天衣無縫 Ⅰ
加奈天 渚は、警察署で取り調べを受けていたなぜこうなったかというと5時間前・・・
だから~~!
「私は万引きなんてしていないってば‼」
おばさんは大声で叫びながら声を荒げていた。
そこを見て、渚が声をかけた。
「そこの、女の人は万引きしていないですよ」
「なんで、そんなことを言えるんです?この人のカバンから品物がでてきたんですよ」
「だ~か~ら、やってないって言っているじゃん!!!」
おばさんが声を荒げた。
「だってその人、メモがスマホで手でかごを持っていたんですよ。どうやって、リュックサックに品物を入れるんですか。」
「そして、その人のリュックサックはMIZUTAMEのものですよ。MIZUTAMEのリュックは、会議で仕事を行うために必要な社会人が会議中でも使えるように特化しているものです。つまり、チャックの開閉音が小さいんですよ。」
「でも何のために入れられたんだ?」
警備員が聞いてきた。
「また、今日は特売日で売り場にはたくさんの人がいたので誰かの嫌がらせとして入れられたのでしょう。防犯カメラは人が居過ぎて使い物にはならないでしょうが...」
渚はスラスラといった。
「何を入れられたんですか?」
尋ねてみる?
「片栗粉です」
「え?」
「片栗粉?…何の目的で?…見せてもらっていいですか?…」
警備員は片栗粉を取り出した。
「あれこれって…」
渚は片栗粉を指さした。片栗粉の、封が開いているのだ…
いきなり、他の警備員がドタドタと入ってきた。
「大変です。あれ?あなたたち誰ですか?とりあえずゴニョゴニョ」
いままで、私たちの対応をしていた警備員に耳打ちし。
「もしもし、警察です事件です早く来てください。あぁぁ」
その時、警備員も気づいたようだ。あわただしく電話をし始めたがうまく話がまとまっていないようだった。
「どうしたんですか?」
渚は声をかけた
「片栗粉を買ったお客様がこぞって食中毒を起こしたんだよ!!」
警備員さんは慌てながら言った。この万引き事件の影響があったからだろう。
「ちょっとあなたたち少し待っててください!!!」
警備員に声をかけられた。
とりあえず、当分戻れなさそうだったから連絡することにした。
取りあえず、同僚の四家と望月に電話することにした。
「あっ、あの人にも電話しておくか」
鑑識の栩原にも電話をしておくことにした。
「もしもし、栩原?私、加奈天。鑑識お願いできる?忙しい?」
電話からは女性の声がした。
「え?鑑識?いいよー代わりに、お菓子持ってきてね。なに鑑識すればいい?」
「とあるスーパーの片栗粉ね。食べんなよ~」
場所のURLを貼っておいた。そして電話を切った。
その時、おばさんが声をかけてきた。
「これ大丈夫なの?」
なにが起こっているか、渚は分かっていたが。おばさんはわかっていないようだ…
この片栗粉の匂いに、混ざった匂いは‘‘麻薬‘‘だ。