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追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第3章 工房戦
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約束

「おはようクロム!」


「おはようですわ~♥️アル様っ♥️こんな、朝早くから私に会いに来てくださるなんて♥️」


赤鎧との激闘の翌日、アルベールは【青空の龍】の本部に訪れていた。


「あぁ……あの、こないだ約束したろ?最高の武器を作るって、今メインで使ってる武器かダンジョンに潜るなら非常時用のを貸して貰えると助かるんだけど……持ち手とか剣そのものな長さとかさ……必要だからさ……」


「はい!喜んで♥️」


「パーティー活動とか大丈夫?」


「まぁ~私の心配をしてくださるなんて♥️クロム!絶頂ですわ!!♥️」


「あ、う、うん……」

(久しぶりだとパンチが強いな……)



「あ、あの~アル様。次は絶対に私も誘ってください。」

今までと違い真剣な眼差しのクロム。


「う、うん……」



「私達は昨日から明日まで3連休です。だから、昨日のアル様達と赤い魔物との激闘を全部見ていました。」



「私……また……何も……出来ない…だって……」

涙が両目から溢れるクロム。



「ごめんね…………」



「何で…私はいつも…見てるだけしか出来ないだろ?って。だから…約束して…ください。」



「タイミングがっ!会った時でいいんですっ!」

力強く言葉を発するクロム。



「あぁ、約束する。」








◇◇◇◇◇◇◇◇

【アルフレッド工房】


「おはようアルッ!」


「うん。おはよう!」



【青空の龍】の本部を後にしたアルベールはアルフレッド工房を訪れ直ぐに作業に取り掛かった。



カンッカンッ!


カンッカンッカンッ!カンッカンッ!


カンッカンッ!カンッ!



最初にクロムの武器を作っていた。

(何か、違うな~)

既に2本作り上げたアルベール。



「あーどれどれ?」

品定めをするようにアルベールの作った2本の武器を手に取ったシルフィード。

(こいつ……鍛治士としても凄い…な。)

(親父も認めるくらいだし……)

(本当に見習いだっんか……?)





「あーウチ、少し用があるから何かあったら親父に言ってな?」


「わかった。」




◇◇◇◇◇◇◇◇

工房兼実家を出たシルフィードが向かったのは冒険者ギルド。



昨日、帰還した時にギルドマスター ウォーテルに赤鎧について詳しい話が聞きたいと言われシルフィードはアルベールは急ぎ剣を作る用があるから「ウチでいいか?」と代表してギルドに来ていた。


だが、それは大義名分

報告会が終わる。

「なぁ、ギルマス!ルシェラちょっと借りていいか?」



「あぁ構わんよ。」

「なんならナナミって言う子に消耗品の買い出しを頼んでいるからルシェラに変わってもらって」

ウォーテルなりに気を使う。


「そりゃぁ、どうも!!」





「なぁルシェラ……」


「どうしたの?シルフィー?」


「……ウチな……」

「………………」

(言葉が出て来ない。)


「う、うん。」


「アルが…アルの事を……男として好きだっ!!」


「…ッ!」


「その、反応…やっぱりアンタもか……」


「……」


「昔から、男とは一線を引いてたルシェラがアルを私に紹介した時点で察していたけど……」


「うん。」




「ウチはアンタとライバルになんか

なりたくない。」

「なったとしてもウチじゃ、

アンタには勝てない。」



「…」


「こんな、見た目と性格じゃアンタには勝てない」

「女らしい事なんて何1つ出来ない。」


「だから、一晩考えたんだよ……」


「…」


「2人でアルを支えないか?」



一夫多妻。

ミストニア王国では、重婚は認められている。

だが、ほとんどいない。

理由は人の心の問題か?あるいは経済的な問題か?


そんな提案をシルフィードは幼馴染のルシェラにした。

本当はアルベールを独占したい。

だが、出来ないと考えた。

独占の道を歩けば幼馴染のルシェラとも疎遠になり、客観的に自分がアルベールに選ばれる事は無いに等しい。

何も得られない。それどころか、失う。


そんな、打算的なシルフィードの提案だった。


「ルシェラ、アンタに第1婦人の席はアンタに譲る。」

「それは、約束するっ!!」

「もし、必要ならアンタとアルベールとの間を繋ぐっ!!」

「ルシェラ。ウチはアンタだから、こんな提案してるんだよ!誰でも良い訳じゃないっ!!」





神妙な面持ちのルシェラ。

少しの間。



「うん。」

「その話、受けるよ。」


パァーと顔が明るくなり笑顔になるシルフィード。


「だから、私も頑張らないとっ!」

決意を決めたルシェラ。


その後は一緒に買い出しをしながらアルベールの話題で持ちきりだった。

だが、帰り際に、

「じゃあね~ルシェラー!!」

「第1婦人は譲ったけど口はウチが貰ったからなー!!!!!」


「ッ!」

驚くルシェラ


シルフィードは手を降りながら去って言った。





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