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追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第6章 矜持と約束
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亡骸

「なぁ、何で居るんだよ!?」


「報連相はしっかりするタイプなんだ。一応、貴族としての顔もあるわけだからさ。」


白龍との一戦を終えて翌日の事。

リュウは元気に【深海の明星】のメンバーを引き連れてアルベール達の屋敷に来ていた。


「知らねーよっ!」


「アルベールッ!ここの家は客人にお茶も出さないの?少し無礼じゃないかしら?」

従者2アーシャが口を開く。


「価値観の相違。ここでは招いてもいないのにズケズケと入る人達の事を強盗と呼ぶ。なら、聞くがレグナール家は強盗にお茶を出すと?そうなら、是非今度、見せて欲しいその場面を。」


「貴方は何でそんなに私達を毛嫌いしているの?」


「強盗が好きな人間なんか何処にもいねーよ!!バーカ!!」


ジー

アルベールとアーシャの2人は睨み合ってる。


「で、何の用なんだよ!?」


「用が無いと来ては行けないのか?」


「まぁ、基本的には。人間として当たり前だぞ!?」


「まぁまぁ、俺もこんな状態なんだから少しくらい慰めてくれてもいんじゃない?」


「それは、お前が弱いからだろ?(笑)」

ケラケラ笑いながらリュウの左腕を指差して爆笑するアルベール。


「貴方ねっ!!」リュウの従者1マドカ。

「いい加減にしなさいよっ!」従者2アーシャ。


「まぁでも、亡骸にならなくて良かったじゃん?(笑)」


ギリッ

歯軋りをする従者達。


「誰のお陰だと思ってるんでちゅうか~??バブ、バブー。バブ?バブ?えっ!?えっ!?」

馬鹿にしながら口を開くアルベール。


ギリッ

歯軋りをする従者達。


「アルベール!お願いっ!!リュウ様を助けて。だっけ?もう1回聞きたいのでお願いします。」

ニヤニヤしながら頭を下げるアルベール。


ギリッ

歯軋りをする従者達。


「お前らが愛するリュウ様は俺様が居なければ今頃、亡骸なの?理解?亡骸。な・き・が・ら。亡骸です。」


ギリ

歯軋りをする従者達。


いつもの事だと微笑ましく見守る左腕の無いリュウ。


「アル君っ!今、ギルマスからフォンに連絡があったんだけど冒険者ギルドに至急来て欲しいって!」

※フォン=電話の魔導具

電話も文章によるやりとりも出来る。


「わかったよ~。でも、何だって?」


「白龍の素材についてらしいよ。詳しい事は着いてから話すって。」


「はいよ~。じゃあ、俺達も暇じゃないんでね。何て言ったって勇者パーティーなんで。ごめんなさいね~。」


「白龍についてなら俺達も同行しよう。一応あれは俺達の所有物だからね。」

笑顔で口を開くリュウ。


「チッ!」

(ダリいから、あげなきゃよかったわ。)



◇◇◇◇◇◇◇◇


「ッ!!」

冒険者ギルドの素材解体施設に来ていた一同は驚いた。


白龍の素材の中に手足が変な方向に曲がり体のあちこちに魔石がめり込んでいるアルバス・サンダースの亡骸がそこにあった。


(これは……まさか…)

「なぁ、この状態は解体した直後の状態って事か?」アルベール。


「あぁ。お前達に確認を取ってないんだが、【青空の龍】総帥のアンソニーさんにも連絡は入れた。」


「これは、その方がいいでしょう。」

リュウ。


ダンダンダン

駆け足で総帥 アンソニーが来た。


「ここっこれはっ!」


「アッアル…バス……」

顔をくしゃくしゃにしながら泣くアンソニー。


「この遺体は【青空の龍】に返して弔って貰う方がいい気がするんだが…お前達が決めろ。」


「俺達は所有権を放棄しているからお貴族様に聞いてくれ。」

「俺は返還するよ。アンソニーさん……頼みましたよ。」


「ありがとう……ありがとう……私達でしっかり弔わせてもらう……」

泣きながら何度も何度もお礼を言うアンソニー。



◇◇◇◇◇◇◇◇


アンソニーが【青空の龍】の冒険者達とアルバスの遺体を持ち帰った後、白龍についての議論が冒険者ギルドの会議室で行われていた。


「で、アルベール。何かわかるか?」

ギルマス ウォーテル。


「おそらく、錬金術だろうな…」


「れっ錬金術師!?」


「あぁ確証が有るわけではないが白龍のあの臓器の中は錬金術が出来る仕組みだったんじゃないか?アルバスとそこそこの量の魔石しか無い。つまり白龍がフロアボスを食べていたのは魔石が1番の狙いだろうな……」(それに、あの勇者の様に形勢逆転の一手。おそらく、そう言う事だろうな。)


「そんな事が…出来るのか?」

ギルマス ウォーテル。


「出来る出来ないの話じゃない。実際にそうなんだ。」


「魔石を食べて何になるんだ?」

リュウ。


「はぁ…まぁアンタにも関係あるから説明するが簡単に言うと強くなるな。例えば94Fの毒蛙の魔石を体内に取り込めば毒態勢がつくなり毒のブレスが放てる様になると予想している。しかも、体内で錬金術が出来るのであれば間違いなくな。いいか?魔石と言うのは魔物にとって心臓であり核なんだ。その魔物を象徴する物なんだよ。」


「概ね理解した。」

リュウ。


「つまり、ヤツは自分が強くなる為に魔石を集めていたって事か?」

ギルマス ウォーテル。


「そう言う事になるな。最終的な目標は別にあるにせよ……アルバスもそうだろ?」


「?」

一同がポカーンとする。


「アイツはアルバスのアビリティを自分の物にしてたんだろーよ!!」


「なっ!?」

「そんな事が…」


「あぁ間違いない。」

(それにしても、えげつないの作ったなあいつら…)



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