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紅霧異変 解決 後日談 前

はい!皆さん 桜花こと作者です!


今回は紅霧異変の後日談となっております


まぁ詳しく言いますと、桜花とレミリアの戦いからどうなったかって事です


まだだ...まだ慌てるような時間じゃない...

~幻想郷 紅魔館~


レミリア視点


あれから3日が過ぎた。


あの戦いの後、美鈴が義兄様を受け止め、なんとか危ない方向へと進まずにすんだ

しかし、その時から義兄様の意識がもどらず、今に至る。


私は罪悪感を感じていた

このまま目を覚まさなかったら...

もう会話も出来ない。


そんな罪悪感を持ち、日を送った。


紅魔館で唯一、人間のメイドの咲夜に心配をされた

よほど酷い顔をしているのでしょうね。


私は、毎日毎日、暇が出来れば義兄様の傍に座って顔を見ていた

目を覚ましたらすぐに謝ろうと。


~夢の世界~


桜花視点


暗い世界が続く

何もなくて...ただ孤独で...ただ無音で...

そんな世界に自分は一人。


あれからどれくらい日が経った?

自分はどうなる?このまま暗い世界に居ないといけないのか?


嫌だ...光が...温もりがほしい...

どうしてなんだ...孤独なら嫌と言うほどの思いしたのにッ!


涙が出る。


自分の目から流れる涙

その涙の一滴が、ゆっくりと頬を伝い、ポツンと落ちる。


涙が落ちたと同時に視界が変わる

何もない暗い世界から、学校の教室のような風景が映し出される。


その風景はとてもリアルで、自分もその場に居るみたいな感じだ。


教室を走り回る子達は映し出されたもの

こちらに向かって走って来て、自分に当たっても幽霊のようにすり抜けていく。


そんな中で自分はある事に気付く


映し出された教室の隅っこの席にポツンと一人座っている

その子はただ下を向いて体が震えていた。


その子の周りに数人程、男女が近寄り

そして...


男の子「やーい化け物ー!」


女の子「気持ち悪いー!」


一人の子を寄ってたかって虐める

虐められている子は、髪の毛を引っ張られたり、ボールをぶつけられたり

机の横に掛けていた鞄に落書きをされ、鞄の中に入っていたノートを破られたり

とても酷いものだった。


その虐めを止める奴は居らず、もっとやれ!と言う奴に、ヒソヒソと陰口のように...

虐められている子は、何の抵抗もせず、ただやられている居るだけだった。


朝の挨拶に先生が教室へと入ってくる

これだけ酷いのだ、先生が味方になるはず

そう思った自分は甘かった。


先生は虐められっ子に近寄り、慰めどころか「これは何だ?」と言って破られた教科書を手にし、その子の顔に投げつける。


先生「お前は大切な教科書をこんなにボロクソにするのが楽しいのか!?まったく!お前みたいな生徒は初めてだ!」


そ言って先生はその子の顔を殴る。


それからも虐めは続き、ようやく学校が終わり、虐められっ子はボロボロになりながら、フラフラと家へ帰って行く。


~夢の世界 どこかの館~


あれから何事もなく帰れた訳もなく

道中の生徒に石を投げつけられたりと砂をかけられたり

それでも、その子は泣かなかった。


家へとやっとの思いで着き、フラフラとしながら歩き玄関の扉を開ける

開けた扉の先には広大な広間が映し出される。


その子が扉を開けて中に入ると、「おかえりなさいませ お坊ちゃま」とメイド達が迎える

そんなメイド達の中から、一段と早く頭を上げたメイドが、その子がボロボロな事に気付く。


メイド「どうされたのですか!お坊ちゃま!!」


いち早く気付いたメイドは、その子に近付き、体についた砂などを手で払う

そしてそのメイドは他のメイドに指示をする。


メイド「私はお坊ちゃまの治療と奥様に報告しに行くから、後の事お願い」


と、対し他のメイドは「わかりました メイド長」と

どうやら、このメイドは長らしい。


虐められっ子はメイド長に手を引かれて行った。


~どこかの館 治療部屋~


治療道具などが置いてある部屋

その部屋に、あちこち怪我をした子とメイド長の二人が居る。


メイド長は怪我をした子に的確に素早く治療をする

無駄が一切ない手付きだった。


それから約5分ほどで治療は終わり

少年はベッドの上で横になり眠っていて、メイド長は眠っている少年の傍で心配そうに見つめていた。


そこにドアからノックのする音が聞こえる

メイド長は立ち上がり少年が起きないように静かにドアを開けた。


ドアを開けてその先に立っていた者は、銀色の長い髪、紅の瞳、ドレスにレミリアと同じ翼

その女性に対しメイド長は


メイド長「奥様」


と言う。


どうやらこの館に住む奥さんらしい。


メイド長はご丁重に銀髪の女性を部屋に招きいれる

そして銀髪の女性は「ありがとう」と言ってから、ベッドに眠る少年の様態をメイド長に聞く。


メイド長も無駄のなく、何から何まで詳しく説明をする。


説明を終えるとメイド長はどこか悲しそうな顔をして、銀髪の女性に問う


メイド長「奥さm「シルヴィア」...」


メイド長が奥様と言おうとしたとこを銀髪の女性はシルヴィアと言って頬を、ぷくーっと膨らせている

メイド長は「ですが奥様」と言うが銀髪の女性はシルヴィアと言い続ける。


諦めたのかメイド長は、はぁ...っとため息をついて「シルヴィア様」と言う

どうやらシルヴィアと言うのは名前らしい。


シルヴィアはやっと名前を呼んでくれたのが嬉しいのか、満面の笑みでメイド長に「なぁにさき」と

咲と言うのはメイド長の名前だろう。


咲「やはり...これ以上はお坊ちゃまの精神が危険かと...」


咲の話を聞いた後、シルヴィアは


シルヴィア「確かに...このままだとこの子の...いえ、アリシアの心が崩壊してしまうわね」


アリシア...レミリアが自分に言った本当の自分の名前

この光景を見始めた時からなんとなくだが、これは自分の過去なのだろうと予想はしていた

確信はないが、これは自分の過去の記憶なのだろう。


そんな事は考えていると、眠っていた幼き自分が目を覚ます。(以降、幼き自分・その子・虐められっ子→アリシア)


アリシア「お母さん...」


アリシアは目を覚まし、弱弱しい声で母を呼ぶ

シルヴィアは幼き自分に対し「大丈夫?痛いとこはない?」と聞く。


アリシアは「大丈夫だよ」と答える

だけど、この大丈夫は我慢をしているだけだろう。


あれだけ殴られて、蹴られて...

たとえ吸血鬼の子と...力持つ子といえど、身体的にも、精神的にも辛いはずだ。


シルヴィアはそんな自分の子が我慢している事に気付くのか

「ごめんね」と言って涙を流しながらアリシアを抱きしめる。


シルヴィアはアリシアを抱きしめながら、謝罪をするようにアリシアに語る


シルヴィア「ごめんなさい...アリシア お母さんのせいで、アリシアに辛い思いをさせてしまって」


何の罪もない子が周りから虐められる

存在を認めてもらえないかのように。


自分はこの光景を見て思い出す

この時は確か、自分は心の修行を行っていたんだと。


心の修行とは、いかなる事があっても、その時に本当に力を行使しないと駄目なのか...

つまり、心の修行とは、どんなに辛くても、相手を殺してはならない

我慢をして、力を使うべき本当の場を見極める。


だからアリシアは現に人を殺してはいない

シルヴィアが良いと言えばアリシアは大勢の人を殺すだろう...


だけど、この時のアリシアは限界が近付いていた

このまま行けばアリシアは無意識に人を殺す...

そう察したシルヴィアはアリシアに


シルヴィア「そう言えば、今はまだ会えないけどアリシアに妹が二人できたのよ」


と。


シルヴィアの言葉を聞いた後、再び何もない暗い世界へと戻る。


妹とはレミリアの事だろう

だが、シルヴィアの話には「二人」と...

これは妹がもう一人いる事になる。


レミリアともう一人の妹が...

まぁ、この事は戻ってからで良いだろう

戻れるかわからないけど...


自分の記憶が、先ほどまで見ていた過去を見て蘇る。


たしか、あの後も虐めは受け続けて...

それでも人は殺さず

けど、ボロボロになるに自分を見て、涙を流す母の姿を見るのが辛くて家を黙って出たんだっけ...


家を出て以来、自分は父と母の事は知らない

けど、きっと二人は生きているだろう

何せ、自分を存在させてくれた自慢の親なのだから。


そんな事を考えていると、何もない暗い世界に一筋の光が照らし出される。


桜花「そうだな、そろそろ起きないとな」


お目覚めの時間を知らせる光。


自分は光の方へとゆっくり歩いて行く

そして、心の中で自分は思う。


きっと、自分は親に心配をかけたと思う

でも、こんな自分でも

微笑みながら心の中で自分の親に感謝を

きっといつか会える事を信じて。


会えたその日に伝えよう...


「ありがとう」と。



なんか...こう...あれですね...


心理描写の表現が下手ですね...

口で言えれば、「あー」とか「なるほど」と、わかるはずですが、文字での表現はねぇ... 難しいです...


さて、今回ここまで!

次回は紅魔館での後日談となります

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