発足
「ねぇねぇアル君っ!!」
「アルッ!」
ルシェラとシルフィードが凄い勢いでアルベールに話し掛ける。
「どうしたの?2人とも…」
少し困惑しながら口を開くアルベール。
「私ね!決めたの!もっともっと強くなってSランク冒険者になりたい!」
ルシェラが口を開く。
「ウチもっ!!もっともっと強くなって勇者パーティーになるっ!!!」
シルフィードも口を開く。
「え~と。急にどうしたの?2人とも…」
アルベール。
「昨日のあの馬鹿女がムカつくから!!」
ルシェラに目に火が着く。
「だなっ!目くそ、鼻くその分際で!!!」
シルフィードの目にも火が着く。
(う~ん。何か理由が…………どうなんだろう?)
「で、もっとダンジョンに潜るって事?」
「うん。それもそうなんだけど、私がもう少しで受付嬢としての仕事が終わるでしょ?そしたら、クランを作らない?」
「クラン?」
「そうそう。」
シルフィード。
「駄目?」
ルシェラがウルウルした目で聞いてくる。
「いや、2人が決めたんならいいよ。でも、経理とかどうする?委託する?」
アルベール。
「私がするよっ!」
ルシェラ。
「でも、それじゃルシェラさんの負担が大きくない?」
「そんな事ないよ。今、冒険者活動が週2でしょ!?それをクラン発足して取り敢えず週3で考えてるんだけど…どう?」
「良いと思うよ。名前はどうする?」
アルベール。
「名前か~そこまで考えてなかったな…」
シルフィード。
「「「う~ん。」」」
「なんか、動物の名前入れたいな」
シルフィード。
「私達って周りからしたらハーレムでしょ!?だから色を入れるなら桃色とかどうかな?」
ルシェラ。
「桃色の…何か?…虎とか龍は使われちゃってるしね…被るし…う~ん……」
アルベール。
「獅子とかどう?ライオンの群れもハーレムだし。」ルシェラ。
「おぉ!いいじゃん!」
シルフィード。
「うん!カッコいいじゃん!」
アルベール。
「じゃあ【桃色の獅子】で決定。後で、時間ある時にロムでクラン発足を発表しよう。」ルシェラ。
「えっ!?ロム使うの?」
アルベール。
「うん。その方が後々、楽だよ。だってアル君強いからクランの勧誘、前より増えるよ?」
ルシェラ。
「そ~うだな~」
アルベール。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「動画じゃ駄目?」
アルベール。
「動画だと後で編集しないとでしょ!?」
ルシェラ。
「アルッ大丈夫だよ。リラックス。リラックス。」
シルフィード。
ロムを起動した。
ロムのコメント
・おっ!何だ?何だ?
・何が始まるんだ?
・死神様のお通りだー!!!
「え~と、俺達は…クランを設立しまふ。」
(やべっ!噛んじゃった!!恥ずかしー)
「クランの名前は【桃色の獅子】です。今の所、メンバーはここに居る3人です。私達はSランクパーティーを目指し、行く行くは勇者パーティーになります!!」
ルシェラ。
「応援よろしくお願いします。」
シルフィード。
直後、3人で頭を下げる。
ロムのコメント
・マジで行ける!!
・むしろ、コイツらで勇者パーティーになれないなら誰がなれるん?
・それなwww
・アルベール噛んだwww
・最近、アルベールが好きだわww
・自然体で良いよなw
◇◇◇◇◇◇◇◇
ピンポーン!
【桃色の獅子】の設立発表から2時間後、屋敷のインターホンが鳴る。
「ん?誰か来た!?」
シルフィード。
「来たみたいね?誰だろう?」
ルシェラ。
「俺、出てくるよ…」
アルベール。
ガチャ
目の前にギルドマスター ウォーテルと【青空の龍】第1部隊に所属しているクロム・レストレンジが居た。
(また、なんか、面倒事の匂いが……)




