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7.取り次ぎの依頼
─ 休日の数日前 ─
「もしもし。私、メリーさん」
「スマホの表示、<ふみちゃん>なんだけど?」
「今、あなたの後ろの方にいるの」
「何キロ?」
「自宅から掛けてるから、13キロぐらい」
「アーさんは今、北西を向いてるんだけど」
「ぬ? じゃあ、右斜め前にいる事になるじゃん。アタシ」
「…」
「ところで、<おねぃさま>とのお茶会をブッチした亜夜ちゃん?」
「……ごめんてぇ」
「その埋め合わせの機会を、君に与えてあげよう♪」
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「アタシ、佐世ちゃんに用事があるの」
「じゃあ電話…直接当人に掛ければ……」
「この前、電話番号聞くの忘れちゃったぁ」
「それを、アーさんに取り次げと?」
「ぬぬ。もしかして、亜夜ちゃんはぁ──」
「??」
「今回も、文夏おねぃさんのお願いを聞いてくれないのかな???」
「う゛」
「<おねぃさん>は、悲しいなぁ。昔は素直な良い子だったのにぃ」
「─ ふーちゃん?」
「で、聞いてくれないのかな?? <おねぃさん>のお願い」
「── き、き、ま、す」
「番号は、近い内に当人に聞くからさぁ。だから今回だけ☆」
「で… ご要件は?」
「次の休み、また<おねぃさん>とお茶をしましょ♪」




