2.テンションがあがっちゃったの☆
「問題なのは、その制服が亜夜姉様に似合うかどうかではなくて…」
香夜さんが、自分に抱きつく双子の姉の腕をほどきます。
「─ 何故、今それを着ているかと言う事です」
「ふたりでお出かけするから♪」
「今から、姉様と私はショッピングセンターに行くんですよね?」
「うん☆」
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「なのに──」
腕を伸ばした香夜さんは、両手で亜夜さんの頬を挟みました。
「何で姉様は その制服を着てるんですか?」
香夜さんにされるがままで、亜夜さんが呟きます。
「昨日、制服を眺めてたの」
「…はい?」
「私達、明日の入学式にこれを着て行くんだよ??」
「……そうですね」
「それって素敵だよね。だから、何かテンションがあがっちゃったの☆」
自分の頬を挟む香夜さんの手から逃れた亜夜さん。
軽やかにその場で回って見せて、スカートの裾をふんわりと翻します。
「だからアーさんは、今日のお出かけもこの服で行く♪」
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「あ!?」
スカートの裾を翻し終わった亜夜さんの手が、香夜さんの両肩に伸びます。
「もしかしてショッピングセンターって…制服だと入れないの?」
「─ そんな事はありません」
「じゃあ、無問題!」




