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追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第2章 滝登り
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深層に行こう

強烈な一日から寝て起きたアルベールには明確に競歩やる事があった。


昨日の、錬金術の際に思い付いたものを作ること成功しても失敗しても素材は必要。

使用予定の深層素材は冒険者ギルドで売ってない。単純な素材不足だった。



(行くか……深層に。)



1人で深層。

これがどれほどまでに過酷……というか無謀な挑戦なのかは冒険者達、それを応援するファン、スポンサー、冒険者ギルドも知っている。

攻略失敗は死。

負けたら死。

死と隣合わせの冒険者が深層で1人で潜るソロプレイ。

誰も、やらない。というか、やる。という頭にならない。





だが、この男は違う。

自らが作りたい物又は、研究したい物は直ぐにでも実行しようとする。

だから、【黄金の輝き】では、スポンサー対応も、冒険者ギルドで余った素材を売却しに行く事もしなくなった。

友の御輿を担ぐ男の自己主張。



◇◇◇◇◇◇◇◇


「アルベール様~♥️」


クロムがまたロビーで待ち構えていた。


「悪い。クロム、今日は用があるんだ。」


「素材集めですか?」


「あぁ、深層のな。」


「なら、私も連れていってください。

85Fまでなら攻略してあります。お願いします。」

いつになく、真剣なクロム。


「いや、悪い。俺は91Fの金鎧の素材が欲しいんだよ。」



「わかってます!!!!!」

「でも、ここで逃したらアルベール様は…………もう……帰って来ない……気がして。」



「大丈夫。帰ってくるから。」



「そうじゃなくて、アルベール様が負けるとは思ってません!!その…………もう、嫌なんです。

好きな人が苦しんでいるのを見るのも、何も出来ない自分も。」


「私は知ってます。

アルベール様がどんなに気丈に振る舞っても心に大きな傷がある事を…………だから…………今度は隣で一緒に泣きたいんです!!」


「ご迷惑なのも知ってます。

なので、もし危なくなったら私を囮に使ってください。」



昨日とは違い泣いているクロム。

泣きながらアルベールに同行を懇願している。



基本的にクロムのこの行為は寄生プレイだ。

冒険者同士では暗黙の了解として高層の冒険者はしない。した、としてもクランまたはパーティー間で正式な依頼として行うのが一般的。



でも、真剣なクロム。

宿のロビーで周りを気にせず子供のように無邪気に自分の感情をアルベールにぶつけた……




「わかった。許可する。

だから、もう泣くなよ……

綺麗な顔が台無しだよ……」

そう言ってアルベールはクロムの涙を両方親指で拭いた。



「アッ」

体全身を赤くするクロム。


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