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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
5.<おねぃさま>な<おねぃさん>

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31/62

8.わたくしだって…


「佐世ちゃーん」


 翌日の放課後の学校の中庭。


 所要で、少し来るのが遅れた亜夜さん。


 若干の小走りで、<いつものあそこ>に駆け寄ります。


「昨日、ふーちゃんから電話があってね」


 ベンチの背後に回り込んで、佐世さんの背後に立つ亜夜さん。


 その両手を、目の前の肩に置きます。


「それが、佐世ちゃん宛だったの」


「?」


----------


「次回の──」


 亜夜さんは、佐世さんの肩を揉み始めました。


「お茶会の、お誘いなんだけどね」


「早速のお誘い。嬉しいです」


 手を止めた亜夜さん。


 佐世さんの顔を、右側から覗き込みます。


「気を使って…無理してたりしてない?」


「まさかぁ」


 自分の様子を伺う亜夜さんに、佐世さんは目を向けました。


「だってこの前のお茶会、本当に楽しかったですし♪」


「そっかぁ。なら、良いんだけどね☆」


----------


 下校を促す放送が、校内に流れる時間。


 <いつものあそこ>でワチャワチャしていた5人も、帰り支度を始めます。


 正面のベンチ席から立ち上がる佐世さんを目で追いながら、亜夜さんはぼそっと呟きました。


「ふーちゃん、余っ程気に入ったんだね」


 隣で、まさに腰を浮かそうとしていた香夜さんの動作が止まります。


「…佐世姉様が、ですか」


「うん。だって、早速の2回目のお誘いだよ?」


「……」


「もうアーさん達、<おねぃさまのお茶会>には呼ばれないかもだねぇ」


「………」


「うん、香夜ちゃん。そんな目でアーさんを見ないで? 冗談に決まってるじゃん!?」


----------


─ その日の帰宅後 ─



「…スマホの電源が入ってて、良かったです」


「おお。香夜ちゃん!」


「文夏お姉様?」


「<おねぃさま>は嬉しい。 直に電話を貰うの、何か久しぶり」


「もう、わたくしは いらない子ですか??」


「ぬ!?」


「この前はたまたま、どうしても外せない先の約束が会っただけですから!」


「も、もしかして── 次のお茶会に佐世ちゃんを誘った件かな?」


「わたくしだって、お姉様とお茶したいです!!」


「じゃあ…香夜ちゃんも一緒に……」


「それは、駄目です。」


「─ ぬ?」


「だって、<ふたりきり>を楽しみにしている佐世姉様に悪いですし!」


「──」


「あと…わたくしも、文夏お姉様と<ふたりきり>が良いなーって」


「可愛い事を言ってくれるなぁ、香夜ちゃんは♡ なら次回は、是非ともそうする♪」


「はい。約束ですよ☆」


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