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4.お近づきに…
「君って、面白い人だよね」
男の子が、ベンチを指さします。
「そう?」
頷いた亜夜さんは、腰を浮かせて右端に寄りました。
空いたスペースに座る男の子。
「これからボクと、定期的に会ってくれる気はない?」
「それって── もしかしてアーさんと、付き合いたいって事かな?」
「正解」
亜夜さんは、伸ばした右手の人差し指の先を自分の鼻の頭に当てました。
「でも、昨日のボクくんが気になった女の子は、<那世ちゃん>でしょ??」
「まあ── そうかもだけど」
「同じ容姿なら誰でも良いって言うのは…お、て、が、る、す、ぎ」
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「たしかに…ボクの容姿の好みが、君たち<五つ子>なのは否定しないけど……」
前屈みになって、自分の手を両膝に置く男の子。
その体勢のままで、顔だけを亜夜さんの方に向けます。
「ボクは、<面白い君>と お近づきになりたい」
右手の人差し指を自分の鼻に当てたまま、亜夜さんは目を閉じました。
「アーさんの評価点は、<面白さ>なんだ」
「怒った?」
亜夜さんの瞼が、ゆっくりと開きます。
「その挑戦… 受けて立っても良いけど……」
「やったね。」




