紅霧異変 終章 後
はいー!皆さん!桜花こと作者です!
紅霧異変もこれで最後です~
ん?メイドとの戦闘はどうなるって?
それも、おまけ的なものに書きます
おまけと言っても主人公の物語なので、日常てきなものの中に入れるつもりです
まぁ詳しい事はいずれ...
後、妹の方も書きます
こんなとこでしょうかね?
さてさて、今回はレミリアとの戦闘です
戦闘が主なので、今回は短い...かな...
~幻想郷 紅魔館~
霊夢視点
紅魔館の外で、すごく大きい爆音のようなものが聞こえる
おそらく、桜花さんと紅魔館の主が戦っているのだろう。
桜花さんの事だから大丈夫だと思うけど...やっぱり心配ね...
?「人の心配より、まずは自分の心配をしたらどうかしら?」
声のする方向を向くと、幾多もの数のナイフがこちらに向かってくる
私は幾多のナイフを結界で防ぐ。
確かに、あのメイドの言う通りだわ
桜花さんの事は心配だけど、きっと大丈夫...信じないとね。
私は迫り来るメイドに集中することにした
~幻想郷 紅霧発生中~
紅い空の下で壮大な爆発音がする。
その爆音の正体は、自分とレミリアの弾幕ごっこによるもの
互いに作り上げた弾幕が相殺する時や、はずれて地面に当たった時などに響き渡る。
レミリアの弾幕は想像を超えるものだった。
だが、自分にとっては嬉しい事だった
あの時から変わらない。
例え自分は弱くても、幻想郷に来てから
強い奴と戦える。
これはただの闘争本能なのだけかもしれない
だけど、今こうして、強い奴と戦えることに
自分は嬉しくて仕方がなかった。
そんな中、レミリアは
レミリア「何だか嬉しそうね 義兄様」
と、対し自分は
桜花「夢が叶った時と同じだよ 自分は今すごく楽しいよ」
と、答える
レミリアは「そろそろ行くわよ」と言ってスペルカードを手にし、スペルを発動しようとする
こちらもスペルカードを懐から取り出し、発動する。
レミリア「紅符「スカーレットシュート」」
桜花「砲符「双破ライフル」」
レミリアは紅の弾幕を張る
小さいものから大きいものを混ぜての攻撃。
対し自分は魔理沙のマスタースパークのようなレーザー系
自分は二丁のライフルを繋ぐように合せて構える
そして魔理沙のマスタースパーク以上の大きさのレーザーがレミリアへ向かう。
レミリアの弾幕は自分のレーザーにより消滅していく
だが、この撃ち方は、撃ち合いには強いが、相手に当てるとしてはあまり使えない撃ち方だ。
案の定、レミリアは何の問題もなく避ける。
自分は、重ねた二丁のライフルを分離し、片手に一丁ずつ持ち、腰だめ撃ちをする
それでもレミリアは素早く動いてかわす。
本来なら、手取り足取り、相手の動きがわかるはずなのだが、何故かレミリアの動きが読めない...
いや、自分が使いこなせていないのだ...それに、レミリアの方が上手なんだ。
当たらない攻撃を続けていると、レミリアは槍のような形のものを作り出し、それを構えて、こちらに接近してくる。
接近戦に持ち込むつもりだろう
だが、接近戦はこちらの間合いだ。
自分は、ライフルを手放し、蒼空紅刀を手にし、レミリアを迎え撃つように接近した。
レミリア「ふんッ!」
桜花「はぁッ!」
互いの刃物がぶつかり、ガキィンと音をたてる。
何度も何度も、ぶつかりあった。
一旦距離をとり、もう一度と、レミリアへと突っ込んでいくと
レミリアは手にしていた槍を上へと捧げ上げ、手にしていた槍の形が変わり、さらに大きさも変わる
レミリア「神槍「スピア・ザ・グングニル」」
レミリアの持っていた槍がこちらに向けて投げられる
自分はすぐに防御スペルを発動する...が
桜花「ぐッ!...がはッ...」
先ほども言ったがレミリアの動きは読めない
ましてや先ほどの自分はレミリアに突撃状態であった。
その為、スペルカードの判断は出来ても、発動しようとしても、スピードが足りなかった
グングニルは自分の右肩に刺さり、今まで味わったことがない痛みが自分を襲う。
レミリア「安心して義兄様、殺したりしないように威力を半減してあるから」
これで半分だと?
正直、そこまで差があるとは思わなかった。
自分は右肩に刺さったグングニルを抜く
桜花「グッ...うッ...あぁッ!」
激痛が体を走る
意識がなくなりそうになる痛さ。
自分はグングニルを抜き、乱れる呼吸を整える。
そんな自分を見て、レミリアは
レミリア「無駄よ義兄様、今の義兄様では私には勝てない わかるでしょ?」
と。
確かに、今の自分では勝てない...
だが全ての者に可能性は秘められている
その可能性を自分は...いや、俺は
桜花「進符「極幻進化」」
~幻想郷 紅霧発生中~
レミリア視点
義兄様の容姿が変わっていく
その姿は、吸血鬼としての義兄様ではなく、その反対
禍々しいではなく神々しい。
さらに、グングニルで出来たはずの傷が消えていた
どうやら回復力もかなり高くなっているみたいだ。
義兄様があの姿になってから、霊力、妖力、魔力、神力
これら4つの力がかなり強く感じられる。
だけど、魔力は4つの内、一番低いわね
パチェの元で修行とかさせたらあっという間でしょうけど...
さて、これほどにまで強く感じるのだから
私も本気を出さないとね。
だが、たとえ義兄様がどんなに強くなろうと私の前では無意味
全ての運命は私の手の中にあるのだから。
私は再び槍を生成し、先ほどまでとは違う
本気の素早さで義兄様へと接近戦をしかける。
すると、義兄様は金色の枠の神々しいスペルカードを発動する
桜花「進極符「自由の剣」」
どこからともなく現れた二本の剣
義兄様はそれを手にし、こちらに接近してくる。
レミリア「ッ!」
なんて速さなのよ...
義兄様は私が捉えれない速さで攻撃を仕掛けてくる。
最初の一撃はなんとか防いで、次々に来る攻撃もなんとか感だけど防げている
動きが見えない以上、感でなんとかするしか...
それから義兄様の攻撃は続いた
私は、ただ防ぐ事しか出来なかった。
一撃一撃が鋭く、重く
さらにおかしなことに義兄様に勝つ運命が見えなくなってしまった。
私が最終的には勝つと言う運命が、今では敗北と言う形の運命しか見えなかった。
負ける?運命を操る私が?
それは駄目だ
プライドとか、そんなのじゃない
ずっと、ずっと待ち続けた人が目の前に居るのだ
負けてしまえば、その人はまた遠くへ行ってしまう
それだけは...!
私は空に手をあげ、一つのキーワードのように言葉を発する
「紅色の幻想郷」
上空の紅い霧が私の空にあげた手にへと吸い込むように集まる
~幻想郷 深夜~
桜花視点
幻想郷の空にかかっていた霧がレミリアに吸い戻されるように消えていく
そして、空の霧はなくなり、その空には紅い月と深夜だけが残った。
かなり時間が経っている事にはじめて気付いた
なんせ、紅霧で日がわからなかったしね。
そんなことより、紅霧を吸い戻したレミリアは先ほどまで感じた事がない妖力を感じる
レミリアもそろそろ決めるつもりらしい。
そろそろ終わらせるのはレミリアだけじゃない
自分もだ。
自分は自由の剣を左右に付け、一枚のスペルカードを呼び出すように、どこからともなく出現させ、手に取り、発動する
桜花「進極符「極幻の光」」
スペルを発動したことにより二丁のライフルと16枚の羽が機器的な形をし、砲身をレミリアに向けて
自分の回りに展開する。
レミリア「幻想郷よ、我が一撃にて」
レミリアの言葉と同時に空へと捧げていた手の上に、巨大な弾が出来ていく
レミリア「全て紅に染まれ!」
そう言い、巨大な弾を放つ
自分はその弾に対し、レミリアに対し、砲撃する。
互いの攻撃がぶつかり合う
気を抜けば簡単に持っていかれる程激しく。
続けて5分ほど
僅かにだが、自分が徐々に押し返し始めた。
レミリアは持てる力を注ぐが、限界なのか押し返しきれるのも時間の問題となっていた
その時だ...
何故かレミリアの泣いている姿が頭の中で映される。
まさかと思い、少し意識を集中させ、撃ち張り合う向こう側のレミリアへと意識を行かせる
頭の中で映ったのと同じように、レミリアは涙を流していた。
その涙を見て自分は悟った。
涙の意味を...。
自分は攻撃を止め、レミリアの一撃を受け止めるように立ち尽くした
そしてレミリアの一撃は自分に直撃する
レミリア「えっ...」
~幻想郷 紅魔館~
霊夢視点
今までに聞いた事のない爆音が外で響いた
気になったが私はさっさとこのメイドを倒して、桜花さんのとこへ行くと決めているので、メイドへと攻撃を仕掛ける。
メイドは爆音を聞いてから、何を考えているのか動きが止まっている。
そして、メイドの間近まで迫った時
メイドは言う
?「一時休戦よ紅白」
と言って姿が消える。
そして私の背後からメイドの気配を感じる
なんなのこのメイド...私の背後に回りこむまでの気配がまったく感じられない...
瞬間移動なのかとも思ったが、どうもその感覚じゃない。
言えば、私が気が付けば...のような感覚が何度も...まさか
霊夢「あなた、時間を操っているわね」
それを聞いたメイドは進めていた歩を止め、こちらに振り返り言う
?「よく気付いたわね、でも今はどうでもいいわ」
と言ってメイドは再び歩を進める。
霊夢「待ちなさいよ!どこへ行く気?」
私の問いにメイドは「外よ」と答える
休戦と言ってるし、外へ行くみたいだし...
ちょうどいいわ 桜花さんの事心配だったし私も行きますか
そう思って私はメイドの後を付いていった。
~幻想郷 深夜~
霊夢視点
外に出ると霧は晴れ、とても暗い夜が空にあった。
私とメイドは爆発のした場所へと向かう
着いた時には煙が上がっていた。
そして、その煙の中から一人落ちていく
嘘...
あの銀色の髪は...
~紅魔館 ヴワル図書館~
魔理沙視点
あれから、パチュリーは目を覚まし
今では体を起こして司書の小悪魔の淹れた紅茶を飲んでいた。
私はパチュリーに許可を取り本を読んでいた
中々おもしろい本がたくさんあった。
これだけあるんだから一冊や二冊...いや十冊や二十冊は借りてもいいだろう...
そんな事考えていると、外でものすごい爆音が聞こえる。
魔理沙「なんだ!?一体なんの音だぜ!?」
私は窓から外を見るが、それらしきものは見えない
そこにパチュリーが
パチュリー「外に行くわよこあ 魔理沙はどうするの?」
どうする?当然行くに決まっているぜ
私はパチュリーに「私も行くぜ」と言って外へと向かった。
~幻想郷 深夜~
魔理沙視点
パチュリー達と一緒に外へと出た
空を見ると霧が消えていた。
桜花か霊夢がやったんだなと思って、爆発のした場所を探す
すると上空に、煙がもくもくとなっていた。
そして、その煙の中から一人落ちていく
私は落ちていく一人の姿を見て言葉を失った。
嘘だろ...あいつが?
~幻想郷 深夜~
美鈴視点
桜花様に敗れてから、だいぶ時間が経った
怪我もだいぶ治り、普通に動けるくらいである。
そんなとこに紅魔館の方からとても大きい爆音が聞こえる
音からして内部ではない
どこで戦っているのかと思って空を見上げると、煙が上がっているのがわかったので
私はそこへと向かった。
爆発のした場所に着くと、上空に煙が舞っていた
その煙の中から一人落ちていく。
姿からして桜花様だ。
だけどあの落ち方はまずい、ましてや桜花様自身、気絶をしている感じだ
私は、まだ少しだけ痛む体を走らせた。
~幻想郷 深夜~
レミリア視点
どうして...
私は間違いなく負けるはずだった。
けど、何故か私の攻撃は義兄様に直撃し、義兄様はそのまま落ちていく。
私は義兄様が気絶している事に気付き、急いで義兄様の元へ行こうとするが、体が言う事を聞かない
力の使いすぎと疲労である。
このままでは義兄様がと思って、言う事を聞かない体を無理やりにでも動かそうとしたが、やはり動かない...
よく見てみると、美鈴が義兄様の元へキャッチするように走っていくのが見える。
私は美鈴を信じ、地上へと降り、手を付いた
あかん...急かした感がバリバリ出てる...
時間がなかったんだ...仕事なんです...
とりあえず今回はここまでです
次回は後日談となります