4.…破壊力
「そう言えば──」
数歩踏み出したところで、香夜さんが止まります。
「亜夜姉さま?」
「なーにぃ?? 香夜ちゃん♪」
「忘れてますから。装備」
「…装備???」
振り返った香夜さんは、自分の両目あたりに親指と人差し指で作った片四角を当てジェスチャーしました。
「眼鏡、です!」
亜夜さんが、自らの両下まぶたを人差し指で押し下げます。
「だってアーさん、目は悪くないし☆」
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踵を返す香夜さん。
ツカツカと音がしそうな勢いで、双子の姉な亜夜さんに近づきます。
「わたくし、前に言いましたよね?」
「─ 何だっけ??」
「『姉様がこの制服を着る時には、眼鏡は必須!』だって!!」
香夜さんの顔が近づいた分、亜夜さんは後ろに下がりました。
「そんな記憶が…ある様なない様な……」
「あ、や、ね、え、さ、ま!?」
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「破壊力の問題です!」
香夜さんの両手が、亜夜さんの二の腕をホールドします。
「その制服の破壊力は、亜夜姉様が眼鏡を装備した時に最大になるんですよ!?」
逃げられなくなった亜夜さん。
興奮状態な香夜さんに、冷静にツッコみました。
「ねえ。制服の破壊力って、何?」




