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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
3.ね、え、さ、ま?!

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14/17

1.とりあえずなお出掛け


(さて)


 わたくしは、味奈家の双子の次女。


 名前は、味奈香夜と申します。


(駅前に来てはみましたが──)


 今は、休日の昼下り


 家にひとりでいても仕方がないから、とりあえずなお出掛け中です。


(…これからどうしましょう)


 当然、目的地も何をするかも未定。


 なので、<思案なぶらぶら>をしています。


----------


(あ。)


 あてもない、ぶらぶらの最中。


 前方にわたくしは、見覚えのある顔を発見します。


(あれは、三つ子の姉様方☆)


 嬉しくなって上がるテンション。


 急いで合流すべく、わたくしは小走りになったのでした。


----------


「「…」」


 駆け寄ったわたくしに、沈黙するふたり。


(わたくしが、亜夜姉様か香夜なのかを判断しかねてる?)


 こんな事は、良くある事です。


 先に自分から、名前を名乗れば直ぐに解決します。


 それを、わたくしが実行しようとした刹那。


 那世姉様が口を開きます。


「えーとぉ」


「香夜です。那世姉様」


「…香夜っちかぁ」


 様子を伺っていた汰世姉様も顔を緩ませました。


「うん。カぁだね♪」


----------


「ところで…」


 三つ子の姉様方なのに、眼の前にいるのはふたり。


 もうひとりの居場所を、わたくしは尋ねます。


「─ 佐世姉様は?」


 ふたつ並んだ同じ顔の唇は、同じ様に尖りました。


「「可愛い妹達を置いて、友人とお出かけ」」


----------


「「…」」


 目で会話をする姉様方。


 汰世姉様の脇腹が、隣の那世姉様に肘で突付かれます。


「……アぁは??」


 何故、わたくしの隣に亜夜姉様がいないのか?


 おふたりの疑問は当然です。


 だって、わたくしだってそう思ってますから。


 頭に再び湧く、理解しがたいモヤモヤ。


 わたくしの口調はさぞかし、ささくれだっていた事でしょう。


「亜夜姉様は、わたくしを置いて お友達とお出かけです」


 お互いの表情を探る3人。


 思わず声を合わせます。


「「「可愛い妹より、友人を取るなんてあり得ない!」」」


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