1.キッチンカーの…
「亜夜っち」
「…那世ちゃん?」
「明日は、弥月公園に行くべき」
「……なんで??」
「来てるキッチンカーで売ってる、焼き芋が美味しいの!」
「………そんなに美味しかったんだ」
「うん。僕が思わず、こうやって布教の電話をしちゃう程度には♪」
「判った。明日行ってみる☆」
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(さてと──)
翌日。
公園の入口付近のキッチンカー売られている、那世さんオススメの焼き芋を買った亜夜さん。
そのまま園内に足を向けます
(…温かいものは、ホットなうちに食べないとでしょ)
目的のものは、直ぐに見つかりました。
(あ。花壇前のベンチが空いてるじゃん♪)
入手した焼き芋を味わうべく、いそいそ腰を下ろします。
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(これは──)
亜夜さんが紙袋から取り出したのは、大きめなお芋。
(このまま…かぶりついたら駄目だよねぇ……)
食べやすいように半分に割ろうとします。
が、右手に残ったお芋はの長さは3/5ぐらい。
(う゛)
一瞬、頭に走るノイズ。
が、直ぐに お芋の匂いに鼻をくすぐられます。
(まあ── 食べれば一緒だし)
気を取り直す亜夜さん。
不本意な長さに割れた右手の焼き芋を、口に近づけます。
歯で少量をかじり取り、ゆっくりと咀嚼しました。
(確かにこれは…思わず那世ちゃんが、布教の電話をしたくなる程度には美味しいかも☆)
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満足そうに焼き芋を堪能する亜夜さん。
その様子を目にして、近くを通りかかった人物の足が止まります。




