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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
2.ガールズ・ミーツ・ガールズ

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5.…最後の手段


「『迷子の迷子の汰世っち ちゃん♪』は…」


 ショッピングセンターの2階の通路。


 三つ子の三女な那世さんが、周囲に目を配ります。


「─ 何処にいるのかな?」


 隣では、三つ子の長女な佐世さんが、同じ様に周りを見回していました。


「流石に、この施設からは出てないとは思うのですが」


「まあ、バッグも佐世っちに預けたままだからね」


 2つ持っているバッグの1つの表面を、佐世さんが軽く撫でます。


「家に帰るにしても他に行くにしても、交通費がないと動けませんし」


「ここ── 郊外で、結構な僻地だもんね」


----------


「汰世っちのスマホも、このバッグの中?」


 那世さんが、2つのバッグのうちの1つを、軽く突付きます。


「はい。だから、電話でも呼び出せません」


「携帯電話を必要な時に携帯してないとは、流石 汰世っち」


「自分の姉に、そういう事を言うものではありませんよ?」


「はい、はい」


----------


「…今度から3人でお出かけな時には……首輪とリードでも付けましょうかね………汰世さんには」


 ボソッと呟く佐世さん。


 横から那世さんが、その顔を覗き込みます。


「駄目だよ? 可愛い妹をペット扱いしたら??」


「当然── 本気じゃありませんから」


----------


「いっそ、迷子センタで呼び出して貰う?」


 立ち止まる那世さん。


 少し進んだ先で、佐世さんが振り返ります。


「名前だけならともかく、苗字も呼ばれません??」


 那世さんは、自分の右頬に手を当てました。


「もし知り合いとかに聞かれたら、恥ずかしいかも」


「明日、同じ高校に入学する生徒がいたら── 私達のあだ名は決定ですね」


「僕、3年間<迷子センターで呼び出された三つ子>とか呼ばれるのは嫌なんだけど?」


 佐世さんが、大きく頷きます。


「…当然、私もです」


「……迷子センターは、最後の手段という事で」


「とりあえずふたりで、もう少し捜してみましょう」


----------


「あ!?」


 ショッピングセンターの2階から3階にあがるエスカレータ。


 そこから見上げた先に、那世さんが何かを見つけました。


「あれって、弥月学院の制服じゃない?」


 佐世さんにも、同じ姿が目に入ります。


「ショッピングセンターで制服姿は、さすがに目立ちますね」


「ついに、発見だね!」


「─ 汰世さんに、違いありません」


「入学式前日だからって『なんか盛り上がちゃったから3人とも制服でお出かけ♪』」な汰世っちの思い付きが…こんなところで生きるとは……」


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