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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
5.<おねぃさま>な<おねぃさん>

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27/62

4.─ どうしよう


「香夜ちゃん…」


 電話の直後。


 亜夜さんは、ノックの反応もまたず双子の妹の部屋のドアを開けました。


「─ どうしよう」


----------


「今…ふみちゃんからアーさんに電話があってねぇ……」


 事情を説明し始める亜夜さん。


 ベットに座る、香夜さんの隣に腰を下ろします。


「─ で、折り返し電話したんだけど」


「『電源が入っていないか…』って言われたんですね?」


「── そう」


 香夜さんは栞を挟んだ読みかけの本を、自分の膝の上の置きました。


「文夏お姉様、自分に用がない時はスマホの電源を切っちゃいますからねぇ」


「携帯電話の意味、ないじゃん」


「プライベートタイムに、仕事の連絡を一切受けない意思表示らしいですが」


 亜夜さんは右手の人差し指で、自分の頬を突付きます。


「固定電話も…ずっと留守電のままだし……」


「イタ電対策らしいですよ?」


「留守電にして、ベルが鳴らない設定かぁ」


「そう、おっしゃってました」


「メールは、いつ見るのか判らないしぃ」


 頬を突くのを止めた亜夜さんは、同じ指で自分の唇の右端を摘みました。


「…連絡、取りようがないじゃん」


----------


「うーん」


 右手の人差し指で、自分の下唇の端を摘んだままの亜夜さん。


 言葉に合わせて、唇を指で引っ張り始めます。


「ど、う、し、よ、う」


 香夜さんは、天井に向けていた視線を亜夜さんに移動しました。


「姉様?」


「な、に??」


「こう言うのはどうでしょう???」


 下唇を引っ張る亜夜さんの手を、香夜さんが止めます。


「お茶会に、代理を立てるんです♪」

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