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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
5.<おねぃさま>な<おねぃさん>

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33/62

10.ふたりっきりで♡


「ふ、文夏さん」


 待ち合わせ場所の、駅前のからくり時計の前。


 スマホを眺めている文夏さんに、佐世さんは声を掛けました。


「お、お待たせしました」


「いや、全然待ってないよ?」


 文夏さんは、スマホをバッグに仕舞います。


「うん。佐世ちゃんは今日も可愛いねぇ。<おねぃさん>は嬉しい☆」


「えーとぉ」


 佐世さんの後ろにいるふたり。


 その存在に、文夏さんは気が付きました。


「ぬ? 誰ちゃん?? 亜夜ちゃんと香夜ちゃんじゃないよね!?」


「わ、私のふたりの妹です」


----------


「この子が、次女の寒奈汰世です」


 ふたりに間に入った佐世さん。


 先ずは、右側に立つ人物を紹介しました。


 汰世さんが軽く頭を下げるの確認してから、自分の左側に立つ人物を見ます。


「で、こちらが三女の寒奈那世です」


 同じ様に、軽く頭を下げる那世さん。


 その右で佐世さんは、若干深めに自分も頭を下げました。


「い、いきなりすいません」


「大丈夫。同じ容姿な三つ子ちゃんの、可愛いお揃の姿を見られて満足だから☆」


----------


「で、汰世ちゃんと那世ちゃんは」


 文夏さんは、自分の両脇にふたりを呼びました。


「なんで唐突に、アタシに会い来た訳?」


 顔を見合わせるふたり。


 先に那世さんが、いそいそとその左側に近づきます。


「最近、文夏さんがぁ…」


 汰世さんは後から、右側に向かました。


「─ 良く、アぁとカぁとサぁの会話に出てくるからぁ」


 両脇に来たふたりの背中に、文夏さんが手を置きます。


「で、実物を見た感想は?」


「「すてきな、おねぃさま♪」」


「ぬ☆」


----------


「そろそろ、お店に行かないとだね」


 汰世さんと那世さんの肩を抱きながら、文夏さんは呟きました


「ふたりも来る?<おねぃさまのお茶会>」


 素早く、佐世さんの様子を確認する汰世さんと那世さん。


 姉の感情の闇落ちを阻止すべく、急いで遠慮します。


「タぁ達は、次回にでも誘って下さい」


「僕たち、馬に蹴られる様な無粋な事はしたくないですから」


 事情を察した文夏さんは、左右のふたりを見ました。


「ぬ。じゃあ、またの近い内に誘うから♪」


「「はい。楽しみにしてます☆」」


----------


「じゃあ…」


 右手を振って、ふたりを見送った文夏さん。


 同じ様に、自分の左隣で右手を振っていた佐世さんに視線を送ります。


「お茶会しようか。<ふたりっきり>で☆」


「はい♡」


「今度は── 直接誘いたいから、電話番号 交換してくれる?」


「喜んで♪」



--- End of the Episode ---

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