なんと?

幻想郷に行く?


私は神奈子様の言葉に耳を疑った。


神奈子「実はね...もう...こっちでは信仰が集まらないのだよ」


早苗「そんな...」


神奈子「だからね...私らも幻想郷に行って、やり直そうかと思う...諏訪子もわかったと言ってくれたよ、後は早苗自身だけ...」


早苗「私自身...」


前々からわかっていましたが...

ここ最近、そう...それは彼が幻想郷に行く事になってからと同じ

信仰が集まらなくなり、神奈子様も諏訪子様も

とても悩んでいられた。


お二方にとって、信仰とは生きる為の命綱みたいなもの

信仰がなくなる...それはつまり

二人の死を意味する。


彼が居なくなって...神奈子様に諏訪子様のお二方まで居なくなったら

また私は一人になってしまう...


それだけは嫌だ...いえ...

お二方が居なくなるだけは...!


早苗「神奈子様」


神奈子「ん?」


早苗「行きましょう...幻想郷に!」


お二方は絶対に死なせはしない...

私がなんとしても繋ぎとめてみせる。


それに...

例え...とても辛い世界だったとしても

彼が居る。


神奈子様に諏訪子様、そして...


早苗「桜花さん...」


3人が揃っていてこそ

私の幸せなのだから。



次は幻想郷での戦闘「リメイク」です~


何か無駄に長くなった...が後悔はしていない!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ