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追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第1章 勧誘
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リュウ・ダルク・レグナール

朝刊なんか蚊帳の外。

「はぁ……んんっ……よく寝た。」

時間はAM10時。



(何となく、寝て昨日の喪失感?みたいな物も緩和されたかな?…………まぁ……素材でも集めに低層でも潜るか…)




アルベールは趣味でもある魔導具、呪具、錬金術の素材集めようとしていた。




冒険者ギルドに向かう際、街中が騒がしい。

3人に1人の割合でアルベールを観てはヒソヒソ、コソコソ話してる。


(あぁ…………まぁ、配信か朝刊でバレたな……ホント、こういうのって慣れないよな~。嫌だ嫌だ。)



ギルドに入ると、

「おいっ!来たぞ!堕ちた勇者様がよ!」と面識もない10人程度の冒険者に囲まれる。


「ディフェンダーなのにチャラチャラしやがってだから戦力外なんだよ!柄シャツ野郎!!」




(チッ!うるせーな!ホント、人の傷口を抉るのがお上手な事。大体なんだ?冒険者として力量も把握出来ないのか?どこの世界でも弱い奴ほど群がってピーチク、パーチク騒ぐんだよな~)



(あぁイライラしてきたな。俺は馬鹿とブスとセンスがない奴が1番嫌いなんだよ!!!!!)



(ホントッ!ムカつくぜ!!!!!俺を追放したあのブス3人も!!寝て起きてイライラMAXだぜぇー。)


(アイツら、いつもロングブーツ履いてよ!!!

絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対

足臭い。うん。間違いない。

ネルに関しては膝下までのロングブーツですよ?絶対、臭いね!うん、間違いない。

酸っぱい臭いと髪が赤だから唐辛子みたいな辛い、とてつもない臭いだね。)


(キャロルなんか会ったときから合わないと直感でビビって来たね。

だって眼鏡。眼鏡女子。わかる?眼鏡!!!!!

お洒落眼鏡じゃねーぞ!?

普通に眼鏡。

俺だけかも知れないけど、今まで会ってきた眼鏡女子全員、堅物。冗談も通じねぇ。マジで通じねぇ。会話をしようとしない気配りの無さに自分が嫌な事はハッキリ言う。自己中どもがっ!!!

自分の名誉の為に言うが俺は眼鏡女子に声をかけた事はない。やむを得ない状況ってあんだろ?

そういう時だ。)







「騒がしいな。」

その場にリュウ率いる【深海の明星】が現れ横やりを入れた。


リュウ・ダルク・レグナール

薄い金髪で長めのウルフカットをしているノルン同様、美少年の彼はアルベールの2歳上。

ミストニア王国6代貴族レグナール家の嫡男。

ミストニア王国内では唯一の貴族であり冒険者。


「すまないが、俺は彼に用があるんだ。代わってくれないか?」


「……あぁ……」

リュウの威圧感に圧倒され冒険者達は退散した。


「礼には及ばないよ?(笑)」


「する気もねぇーよ!

あんな奴ら1人で片付けられるわ!」


この反応にリュウの従者マドカ、アーシャは眉間にシワを寄せるが、リュウが静止した。


「ハハハッハ……だろうね」


「少し時間を貰えないか?そこの席で」


「何の用だ?」


「単刀直入に聞く。君は追放されたの?」


「ククク……この国の貴族は冒険者通しの揉め事まで介入するのか?」


「まぁ時と場合だろうね。でも今は冒険者として質問したんだけど?」


「あぁ事実だ。もう隠す事も無いから言うが94Fに挑戦したのを知ってるだろ?」


「あぁ」


「それで失敗してノルンが昏睡状態になって、その責任を追及されたんだよ……」


(概ね記事と同じ内容だな。しかし、黄金の輝きは何を考えているんだ?)


「でっ?それだけか?

俺は素材集めに行きたいんだけど……」


「ゴホンッ! 深海の明星に入らないか?」


「俺は黄金の輝きが93Fまで攻略出来たのは、君の力が大きいと考えている。そんな君が今はフリーなら誘わない手はない。」


「断る。」


「なぜ?」


「誘ってくれるのは光栄だせ?国内有数のクランだからな。でも、しばらくはソロを楽しみたいんだよ。」


(ヤベッーーて。コイツは強い。わかる。俺の心の警報器が鳴ってる。俺の勘だがノルン、ティラよりも強い。コイツとジャバウォックっていうドレッドのオッサンは化け物だ。たぶんだけどコイツのクランに入ったら寝る間も惜しんで深層攻略だぜ!?やってられるか!)


「じゃあ、もう行くわ。」



【深海の明星】の席を立ったアルベールは依頼ボードに丁度いい依頼が無いか確認していた。


「おはよう、アル君。」


(アル君……大丈夫そう?……)


「おはよう、ルシェラさん。」


「依頼探してるの?」


「これから錬金術とかの素材を集めに行くから、丁度いい依頼が有れば一石二鳥かなって」


「そうなんだ!ありそう?」


「いや~無いな~。

まぁ素材だけ集めに行ってくるわ!!

またね~~。」



(アル君…………)



ルシェラは昨日よりは明るくなったアルベールの背中を見送る事しか出来なかった。


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