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追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第4章 再会
31/47

一撃!!

バンッ!

白龍の拘束を逃れたアルベールの視界にはルシェラが居た。

「オラリァァァァァ!」

シルフィードが上から白龍の首筋をハンマーで叩きつけた。

ガガァァァ!

怯む白龍。

「2人ともっ!!」

怒鳴る様に叫ぶアルベールだったが(何で?来たんだよ!)その言葉を言う前にグッと抑えて

「ありがとう。助かったよ。」

先程とは違い優しく2人に口を開いた。


「うん。私も戦うからっ!!」


「ウチもっ!!」


ニコッと微笑み

「わかった。」


ルシェラとシルフィードに身体強化のバフ一式を掛けて右側からルシェラ、真ん中にアルベール、左側にシルフィードと3方向から白龍に迫る。


白龍は炎のブレスをアルベールに放つ。

それを交わすアルベール。

シルフィードが右翼にハンマーを当ててルシェラは左脇腹を攻撃する。

「オラリァァァァァ!」


「アル君♥️アル君♥️アル君♥️アル君♥️アル君♥️」


白龍はその場を逃げる様に翼を動かし後ろに飛びながら翼で風圧を起こす。


風圧により2人の視界が確保出来ない事を利用して

「閃光!!」(フラッシュ)

アルベールはルシェラを追い越して右側に走りながら白龍の注意を自分に引き付ける。


連鎖施錠(チェーンロック)!!」


閃光(フラッシュ)!!」


「2人とも今だっ!!」


「ハアァァァ!!」

「オラリァァァァァ!!」

ルシェラの打撃が白龍の顔右側に当たり、シルフィードのハンマーが右後脚に当たる。



ロムのコメント

・2人ともいけー

・押せ押せ押せ!!

・ハーレムの力でいけー

・マジでこのまま倒せ!!!!!!



ルシェラ、シルフィードの2人の猛攻により白龍の注意は2人に向いていた。

バンッ!

ドンッ!

白龍も負けじと尻尾の凪ぎ払いから炎のブレスを放つ。




◇◇◇◇◇◇◇◇

アルベールは後衛サポーターとして2人と白龍の戦いを見ながら昔、言われた事を思い出す。


「○○○、君が傍観者になろうが案内人になろうが、はたまた救世主になるのか。君の行く末を私は楽しみにしてます。どの道を選ぶのか、それを私は楽しみにしてます。」


◇◇◇◇◇◇◇◇

目の前に2人と白龍。

自分を助けてくれた信頼出来る2人だ。

(そうだ、今は1人じゃない。)


(どうせ、俺なんか平凡なはぐれ者で嫌われ者。)


(大勢の人を助けて脚光を浴びる勇者なんかじゃない。勇者になんてなれない。)


(でも、手の平サイズかもしれないけど自分で掴んだ物くらい自分で守りきりたい!!)



「ウオォォォ!!」

パンッ!

腰を落とし足を開き、踏ん張る姿勢で両手を合わせ魔力を練る。


「2人とももう少しだけ耐えてくれっ!!」


「ウオォォォォォ!!」



両手を前に出し三角形の形を作る。

「欲望に打ち勝てず顔を踏み続ける神聖な遊女」


「自傷し死傷し手にした新たな顔」


「肉欲と肉塊 恋い焦がれ、灰消え」


「その度に付け替える残念な仮面」


「小指切り騎手無き老兵

理不尽で高貴な貴婦人」


「上に嘘、下に理想 拒絶せよ!心中せよ!」


「お清めを唱え 木枯れをお祓い」


「地に足を付け

己の弱さを知れ、無力を知れ」


「赤紫の器に白い顔 金色の富と権威」


「屍になりし時、その思想悔い改めるがいい」


白龍の足元に紫色の大量な魔力の塊が出来る。



(傍観者?案内人?救世主?

そんなん知らねーよ!! 俺は俺だ!!)


「2人とも離れろ!!」






「喰らえぇぇ!!完全詠唱ぉぉぉ!!」


「【紫葬】」(しそう)


白龍の足元に出来た黒紫色の魔力の塊が墓石の形になり白龍を襲う。


黒紫の一撃は見た目の魔力量に反比例して無音。

時が止まったかの様に一切の音が消えた。

(やったか!?…)

「倒した!?」

「やったか!?」



ロムのコメント

・倒した???

・いや、わからん

・倒したろ!!

・倒したー












静寂の中、聞こえたのは


ガガァァァァァァァァ……


ボロボロになった白龍の静かな声だった。


白龍の足元に魔方陣が展開される。

(あれはっ!!……転移魔方陣!?…こいつ逃げる気か!?)


白龍はボロボロの翼で必死に風圧を生み出し勢いも無い炎のブレスを放つ。

(させるかっ!!!!!)


(無詠唱だけど、もう1発)

「【紫葬】」(しそう)


墓石が展開される直前に白龍は転移魔方陣により逃げた。

白龍の方が少しだけ早かった。

本当に少しだけ。


(くそ…)

「やったー!!」

「やったな!」


ルシェラとシルフィードがアルベールに駆け寄り抱き付いた。

「無事で良かったー」

ルシェラ。


「みんな無事だー」

シルフィード。


「みんな、無事で…」

ブチュー。

アルベールの言葉を遮りルシェラが唇を奪う。


「ズルい!ズルい!ウチも!!」

ブチュー。

シルフィードがルシェラからアルベールの唇を奪う。

2人の一撃にアルベールは撃沈する。

(柔らかい………)

2人のお陰で幸せを感じるアルベール

だが、

(ロム起動中なんだよな~)


(まっいっか♪)



ロムのコメント

・やったぜー

・ヒューヒュー

・今回もヤバかったな!!

・ヤバいのは今だろ!

・あー熱い!熱い!

・ハーレム満喫中www







「アルッ!」

サクラ達も駆け寄ってきた。


「お前らまで居たのか?」


「うん……」

サクラ。


「あの場で帰るのは違うと思ったんだ…」

ジズ。


「かと言っても、何も出来ませんでしたけど……」

シャーレ。


「なら、次活かせばいんじゃない?そんなに自分を追い詰めるなよシャーレ。冒険者なんて生きて帰れただけで御の字だろっ!」


「うん。」

シャーレ。


「じゃあ、帰ろっか♪」

ルシェラ。



◇◇◇◇◇◇◇◇

ダンジョン出入口には大勢の人が押し寄せていた。

「アルベール!!最高っ!!!!」

「スーパースターが来たぞっ!!」

「よっ、No.1冒険者!!!」

「ルシェラちゃんも最高!!」

「ナイスだシルフィード!」

「おいっ!英雄が通るから、みんな道を開けろ!」

大勢の人からの大歓声に囲まれるアルベール達。



その中にはギルドマスター ウォーレンの姿もあり、涙で顔がぐちゃぐちゃだった。

「アル…………あんま、心配かけんなよ…」

泣いて声が震え全てを聞く事が出来ないがウォーレンの表情と聞き取れた言葉で彼が自分の身をこころの底から心配してくれていたと感じる事が出来た。


「ありがとう。」

アルベールは何も考えずにウォーレンの姿を見て自然と出た言葉だった。






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