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追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第3章 工房戦
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触れる

赤鎧に女性像、骸が襲い掛かる。


その隙にバフ一式を自分とシルフィードに掛ける。

収納バッグから予備の剣を取り出し赤鎧に襲い掛かる。


カンッカンッ!

キーン!


剣と長い剣の攻防。

(剣か…………嫌なんだよな……)

(もう1本カッコいい鎌が欲しいな……)



距離を取り「身体制限!」フィジカルダウン

バンッ!

左手から青い光が放たれ弾かれる。


女性像、骸を相手にする赤鎧。


(あぁ……なるほどな……)

(左手の甲にある青い球体みたいな宝石が元だな…)





「ん?」

(青い宝石が光った)



「身体制限!」フィジカルダウン

再び弾かれる。

これを、女性像と骸が赤鎧を相手にしている最中に3回繰り返した。


(弾かれて光るまで3秒もある)

(フンッ) ニコッと口角が上がる。



赤鎧の相手を女性像に任せたアルベールと骸達は次々とデバフを赤鎧に掛け続けた。



「ヒャハハハハ!」



「おいおいどうしたよ!?」


骸の半数が赤鎧を討伐しに出陣。



スパッーン!!

骸の1対が赤鎧の左手を肩から切断した。

強化された骸を前にデバフをインターバルの3秒間に受け続けた91Fフロアボス 金鎧 亜種 【赤鎧】は成す統べなく腕を取られた。




(ふぅー。今回はダルかったな。)

(マジでこういうタイプ苦手なんだよな~)


女性像は容赦なく両手から魔法を解き放つ。

ズドォォン!

バァン!




今回の敵はアルベールとは相性が悪すぎた。

アルベールが本来得意とする属性は毒や麻痺などの状態異常属性。

さらに、バフ打ち消し能力。

それでも、局面を引っくり返してしまう器量と死に直面している場面でも冷静な洞察力。






まだ、決着は着いていない。

だが、アルベールは赤鎧を視界から外しシルフィードの所へ向かう。



「……ア……ル…………」

声をかけるシルフィード。


「…大丈夫か…………?」

返事をするアルベール。


「うん。…あいつは?」


「もうじき、終わるよ」






「その……色々と……ごめんね……」


「俺こそ、バフ切らしちゃってごめん。」



「うんうん。」

クビを降りながら否定するシルフィード。

「それはウチが弱かっただけ……」




アルベールは心配しながら骸が開けてくれたシルフィードの右側に腰を落としシルフィードの肩に触れ抱き抱えた。


「……ア……ル。」

上目遣いでアルベールを見つめるシルフィード。


2人の唇が重なった。

2人の距離はこの3日間での冒険を物語っていた。




「ありがと。」

「俺の方こそ。」








赤鎧の死骸からアルベールは魔石を回収し、死骸はシルフィードが回収しダンジョンを出た。

ダンジョン出入口はギルドマスター ウォーテルを始め沢山の人で溢れ帰っていた。


「アル君っ!」


タタタッタタ


ドンッ!!

駆け寄ってきたルシェラに強く強く「もう!離さない!」と言わんばかりに抱き付かれ、

「本当に……よかった……よかったよ……」

「……アル…………君!」

アルベールの胸で人目を憚らず泣いていた。



「ルシェラさん……心配かけてごめんね。」

優しくルシェラの頭を撫でた。



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