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追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第7章 死闘
49/49

橙色

95F フロアボス 青羊


「コイツ硬すぎだろっ!!」

リック。


「あぁ、呪流扉行くぞっ!!」

リュウ。


アルベールのリュウへの【ゾンビ化】から早1ヶ月と少し。リュウ率いる【深海の明星】達は95Fを攻略しようとしていた。


91F攻略止まりだった【深海の明星】が94Fを攻略し95Fのフロアボスと戦闘までなぜ行けたのか?

答えは呪流扉(ノルド)

毒や麻痺の状態異常魔法をメインに赤鎧が扱う赤い雷と砂嵐。呪流扉(ノルド)単体でもかなり強い。

だが、1番の要素は呪流扉とアルベール作の呪具を掛け合わせた事だろう。

リュウと呪流扉(ノルド)は別体扱いになる為、呪具の呪いを一手に呪流扉が引き受ける。それによって呪具の強化だけをリュウは受けられる。

更にアルベールはルシェラ達に着けている呪具よりもメリットとデメリットが大きい物をリュウに買わせたのだ。




◇◇◇◇◇◇◇◇


「アンタと呪流扉は別扱いだからな。どんなに強力な呪具を着けても呪い無しで強化だけを受けられる。」アルベール。


「そうなのか?」


「あぁ、だから俺が今から作ってやるから30億でどうだ?」


「「30億っ!?」」

驚く従者達。


「当たり前だ。それを身に付ければ火力も身体能力も大幅に上がるんだぞ?後、お貴族様の体に身に付ける物、全て含んでな。左手以外に着けても問題はない。デメリットとなる呪いは全て呪流扉が引き受けるわけだから。」


「よし、買おう。その代わり飛びきりの物を作ってくれ。」


「誰に言ってんだ?」



◇◇◇◇◇◇◇◇


『ヒャハハハハ!行くぞ!俺様について来いよ!ヒャハハハハ(笑)』


雷刃(らいじん)!!」

雷がリュウに落ち雷を纏う。


「呪流扉行くぞ!!」


『ヒャハハハハハ!!誰に言ってんだ、鼻垂れ坊主!!』


「ハァァァァァァ!!」


「幾千年欺き偽り続けた王」


「幾つ物点を繋ぎ線と成り」


「忍びない貴族の晩餐曲」


「怒りし民の行進曲」


「偽りの王が真の姿を魅せる時」



「己の信念を貫いた時、天門を潜り抜けた雷は王の姿に戻る。」


「【天門・麒麟】!!!」(てんもん・きりん)

上空に天門が出現し黄色の雷と赤色の雷が潜り抜け融合し橙色(オレンジ色)の雷が麒麟の形に変形し青羊に襲い掛かる。


プエェェェェ!


青羊は大きく甲高い声を上げて倒れた。


「よぉし!」

「リュウ様っ!!」

「リュウ様流石ですっ!」



◇◇◇◇◇◇◇◇


「なぁ?」


「何?」


「何で居るんだ?」


「一応報告しに。」


リュウ達、深海の明星は95Fを攻略した翌日アルベール達の屋敷に来ていた。


「何の報告だよっ!?朝っぱらから、こっちの都合を考えろよっ!馬鹿貴族っ!!」


『だから、言ったろっ!!馬鹿野郎がっ!マスターは忙しいんだよっ!』


「ハハハハ、いやごめんごめん。今日はこれを渡しに。」

そう言ってリュウは懐からロムのチップを取り出した。


「何だ?これは。」


「俺達は昨日。95Fを攻略したんだ。だが配信じゃなくて動画投稿として記録してた物だよ。これで少しはお役に立てたかな?」


「「「「95Fッ!」」」」

驚くルシェラ達4人とニヤニヤ勝ち誇った顔をする従者2人。


『ヒャハハハハ!ヒャハハハハ!マスターすまねぇな!!この馬鹿共はマスター達を追い越した事が嬉しくて嬉しくて堪らねぇんだよ!!!!!なんせ、馬鹿なんだからなっ!』


「ヒャハハハハ!馬鹿だからな♪馬鹿だからな♪そうだよな呪流扉~。95Fを隠れて攻略して俺様の上に立ったつもりか~くぅー痺れるぅ!!その浅はかな感覚っ!!」


『だろっ!マスター!!コイツら本気でマスターと姉御達が95Fをビビってると思ってんだぜ!ある意味、萌えるよな!?』


「萌え萌えだよっ!?普通に考えて呪流扉が居たから攻略出来た様な物を自分達の手柄みたいに(笑)」

腹を抱え爆笑しながら口を開くアルベール。


『ヒャハハハハ!ヒャハハハハ!俺様の存在によって攻略出来たんだからマスターの手柄なのによっ!!ヒャハハハハ(笑)馬鹿はいつまでも馬鹿(笑)ヒャハハハハ!ヒャハハハハ!』


「アンタ達っ!!いい加減にしなさいよっ!」

従者1マドカ。


『ブスが喋った!!喋んなブス!!俺様とマスターの時間に水を刺すなよ。』


「すっかりブス枠が定着したのか?その顔でブス認定されちゃ可哀想だな(笑)可哀チョ可哀チョ」

アルベール。


ギリッ

歯軋りをするマドカ。


「でも、アル君っ!折角だから貰っとこうよ!」

ルシェラ。


「そっそうだよ。貰っとこうぜ!」

シルフィード。


「そっそうですわ!!」

クロム。


「貰うであります!!」

リーゼ。


(良い事、思いついたぜ!)

「まぁ折角だし頂くとしようか?」


「あぁ、そうしてくれ。じゃあ今日は帰るよ。」



◇◇◇◇◇◇◇◇


「で、何の用だ?」


「今日はな、飛びきりの話があるんだ。」


リュウ達が帰った後、予定を変更しアルベールは1人で冒険者ギルドに来ていた。


「これ、なんだが。」


「ん?チップ?何だこれ?」

ギルドマスター ウォーテル


「深海の明星が95Fを攻略した!!だが、あいつら今回は配信じゃなく動画投稿しようと思ってたみたいでな。この情報は俺達以外、誰も知らないんだ。」


「何っ!?本当か?」

ウォーテル。


「確認はしてある。本当に倒していた。」


「そんな物、何でお前が持ってんだよ!?」


「少し前にあの貴族の左腕を治したんだ。それのお返しだとよ。」


「で、これをどうしろと?」


ボンッ!

テーブルに封筒を置くアルベール。

「ここに、100万ある。これでこの動画を編集して大々的に宣伝してくれ。勇者パーティーが誕生したってな!」


「はぁ?それじゃお前達の立場が……」


「そんな物いらねぇよ。それに、どうせ直ぐに追い付くし。」


「そうか、なら引き受けよう。」


◇◇◇◇◇◇◇◇


街中は騒がしかった。

冒険者ギルドのロビーにある大型モニターから街の広場にある大型モニターには95F攻略時の動画が繰り返し流れており号外には【新たな勇者パーティー誕生!!】の見出しで多くの人に配られた。


「今日はお祭りだ!!」

「飲もうぜ!」



「でも、良かったの?アル君。」

ルシェラ。


「良いんだよ……」


「まっウチらはアルが良いなら良いけどさ!」

シルフィード。


「私は何処までもついてきますわ~♥️」

クロム。


「私もであります!!」

リーゼ。


「ありがとう。それに、直ぐに追い付くさ」

口を開きながら足を止めるアルベール。


「どうしたの?アル君?」

ルシェラ。


「いや、綺麗な夕陽だなって……」


「そうだね♪」

ルシェラ。


沈む夕陽からオレンジ色の景色が広がる。


「帰ろうか……」

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