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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
8.にあわナイ

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5.お・ね・が・い☆


「この服、高かったんだよ?」


 那世さんは半歩踏み出しました。


 右手を伸ばして、亜夜さんの右の手首を掴みます。


「それを、<タンスの肥やし>にするのは嫌なの!」


 亜夜さんは、手首を掴まれた右腕を上げました。


 人差し指を伸ばして、自分の顔に向けます。


「で、この服をアーさんが着ると どうなる訳!?」


 自分の指を、亜夜さんの手首から離す那世さん。


 さらに半歩踏み出して、自分の体を亜夜さんに近づけます。


「僕達の容姿って…何故か、コピー人間並みにそっくりじゃん?」


「うん、知ってる。当事者だから」


「つまり…それって、亜夜っちがその服を着た姿は、僕が着た姿とほぼ同じって事に、なるよね??」


「まあ── そうなるかな」


「鏡だとじっくり見られない後ろ姿も確認できるし、なんなら その服で動く姿も見られるちゃう☆」


----------


「つまり那世ちゃんは──」


 豪快に、自分のパーソナルスペースを侵害された形の亜夜さん。

 

 少しでも空間を再確保しようと、軽く体を引きました。


「今からアーさんに、立体な鏡像をさせる訳?」


「まあ動いて貰うし、ファッションショーもどきかもだね」


 自分の顎を、向かい合う亜夜さんの右肩に乗せる亜夜さん。


 頬を密着させながら、左耳に口を近づけます。


「ねえ亜夜っち。お・ね・が・い☆」


「…」


「僕、自分ががこの服を着た感じを、客観的に最終確認したいの♪」


「…はいはい」

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