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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
9.お・そ・ろ・い

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1.ふたりで


「あ、亜夜姉様!?」


 休日の午前11時。


 香夜さんの、居間のドアを開ける動作が途中で止まります。


「こんな時間に、何でそこに座ってるですか? デートに遅刻しますよ??」


 目に入ったのは、ソファーに背中を預けてる亜夜さん。


 その左右の人差し指は、軽く膨らました自分の両頬を突付いていました。


「周平ちゃんにドタキャンされた」


「え?!」


「『提出が迫った課題を片付けないといけないから、今日は許して』 だって」


 自分の両頬を押す、亜夜さんの指の動きが早くなります。


「何回か落第してくれたら、アーさんと同じ学年になれるし、いいじゃんね?」


 部屋に体を入れ切った香夜さんは、後手でドアを閉じました。


「…その『いいじゃんね?』は、世間的には あまり良くない気がします」


----------


「じゃあ── 」


 香夜さんは、ソファーに近づきました。


「今日はお暇なんですね?」


 真ん中に座っていた亜夜は、香夜さんが座る場所を開けるべく右に体をずらします。


「…不本意ながら」


「じゃあ。せっかくだから、ふたりでお出掛けしませんか?」


 自分に譲られたスペースに、香夜さんは腰を下ろしました。


「たまには、わたくしともデートして下さい♡」


----------


「香夜ちゃんとお出掛けかぁ」


 右手をあげた亜夜さん。


 伸ばした人差し指を、自分の鼻の頭にあてます。


「そう言えば最近、ふたりでのお出かけは してなかったもんねぇ」


 香夜さんは亜夜さんの顔を覗き込みました。


「駄目ですか?」


「じゃあ今日はぁ、香夜ちゃんとデートしようかな☆」


「♡♡」


----------


「お出かけは良いけどぉ」


 鼻の頭に指を当てていた亜夜さん。


 今度は、その指で自分の鼻筋を撫で始めました。


「服はどうしよう?お揃いにする?? 、それとも別々???」


 真似をした香夜さんの指も、同じ様に鼻筋を撫で始めます。 


「今日は、おそろいにしましょう」


「それもいいかぁ。制服以外のお揃いは久しぶりだねぇ」


「はい♡♡♡」


----------


「でぇ」


 亜夜さんの、自分の鼻筋を撫でる指が止まりました。


「どれで、お揃いにする?」


 動きの変化に気付いた香夜さん。


 同じ様に自分の指も停止させます。


「亜夜姉様さまが、良くデートに良く来ていく服にしません??」


「─ どうして香夜ちゃんが、あの服持ってるの?」


「そりゃ、買いましたから♪」


「── なんで??」


「それは、亜夜姉様さまと お揃いがしたいからに決まってます♪♪」


「まさか…入れ替わって、周平ちゃんを騙したりするためだったりは……」


「ぎく♪♪♪」


「か、香夜ちゃん?」


「一応、冗談ですよ。 亜夜姉様☆」


「か、や、ちゃ、ん??」


「今日のデートで、腕を組んだくれたら善処するかも です☆☆」


「…むぅ」


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