表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
9.お・そ・ろ・い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/62

3.よにんで


「えーとぉ…」


 背後からの声に、亜夜さんは振り返りました。


「おお。佐世ちゃんだぁ☆」


「─ こんなところで3人で揃って、一体 何があったんですか?」


「アーさんたちがここでワチャワチャしてるのは、ほんの偶然☆☆」


----------


「…」


 亜夜さんの左右に立つ人物の服を確認した紗世さん。


 その顔に、複雑な表情が浮かびます。


「……那世さん?」


「何、佐世っち??」


「………それと、香夜さん???」


「はい。姉様」


「…………どうしてふたりの服が、亜夜さんと同じなんですか」


 紗世さんの言葉に、那世さんが頬を膨らませます。


「失礼しちゃうなぁ。亜夜っちの服が僕の真似って言うのが、正解だからね」


 いつの間にか紗世さんに近づいていた香夜さんは、自分の右腕を紗世さんの左腕に絡めました。


「わたくしの服が同じなのは、敢えてお揃いを買ったからです。姉様☆」


----------


「…ねえ」


 那世さんは、目前で腕を絡めるふたりの服を見比べました。


「……なんか、佐世っちも僕達と同じ服を着てない?」


 前方のふたりと隣の人物の姿を、香夜さんが見比べます。


「嬉しい。佐世姉様も、わたくしたちとお揃いなんですね☆」


 不思議そうな顔で、亜夜さんは小首を傾げました。


「何で佐世ちゃんも、同じ服着てるの?」


「それは── つい先、このショッピングセンターのお店で買ったからです」


----------


「ぬ゛」


 紗世さんの正面に移動する那世さん。


 腕を絡めていた香夜さんが離れるや否や、右手の人差し指で相手の左肩を突付き始めました。


「僕には以前、自分には似合わないから着ない服だって言ってたよね?」


 唇を噛んだ佐世さんが、目前の人物の肩を突付き返します。


「那世さんが着てる姿を見た時は、確かにそう思ったんです!」


「む゛」


「でも、亜夜さんが着てる姿を見たら、『もしかしたら何か自分にも似合うかも』に変わったです。これって、仕方ない事ですよね!?!」


「亜夜っちと佐世っちと僕は、全く同じ容姿なんだけど?」


「三つ子の姉妹の姉で、当事者だから知ってますが??」


「じゃあ、なんで同じ服を着てる姿を見た感想が 僕と亜夜っちで違う訳???」


「そんな事、私にも判りません!」


 無言になるふたり。


 それでも、お互いの肩の突付きあいは続きました。


 不毛な争いを止めるべく、亜夜さんがふたりに割って入ります。


「愚問だよ、那世ちゃん」


「?」


「全ては、<アーさん力>のせーいーー」


「…は?!」


「凄くない? 香夜ちゃんと佐世ちゃんのふたりに、同じ服を買わせるこの力♪」


「……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ