紅霧異変 解決 後日談 後(後)
はい!皆さん!桜花こと作者ですー!
初めてかもしれない二話連続!
さて...今回は...
戦だァ! ナイフだァ! 時計だァ!
WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!
です...(笑)
~紅魔館 時計台~
曇りがない、とても蒼い空が広がる
そんな空の下で、二人のメイドが戦っている。
ガキィン!
少し色が違うが、ほとんどが同じの服装をした二人のメイドのナイフが
時に二人の間の空でぶつかり合い、時に接近し
互いのナイフのぶつかり合う音が時計台に響く。
アリシア視点
想像以上だった
時間を操る能力が...これほどにまで厄介なんて...
私は迫り来る咲夜のナイフを回避をしながらナイフの隙間を走り抜ける。
ナイフの隙間を走り抜け、咲夜まで間近となったとこで私は手持ちのナイフを振る
だが、私の攻撃はただ空を斬るだけ...そこに居たはずの咲夜の姿はない。
咲夜の気配を私の後方に感じ
後ろを振り返ると、幾多の数のナイフが空中で静止している
私はすぐに懐からスペルカードを取り出し発動する
アリシア「緋符「スカーレット・ウォール」
深い紅に染まった妖力の壁が私を中心に四方向、縦に壁を作る
私が作り上げた壁でナイフは遮られ地面に次々と落ちていく。
咲夜「さすがですね...それでしたら!」
咲夜はナイフを上へと投げスカーレットウォールの死角を突いてくる
私はすぐに上空から降るナイフをバックステップでかわす。
ナイフを生成し、咲夜に反撃をしようとした瞬間
目の前に咲夜が迫ってきていた。
時間を止めて、一気に接近してきたのだ
咲夜「この距離なら!奇術「エターナルミーク」!」
私の目の前で瞬時にスペルカードを発動し、大量のナイフをこちらに投げてくる
パッと見、適当に投げてる様に見えるが、私と咲夜の距離は間近
この距離なら、例え適当に投げようとも当たる距離
私は間近で投げられるナイフを、先ほど生成したナイフを手に持ち、迫り来るナイフを叩き落しながら後ろへと距離をとるために下がりながら防ぐ。
だが、数が多すぎる為
手持ちのナイフだけじゃ捌き切れず、二本のナイフが私に被弾する。
一本は横腹辺りを掠り、服が裂けた程度
もう一本はモロに左足の太ももに被弾してしまう。
アリシア「うぁ...ッ!」
レミィにグングニルを受けた時と同じ痛みが体中に伝わる
地面に右手と右膝を着け、左手で左の太ももを押さえながら、左足を斜め上に伸ばすようにする。
激しく伝わる痛みを我慢しながら私は右手で刺さったナイフを抜く
アリシア「ぐぅッ...!」
ナイフを抜くと血がゴプっと出てくる。
私は、紅魔館に戻ってきてから、パチュリーに鍛えてもらった魔力を使い
医術魔法を左太ももに唱える。
すると血は治まり、元々吸血鬼なので傷の治りが早く、傷が早くも塞がっていく。
私は呼吸を整え、立ち上がる
咲夜を見ると、また行きますよと言わんばかりにナイフを空に停滞させてある
まったく...冗談抜きで強いですよ...
私が再び構えると、咲夜は「行きます!」と言って、停滞させていたナイフを一斉に飛ばしてくる。
距離があるナイフなら防げるし避けれる
問題なのは...
ナイフを防ぎかわし終えると、咲夜は二本のナイフを逆手に持ち
時間停止を駆使しながら、ジグザグに動く。
目の前まで迫ったとこで咲夜が手にしていたナイフをこちらに向けて振る
私はそれを受け流しながらカウンターを入れようとするが、時間を止められて避けられてしまう。
あまりのめまぐるしさに私は少し力んでしまい
当たるはずのない隙だらけの振りをしてしまう。
当然、咲夜がそれを見逃す訳もなく
容赦なく体術を私に叩き込む。
私はそのまま吹き飛ばされて時計台に衝突する。
背中を強打し、そのまま前に倒れこみそうになったとこを両手で支え、四つん這いになる。
咲夜「無駄ですアリシア様、例えアリシア様でも、私の前では全ての時間が私のものなのです」と
確かにその能力を使えば自分は傷付かず、相手を鎮める事が出来る
だけど勘違いされては困る...
私はまだ本気じゃない。
アリシア「なら...咲夜でも...自分のものに出来ない時間を見せましょう」
私は目を閉じ、身体の強化をする
体に流れる力の流れを全て変える。
ある程度の強化を終え、私はゆっくりと目を開ける...
私がもっとも強化をしたのは...
目だ。
~紅魔館 時計台~
咲夜視点
アリシア「なら...咲夜でも...自分のものに出来ない時間を見せましょう」
アリシア様はそう言って
何かに集中するように目を閉じる。
まずい...このままではいけないと私の勘が告げる
しかし...私の体は動かない
決してアリシア様に拘束魔法を掛けられている訳ではない。
プレッシャーで動けないのだ...
すると、どうやら終わってしまったのか
アリシア様は顔を上げ、ゆっくりと目を開く。
ッ!
私は開かれた目を見て驚いた。
その目は、先ほどまでと違い
一段と紅くなり、猫の目の瞳孔のように細い目の瞳孔を中心に
万華鏡の様な模様が目に映る。
アリシア様はその目をこちらにキッと向け「スカーレット・アイ」と言う。
私は向けられた目を見て、ハッ!?となり、そのままの勢いで能力を発動する。
白黒の世界が私の視界に広がる
時間が止まった世界
その世界には私一人だけが生きる世界
私は右手にナイフを持ち、アリシア様へと近付く。
手に持ったナイフをアリシア様の喉元に突きつけるように向け
勝利宣言をするつもりだった...
アリシア「甘いですよ咲夜!」
腹部に痛みを感じる
私は何故か動けるアリシア様に回し蹴りを腹部に入れられ
そのまま吹き飛ばされた。
咲夜「なっ...どうして...」
私は腹部を押さえながら、状況を分析する
まず能力は間違いなく発動している。
現に白黒の世界だし、時計台の時計の針も止まっている
しかし...それでも動けるアリシア様...
私が状況を分析していると
アリシア様は
アリシア「私は身体強化の能力で特に力を入れたのが目でね、スカーレット・アイの前では、いかなる能力をも無効にする まぁ、やたらと力を使うけどね」
つまり...私の能力が効かないと言う事...なの?
これが...アリシア様だ言っていた私がものに出来ない時間?
私は痛みに堪えながら立ち上がる。
私が立ち上がろうとすると、アリシア様は「重い一撃を入れた、無理はよして」と言う。
相手を気遣うとは...優しいですね...
ですが私も...まだ力を出し切っていない
私は能力の最大の力を発揮する
~紅魔館 時計台~ (ここから先はルナ・ダイアルでも聴きながら見たらいいかも...(笑))
アリシア視点
重い一撃を入れたのに立ち上がる咲夜
どうしてそこまで理由を教えたがらない...?
何か...とてつもない事に私は首を突っ込もうとしているのか?
それは首を突っ込んではいけない事なのかもしれない...
だけど...もうここまで来てしまった...
このやり方を選んでしまった...今更...やめることは出来ない
私はナイフを生成し、一気に咲夜へと接近する。
咲夜は何やら、少し前かがみになり...バッと魔王とかがしそうなポーズをとる
すると...
「咲夜の世界」
私の体は何故か動かなくなってしまった...
どんなに動こうとしても動けない
それはまるで心臓も止まったかのように。
そんな中、咲夜は目を紅くし、次から次へと私の目の前にナイフを出現させる。
馬鹿な...これが能力ならスカーレット・アイで解除されているはず...
まさか!?
咲夜「あなたの時間は私のもの」
見積もりを誤った...
私の想像以上に咲夜は時間を制していた。
咲夜はこれでもかと言わんばかりのナイフを私の逃げ場がないくらいに
ナイフを停滞させていた。
ちょっと...これ...死んじゃうのでは...
まさしく、jack the ripper ですね...
やれやれ...私はこんな状況の中で何を考えているのでしょうか...
私がそんな事を考えていると咲夜は
咲夜「突きつけられる恐怖をその身に教えてさしあげます」
動けない中、一斉にナイフが迫る。
申し訳ないですね咲夜...
その力...利用させてもらいます!
「世界!!」
~紅魔館 時計台~
咲夜視点
私は勝つはずだった...
しかし...私は敗北した...
私は能力を最大に発揮した
そして、アリシア様はスカーレット・アイを持ってしても
私の能力は解除できなかった。
それなのに...今...私の喉元にはナイフが突きつけられている...
私はjack the ripperと呼ばれ、お嬢様を討とうとするヴァンパイアハンターから恐れられているくらいだった。
そんな私がナイフを突きつけられている...
私がjack the ripper?
違う...私じゃない...本当のjack the ripperはこの方
緋色に染まり万華鏡の模様の瞳をした...アリシア様...
私は負けを認め
アリシア様に全てを御話する事になった。
~紅魔館 時計台~
アリシア視点
勝った...
一時はどうなるかと思ったが、どうやらうまくいったみたいね...
実は咲夜を回し蹴りで吹き飛ばす際
咲夜がこちらにゆっくりと歩んでくる時に蹴りを入れる足に魔法を唱えていたのだ。
唱えた魔法は高度な魔法でパチュリーも成功させた事がない魔法
それは相手にいかなる方法でも自分の体が相手に触れた時
一定時間、相手の能力をコピーする魔法。
正直成功するかしないかの賭けだった
成功しなかったら、あそこでアリシア危機一髪になってましたね...はい
さてと...まさかここまで強いとは思わなかったですね...
私は、ようやっと終わった後だというのにも関わらず
咲夜に理由を聞いた。
その理由が...とんでもない事になるとは知らず...
今回はここまでー!
うひィ...集中が続かないからこんな時間に...
それどころかもう少しスペルカードを使ってもいいと思うのよね...
でも私が続かないのです...ゆるしてぇ...
次回はいよいよ妹様です!
作者「もう少し改善しよう...うん」




