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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
9.お・そ・ろ・い

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5.みおくり。


「えーとぉ」


 汰世さんは、ショッピングセンタの通路をワチャワチャ歩く前の4人に声を掛けました。


「ちょっと良い?」


 声の方向に振り向く4人。


 そこで初めて、いつの間にか汰世さんが、自分達から離れ気味で歩いてた事に気が付きます。


「「「「?」」」」


「もうタぁ、別行動をとっても良い?」


「「「「?!」」」


「だって…周りの人のチラ見が気になるし……」


----------


「─ 何、言ってるの?」


 那世さんは、小首を傾げました。


「そんなの、いつものことじゃん」


 隣の亜夜さんが、真似をして自分も小首を傾げます。


「うん。全く同じ容姿の女の子が5人がワチャワチャしてれば、アーさんだってチラ見する」


 並んで小首を傾げるふたりに、汰世さんは唇を尖らせました。


「でも、今日のは何かいつものと違う感じなの!」


----------


「えーとぉ、姉様?」


 右手を伸ばす香夜さん。


 その人差し指を背後から、小首を傾げる亜夜さんの右頬に当てます。


「でも、そうかもですよ??」


「???」


「だって、今のわたくし達って 特殊な集団ですし」


「─ もしかして、5人中4人がお揃いの服なのに ひとりだけそうじゃな違和感?」


「はい」


「所謂、<悪目立ち>ってやつかぁ」


「ですねぇ」


----------


「じゃあ、たァはこっちに行くね」


 手を振って、汰世さんを見送る4人。


 横目で那世さんが、右隣の紗世さんを見ます。


「…」


「何ですか?」


「……さっき、僕の様子を伺ってたよね??」


「はい」


「………なんで???」


「また汰世さんに、意地悪を言うようなら止めようと思ってました」


「…………は?!」


 手を振り止めた亜夜さんは、その右手を隣の那世さんの肩に置きました。


「だって僕ちゃん、『別行動なんかな絶対に駄目!』とかゴネかねないじゃん」


 香夜さんがいそいそと、自分の右腕を亜夜さんの左腕に絡めます。


「はい。わたくしも それを心配してました」


 3人の顔を順番に確認した後、那世さんは頬を膨らませました。


「亜夜っちと香夜っちと佐世っちは一体、僕の事をどんな人間だと思ってる訳?」


「汰世ちゃんに対しては…」


「─ いじめっ子?」


「── ですよね??」


 自分に集まる6つの視線の圧で、那世さんの頬が萎まります。


「─── 猛省します。ごめんなさい」



--- End of the Episode ---

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