表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
5.<おねぃさま>な<おねぃさん>

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/62

9.お願い!


「ねぇ…」


 休日前夜のリビング。


 座ったソファから、無音にしたテレビにボーっと視線を送っていた那世さんが呟きます。


「─ 汰世っちさん?」


「なにぃ? ナぁさん」


「どんな人だと思う??」


 尋ねられた汰世さんは、眺めていたスマホから目を上げました。


「もしかして、文夏さんの事???」


「うん。最近あの3人の話に良く出てくるから、気になっちゃって」


「そうだね。一度タぁも、見てみたいかも」


 暫くの沈黙。


 それを、那世さんが破ります。


「見に行っちゃおうか」


「え?!」


「あした、佐世っちの後を付けちゃう?」


「バレたら、怒られない??」


「当然、バレない様にするし!」


「でも── バレない様に準備して、バレない様に後を付けられる???」


 またまた訪れる沈黙。


 今回も、那世さんがそれを破ります。


「じゃあ…いっそ……」


「?」


「ちゃんと紹介してもらおう。佐世っちに!」


「─ え?!」


----------


「佐世っちさーん」


 那世さんは、ドアをノックしました。


「お部屋に、入っても良い?」


 明日のお茶会の準備に余念がない佐世さんは、上の空で返事をします。


「…どうぞ」


 許可を得た那世さんは、ドアを開けました。


「僕たち、お姉様にお願いがあるの」


「……え?!」


----------


「ね?」


 ベットに座る佐世さんに、那世さんが手を合わせます。


「お願い!」


 汰世さんも、隣で同じ様に手を合わせました。


「明日、タぁたちも、一緒に連れて行って!?」


 ふたりは、唖然とする佐世さんに口を開く隙を与えない様に言葉を畳み掛けます。


「僕たちは、待ち合わせ場所までしか行かない!」


「タぁたちは、文夏さんに紹介だけしてもらったら直ぐに帰るし!!」


「絶対に僕も汰世っちも──」


「サぁの邪魔しないって誓うから!!!」


----------


「ナぁ」


 佐世さんを渋々頷かせた後。


 廊下に出て直ぐに、汰世さんは呟きました。


「明日、文夏さんを紹介して貰ったら、本当にすぐに帰ろうね?」


 少し先にいた那世さんが振り返ります。


「そうだねぇ。仮にお茶会に誘われても、断らないとだわ」


「うん」


「さっきの佐世っちの感じだと、<ふたりきり>を邪魔なんかしたら


「多分、タぁもナぁも物凄く恨まれる。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ