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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
4.<五つ子>のひとりを確保せよ。

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2.お・ね・が・い


「だってあの5人さん…」


 私の方に近づいて来た担任さん。


 目の前で、どこかのアニメ作品キャラの様な声を絞り出す。


「いつも一緒にいるんですよ?」


「誰が誰だか、見分けが付かないと??」


「はい」


「那世は特に、5人でいる時こそ積極的に騙そうとしますからねぇ」


 担任さんは、細かく頷いた後で、遠い目をした。


「まあ──」


「?」


「あの5人さんが仮にひとりでいても、誰が誰だか判らないんですけどねぇ。結局は」


----------


「教師が…」


 私は自分の鼻の下に、左手の親指の腹を当てる。


「自分が担任してるクラスの生徒の顔の見分けがつかないなんて、結構な問題発言ですね?」


「だ、だってぇ!」


「まあ、あの五つ子にかんしては仕方ないとは思いますが」


 担任さんは、私に顔を近づけた。


「ですよね? タダでさえ容姿が全く一緒な5人が、あろう事か同じ制服を着てるんですよぉ!?」


----------


「で、先生?」


 私は、担任さんに踏み込まれた分だけ後ろに下がる。


「私を呼び止めた目的って、<五つ子談義>をするためじゃありませんよね??」


 担任さんは更に踏み出し、私の努力を無駄にした。


「紀暦さんってぇお友達だから ──あの5人さんを、見分けられる人じゃないですかぁ」


「まあ…そうですけど……」


「だからぁ。那世さんを確保して、連れてきて欲しいなーって」


 断る言い訳を捜している私の耳元に、担任さんが囁く。


「お・ね・が・い」


 私が好きな、あの作品のキャラ。


 どこかそれに似た ほわほわなアニメ声のお願いに、私は抗えなかった。


「─ わかりました」


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