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追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第1章 勧誘
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ジャバウォック・ミストガン

ダンジョンに向かう道中、会いたくない奴が前方に見えた。


ジャバウォック・ミストガン

【太道の虎】の看板冒険者。


(ヤベッーー。なんか今日はそういう日なんかな?

よし、目をつけられる前に後退。後退。)



「よぉ!アルベール!」


前から大きな声と共にジャバウォックが勢い良く走って来た。


キッ!キター!


筋肉ムキムキの大柄な紫色のドレッドヘアーの男が、ニャニャしながらアルベールを追う為全速力で向かってくる。



(ウワーー! 何だよ!俺が何したんだよ!

コイツはヤバい。コイツはヤバい。

あのイケメン金髪貴族、略してイケキゾと同じだー

コイツらは勘という匂いというか、

他のSランク冒険者とは違う。

イケてるドレッド、略してイケドレだーー)



イャァーーー!

(あっ……鼻水出てきた。)

イャァーーー!




捕まった。


アルベールもSランク。身体能力が決して低いわけではない。だがイケドレの身体能力が化け物なだけ。




「何で、逃げるんだよ!?」



「アンタが迫ってくるからだろうが!!」



「あぁ? どういう意味だ?」



「鏡見ろ!鏡。」

「で。何の用だよ?

追放された件か?なら事実だ。」



「そうか、ならウチに入れよ。」



「こりゃまた、突然。」



「お前にすれば突然だが、俺は前からお前を引き抜きたいと思ってたんだ。」



「断る。」



「なぜだ?黄金を除けばウチが92F攻略で進んでるぞ?」



「ソロになった今、別に深層の攻略は考えてないの。」



「お前、冒険者止める気か?」



「フンッ!!冒険者だろうが錬金術師だろうが魔導具師だろうが、俺は俺だ。」



「そうかい……」



そこから、アルベールとジャバウォック達【太道の虎】第1部隊とダンジョンまで同行したが、何気ない会話で終わった。


と言うより、

ジャバウォックは悟った。

(今のコイツはどれだけの大金を積もうが、良い条件を提示しようがウチには入らない。)


静かに見守りながら時折、様子を伺うのが1番。

ジャバウォックの直感はそう感じた。



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