祈りと願い
「で、何処まで目指しますか?」
「何処までか~」
「考えて無かったわ!普通に70F攻略とかで良いけど?」
「70F?深層の素材はいらないんですか?」
「欲しいに決まってるだろ!」
「ただ、アルベールは良いのか?
これで私が85とか言ったら寄生プレイだろ?」
「全然。」
「工房を使わせて貰うわけだから寄生とは違うんじゃ……?」
「そうか。なら、様子見で85Fまでお願い出来るか?」
「勿論。」
翌日からシルフィードの最高攻略が72Fだった為、73Fから攻略を開始した。
「武器は…それですか?」
「あぁ」
体と同じ?くらいの大きなハンマー。
「後、敬語はいらないし、シルフィーでいい。理由はどうあれ、これから一緒に冒険する仲間だからな。」
「身体強化」フィジカルアップ
「オリジナル身体強化」アジリティアップ
(念の為に掛けておくか)
「身代わり付与」サクリファイス
ドンッ! ダンッ!
ハンマーを振り回しながら次々に魔物を倒していくシルフィード。
「ウチを舐めんじゃねーぞ!!」
スパッ!
負けじとアルベールも。
スパッ!
「シルフィード!体力配分はしっかりな!!」
「あぁ、わかってるよ!!!」
ドンッ!ダンッ!ドンッ!
(ルシェラの言う通りだったな……)
アルベールの圧倒的な強さを認めたシルフィード。
ルシェラの手前、噂通りの事もしない。
(しかし、コイツを追放するなんて勇者パーティーは本当の所、何を考えているんだ?)
1日で、83Fまで攻略した。
ロムのコメント
・出た!死神っ!!
・早すぎだろ!
・あの娘だれ????
・期待の新人www
帰宅し、ベッドに横たわりながらシルフィードはアルベールとクロムの91F金鎧のロムを繰り返し視聴していた。
鍛治士として自分も金鎧の素材を打ってみたいと。
当然の感情が沸き上がった。
90F以上の素材なんて先ず、手に入らない。
なぜなら、攻略できるパーティーは限られているから。
それにアルフレッド工房に依頼が来ても父が居る。兄が居る。姉が居る。
自分の手で、これまで培ってきた鍛治士としての全てを出しきり物を作りたい。
彼女は腐っても職人なのだ。
それが出来る千載一遇の機会が巡り合わせた。
(明日、アルベールに土下座をしてお願いしよう。)
彼女はお願いが届くように祈りながら深い眠りについた。
2日目の朝、寄生プレイとはわかりながらもお願いした。
プライドを捨てて、
「頼む。91Fの金鎧の素材で物を作らせてくれ。」
「お願いします。」
土下座をするも直ぐに、アルベールに止められた。
「あぁ別に構わないよ。」
アルベールは快く快諾し、2日目は84Fから攻略を開始し90F攻略、3日目に91Fの予定を目指した。
このお願いが後に大きな後悔するなど露知らず。
予定通り2日目は90Fまで攻略した。
3日目 91Fフロアボス 金鎧
だが、
そこに居たのは
これまで見た事も無い。
金鎧に形が似てはいるが全身が赤色、右目が緑色、左目が紫色の鋭い眼光を放つ……何か。
解き放つ威圧感は金鎧の比じゃない。
金鎧が赤子に感じてしまうくらいの王たる風格。
稀に生まれる。
同種の圧倒的な強者。
名を付けるなら【赤鎧】。
返信する所が、わからないのでこちらで失礼します。




