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逢魔時

作者: 翠泉


 底冷えする部屋

 真っ赤に染めていく夕焼け

 鮮やかな光景

 そのままだった


 過去を想いながら

 ただ垂れ流している

 今までを溶かしながらも

 あなたのことを深くわかりたいわ


 住み慣れた街

 裏道は覚えておいて損はない

 歩き慣れた道

 偶然あなたと出会っても下を向かないように


 過去を思い出しながら

 あなたとわかって

 嬉しいのだけど

 あなたとは離れたいわ


 よく行っていた川

 埋め立てられていたよ

 よく行っていた山

 住宅地に変わっていたよ


 思いのほか人は優しくて

 あなたはとても賢くて

 他人にとってあなたも

 きっと大切な人になれるよ


 進む速さを落とさないで

 決して後ろを振り向かないで

 私としたあの約束

 破って欲しかっただけなのに


 あの日の夕焼け

 あなたを見送った

 私とあなたが一緒にいた

 さようなら私だけの夕暮れ

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 住み慣れた街にある、心に残る思い出、鮮やかな夕焼け、以前とは変わってしまった風景。 その街であの日約束を交わし、夕焼けの中で見送った相手のことを想う気持ちが、心に響きました。タイトルもと…
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