7.本当?
「という事で──」
陸木はベンチから立ち上がった。
「…この後、汰世さんと本題の話がしたいんだけど?」
那世が右手を上げて、自分の口を隠す。
「え?! なに!? 今から、ココで告白しちゃう?」
「それはしないかな。こう言うのは、当事者だけで行うものだと思うし」
さっきから自分を見て固まっている汰世に、陸木は顔を向けた。
「君も、そう思うよね?」
汰世がその言葉に、細かく何回も頷く。
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「良いなぁ…」
離れた場所に見える、花壇前のベンチ。
那世は、隣り合ってそこに座り、会話を始めたふたりを見ていた。
「─ 羨ましいかも」
「あと…なんか悔しさもあるよねぇ」
同じ様に横に立って見ていた亜夜が、那世の隣から離れる。
「大丈夫なんでしょうか…」
佐世は、ベンチの隣に座る香夜に顔を向けた。
「─ 汰世姉さまが、あの男の人と付き合って ですか?」
香夜の背後に立った亜夜。
その頭の上に顎を乗せながら下の香夜に確認した。
「あれって、本当だと思う?」
「見分けの話ですか??」
いつの間にか亜夜の隣に移動した那世も、その真似をして佐世の頭に顎を付ける。
「ちょっと、試してみたくない。佐世っち?」
「それってなんか、嫌がらせ みたいじゃないですかぁ」
「何言ってるのぉ。僕達の大事な汰世っちを任せる人には、それなりの試練を乗り越えてもらわないといけないじゃん!」
「─ 物は、言い様ですねぇ」




